点呼2&反省
報告する時は総員が何名か、事故何名か、現在員何名か報告して1度番号をかける。そして再度方向変換して列外1として自分がいることと事故の内訳や健康状態を上げる。自分の班に当直とかいると列外2と報告する。
そんな感じだろうか。
できなかったもんはできなかった。というわけで反省がある。
「朝から反省とは粋があるなあ兄ちゃん」
一斑長こと高杉班長は笑った。
その場に腕立ての姿勢を取れ、と言われてぎこちなく姿勢を取ると1と数を数えられるごとに腕立てする。
「ちゃんと体降ろせよ」
班付に足を蹴られる。意味がわからねえ。
「逃げれると思ってんなら大間違いだからな?ぶっ潰してやるよ、三カ月楽しもうじゃねえか」
よくよく考えるとこの人は内の班付だった。最初見た時は普通の人かと思ったのに何故か今は人が変わったように怒ってる。名前は東 優希とか言っただろうか。階級は陸士長だ。
「テメエのせいでなってんだぞ!ちゃんとしろや!」
ギャアギャア後ろから騒いでるのがいるバディだ。卯月とか名前はそんなだった。俺とフェアな関係を望まない高圧的な奴、そんなイメージがある。
急に卯月が怒鳴ったかと思うと班付がキッと睨み卯月へ近づいて腹を蹴った。
「そういうテメエもいざ内務で報告できんのかよ?」
自衛隊に来て少しわかったことがある。
明日は我が身だから易々と他人のミスを責められないことと、ここは俺に向いてないことだ。