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441.青木家ご訪問1

R2.2.25 あいなさんがさくらと石倉さんの関係を知らなかった件を修正です。

知らなかった→いまだ続いてる何て信じられないに変更です。

 川面に流れる水が、キラキラと光を反射していた。

 本日の撮影スポットは少し遠出をして、川のある景色、となっている。

 水のあるスポットはルイも大好きなポイントの一つなのだけど、今日のそれは近所の小さな小川という感じとはまた違って、それこそ地域一帯の水源とまで言われるほどの大きな川なのだった。


「これはこれで、なんか落ち着いた気分になりますね」

「そう言いながら、ばしばし撮ってると説得力はないけどね」

 よきかなよきかなと、自身もカメラを水面や対岸、そしてこちら側に生えている草花を狙っているあいなさんについ苦笑を浮かべてしまう。


 本日はルイとして久しぶりに本格的に撮影をしようということで、仕事抜きにしてあいなさんと一緒におすすめ撮影スポットへと同行させてもらっているところだ。

 もちろん、ルイとしてね! あいなさんとなら別に馨状態でもいいのでは? という話もあるけれど、さすがにそれもなぁという思いでいっつもルイとしての参加になっているのが現状だ。

 だって、あいなさんと一緒だよ? 馨として男装状態でも気がついたらうっかり女子っぽい話し方になっているなんてことは往々にしてあると思うし。


「今日は望遠レンズも持ってきたんだ?」

「はい。さくらがなんか動物を簡単に撮ったりしてて、ちょっと悔しいので」

「はは。道具に頼るのも方法論の一つってところだね。でも、さくらちゃんも動物撮れるようになるとか……」

 やっぱり、できてる以外にも先生としても付き合ってるのかなぁと、少しだけ残念そうな表情を作る。

 いちおう、さくらもあいな先輩の教え子扱いだ。

 それが別のところで腕を伸ばすというのも、いささか感じるものもあるのだろう。


「石倉さんに教わってるのは確かみたいですよ。あいつ。ほんと信じられないですけど」

「……まじかー」

「ええ、まじです」

「そのあと詳しい話とか、聞いたんだ?」

 うーん。できてるって話を聞いたときは、短期間でダメになると思ってたのになぁとあいなさんはあり得ないと首を振った。


 ま、まぁ最近は彼女もいろいろと地方を回っていたり、すれ違っていたりで。

 というか、さくらが石倉さんの方にべったりなので、そんなに直接会ってなかったのもあるのだろう。

 続いているという話をきいてなくて、てっきりもう自然消滅とか思っていたのだろう。

 

「ちょっと話をしたら、じゃあよろしくなって言われたって」

「さくらちゃん、ちゃんと女の子よね? ついてたりしないよね?」

 ね? となぜか念入りに確認をされてしまったけれど、さくらのどこをどう見れば男の娘だというのだろうか。

 そんなことはありえない話である。


「でも、ほら、石倉さんっていったら、ガチ男性ラブ!!! じゃない? ルイちゃんだって男の子の格好の時はすっごく優しくしてもらったんでしょ?」

 なにげに、佐伯さんとかとも男の友情が割と厚かったりするんだよ、あれで、とか言い始めた。

 まあ、石倉さんの、男性への優しさと気遣いというのは、女子として会った時とのギャップを考えると相当なものだというのはわかる。


「そうですね。あっちのカメラ選んでもらったりとか、他にもいろいろと目をかけてくれました」

 こっちのときは散々ですけど、と肩をすくめてやると、だよねだよね! とあいなさんが勢いよく同意してきた。


「だから、さくらちゃんに撮影のノウハウを教えるとか、驚天動地というか。何が何やらわからない感じ」

 あぁ、心配だ。心配だよう、とあわあわする姿は、前にルイとして石倉さんの家に行ったあとの時のようだ。もし行きすぎてしまったらどうしようと、軽いパニックを起こしているようだった。

 いや、できてるみたいって教えてくれたのあいなさんだったような気がするのだけど。


「結果的には、技術も向上してるし、それにほら、ガチ男性ラブだーっていうならさくらの体に興味はないんだろうし、それなら心配ないような気がしますけど」

 ほら、あたしならまあ、そりゃ、もしかしたら万が一とかあるかもしれませんが、と言われて、あぁ、そう言われればとあいなさんは大人しくなった。


「つい、さくらちゃんも、ルイちゃんと同じように扱ってしまった……ってか。そうか。あまりに自然に馴染みすぎていてセクシャリティブレイカーな感じだけど、そうだよね。うんうん。男の……いや、実は違うという噂も」

「あいなーさーん。なにその不審げな視線は」

「だ、だって、そういえばあたしルイちゃんの裸はまだ撮ってないんだし、そりゃ確証というものが」

 あの、あいなさん? さすがにちょっと石倉さんのことでテンパってるからって変なことを言い出さないでくださいよ。


「ちょ、それをいうなら、裸を見てない、でしょう? どうして撮るって話になっちゃいますか」

 っていうか、あいなさん裸撮ったことあるんですか? と聞いてみると、うーんと愉快そうな表情を浮かべてくれた。


「まだ何件かだけどね。佐伯さんつながりで紹介してもらったり。ほら、さすがに裸を異性に撮られると緊張するとかあるし、それで私に話が来たわけさ」

 いやー、ほんと綺麗だったなーと満足そうに言われて、ちょっとだけ興味をひかれた。

 うん。当然のことながら、ヌード撮影などというものをルイが行ったことはない。

 それにこれからもその機会はないと思う。

 

 もちろん、男女両方から裸をすら撮ってくれといわれるほどにはなりたいものだけれど、はたして今の状態で、どちらの性別の人に警戒されるだろうか、ほとほと謎である。


「じゃー、今夜は青木家でルイちゃんのヌード撮影会ってことで、いいかな?」

 ちょっと眉根にしわを寄せていたせいか、あいなさんが冗談交じりにそんなことを言い始める。


「今日は、最初の予定通り、最近お互いが撮ってきた公開可能な写真の鑑賞会です」

 余計なことはいたしません、と言い切ると、えー、という不満な声がもれた。

 お正月にした約束が本日の撮影会だ。あのときは手持ちの写真がお互いにそれほどなかったので、改めてという話になったのだ。


「ほら、一枚だけ。ねっ。おねーさんに心を委ねて! ネグリジェ姿で少しはだけるとかもありだからっ!」

「自然写真の人だと思ってたのにあいなさんが壊れた……」

 そんなっ、と愕然としてるとあいなさんは、ああ、いけないっ、とぺちぺち自分の頬を叩いた。


「この前のお仕事ですっかり、そっち方面に気持ちが……可愛いこ見るとダメだねぇ」

 反省反省、と、あいなさんはカメラを改めて握り直した。


「んじゃま、日が落ちるまで、撮影続けましょうかね」

「りょーかいです。夕陽の川面とか、今から楽しみなんですからね」

 変な事言ってないでさっさと撮りましょう、というと、カシャリと一枚。

 そんな膨れてる顔も可愛いねぇと、言われてしまっては。

 まったく、あいなさんとの撮影は楽しいけど、さくらと一緒にいるよりもこちらが撮られる率が高いのが困る。


 それでいて、その写真のできはばっちりなのだから、なおさら困るのだ。 

 もちろん、そこに映し出されるのはカメラ大好きっ娘という感じで、男っぽさの欠片もないのだけれど。


「むぅ。今日こそあいなさんがでれてるところ撮ってやるんだから」

「あはは、それは主旨が違っちゃうよ。ほれほれ動物撮るんでしょ?」

「あいなさんだって、動物ですし?」

 ふふんと言ってやると、えぇー、それなら草食動物かなぁとおどけた声が返ってきた。

 そんな姿を川を背景に撮ると、そこ撮っちゃうかーと、苦笑混じりの声が聞こえたのだった。

 



「今日は久しぶりで楽しかったねー」

 いやぁ、撮った撮ったと満足げな声を漏らしつつ、あいなさんは早速ビールの缶をぷしゅっと開けていた。

 現在いるのは、青木家の居間である。

 ソファーに座りながらビールを煽る二十代女性。

 うーん、なんというかリラックスしすぎで、お客を迎えているという感じじゃないのは、それだけ親密な仲だということにしておくことにしよう。 


「楽しかったのは、まぁ認めますけど……夕飯つくってっていうのはどうなんです?」

 そして、お呼ばれをしているルイさんは思い切りエプロン姿でキッチンに立っているのでした。

 まあ材料は好きに使っていいから、こーつまみになるものをぜひ! みたいな感じで言われたのだけど、前みたいに自分で用意してくれてもいいんじゃないかと思う。


「それがねぇ、あいにく冷凍食品系は食べ尽くしてしまってね……」

 かといって、料理作るのめんどー、といいつつ、こちらに丸投げという形になってしまった。

 前回は割とレンチンとか、オーブントースターとか大活躍だったからね。


 とはいっても、こちらもがっつりちゃんとしたご飯を求められてるわけでもないので。

 まずはお手軽に野菜ベースのおつまみから作っていく。

 

「とりあえず、これでも食べながら待っててくださいね」

 きゅうりを袋にいれて、醤油とニンニクとみりんで軽く揉んだものにごま油を軽くかける。

 これだけでとりあえずつまむには事足りるだろう。


 あとは肉料理のセットをしつつ、他の料理にあたっていく。

 お次はタマネギとじゃがいもだ。

 お酒を飲むの前提なので、ちょい味は強めにしておく。


「あぁ、ルイちゃんと飲みかわせる日が来るとは、おねーさんは嬉しいのです」

「いやぁ、そうはいってもあんまり飲まないですよ?」

 ビール苦くてスキくないです、というと、えぇーと不満な声が上がった。

 いや、どっちかというと日本酒とかワインとか、カクテルの方が好きなのです。


「またまたぁ。木戸せんせーの家では結構のんだんでしょ?」

「あれは、お酌させられただけですって」

 飲めないわけではないけど、あんまり飲まないです、と言ってあげると、へぇ、と疑わしげな顔を向けられてしまった。


「信もそんなこと言ってたのよね。ねーちゃんみたいにはならんって」

「あはは。たしかに目の前で飲みすぎるお姉さんを見てるとそうかもですね」

 ちょっと節制した方がいいんじゃないです? と言ってあげると、まぁいいじゃないのーと緩い返事とともにぷしゅっと缶を開ける音がした。もう一缶終わったのか。

 いちおう、まだこれくらいなら酔わないのは今までの経験で解っているけど速いペースである。


「で、その弟君(おとうとぎみ)は、今日は家にはいないんで?」

「うん。大学の飲み会だってさ。いやー、あのアホな子も社交的に飲み会とかするようになるとはびっくりだよね」

 しかもオールだよ! 若いよね、と言われて曖昧な笑顔を返しておいた。

 あいなさんだって平気で夜中駆け回って撮影とかしてるじゃんって感じだったからだ。


「ま、あいつも社交的にいろいろやってるということで。それはいいことだと思いますよ」

「おぅ、昔振った相手のことは気になってしまうかね?」

 あー、きゅうりうまーと言いながら、あいなさんが、ほろよい加減に絡んでくる。

 こちとら料理中なので、そういうのはほんとやめていただきたい。


「数少ない男友達のことは気になります。ここのところあんまり会ってないし……それにほら、千歳(ちー)ちゃんからのろけメールは時々くるけど、恋人の評価なんてもんは一番アテにならないでしょ」

 恋人フィルターがかかってて、なにか悪いことがあろうとも、問題なしと判断してしまうでしょ、と言うと、そういうこともあるかもねー、とあいなさんは次に持っていったキャベツをぱりぱりといただいていた。

 脇にもった味噌をつけながらだ。


「あの子自体は、彼女ができてからだいぶアホっぽさが減ったからねぇ。昔はもう、ほんとどうしてこうなった!? ってくらい、恋愛することに興味津々だったわけだけど」

「それも姉の影響ではないんですか?」

 フライパンを温めながら、苦笑気味に問いかける。

 あいなさんの恋愛話というのはいままでろくに聞いたことがない。写真の方が中心の生活になってしまっているからなのは言うまでもない。

 その反動で、弟の方は未知の恋愛というものに興味がということも、なんて思ったのだ。

 ほんと、高校の頃はどうしておまえは女子にそこまで執心できるのかってくらいだったし。


「えぇー、あたしそんなに彼氏ほしーって風に見えてる?」

 けれど、あいなさんは影響というのを逆に捉えてしまったらしい。


「違います、逆です逆。そんな気配がないからっていうか」

 下味をつけた鳥肉をフライパンに放り込むと、じゅっという匂いと、カレー粉の香りが周りに広がった。

 タンドリーチキン風に仕上げるつもりではあるけれど、あとでちょぴっと醤油もたらす予定。

 と、それよりあいなさんの話である。


「んー、反面教師みたいな感じなのかなぁ。別にあたしもそこまで色恋沙汰がないってわけじゃなかったんだけどねぇ。信に見えなかっただけで」

「へぇ。そういう話聞いたこと無かったですけど……」

 意外である。あいなさんったらいっつもわーいって地方を回って写真を撮っているイメージだったんだけど。


「ちなみに初恋の相手は、佐伯さんです」

「うわぁ」

 いきなりの告白に、ちょっと変な声を漏らしてしまった。

 佐伯さんは数年前に結婚しているし、息子さんもいる人だ。その子をゼフィ女に女装させて入れるとか物騒な冗談を言っていたくらいである。


「っていっても、ルイちゃんが小梅田さんに抱いてる感情に近いとは思うんだけどね。写真に魅せられてそれでーって感じ。結婚が決まったのを知った時には、眼の前真っ白になったけど」

 年の差もあるし、ある程度仕方ないことかなぁと思ったもんだと、あいなさんは昔語りをしてくれた。

 今ではすっかり割り切れているらしい。

 

 そんな話をしつつ、メインの料理が完成して、他にも数点缶詰などをいただきつつテーブルに並べた。

 あいなさんはお酒をがんがん行くつもりのようでごはんはないのだけど、こちらはレンジでいただけるあいつを拝借した。


 いちおうは品数もそろったテーブルを前に、とりあえず恋愛話はこれでおしまいと、あいなさんはぱふんと手を打ち鳴らした。 

「それじゃ、鑑賞会のはじまりはじまりーというわけで」

「ここのところのあれそれを見せてもらいましょうか」

 では、いただきます、とご飯と写真にたいして、そんな宣言を上げるとともに、テレビの電源を入れたのだった。



「んふー、ルイちゃんもかなり撮れるようになっておねーさんは満足なのです」

 少しとろんとした目をしながら、あいなさんはここのところの写真を気に入ってくれたようだった。

 もちろん仕事で撮ったものに関してはここには入れていない。ゼフィ女のはさすがに見せられないようなのがいくつも混ざっているし、鍵付きアイテムなのである。


 けれどもそれ以外のものに関しては、いろいろと見てもらったところだ。

 お正月の神社での写真もあるし、冬の銀香や、クリスマスのイルミネーションなんていう今までルイが撮ってきてないようなものまである。

 それらはおおむね好評で。けれどもあいなさんが撮ってきた自然写真もそれはスケール感が大きくて、楽しくも複雑な時間というところになってしまった。まだまだ先に進まなければならないらしい。


「さてと、あらかたご飯も終わったところだけれど、ルイちゃん。今日はお風呂入ってくよね?」

 前の時はいろいろと制約があったけど、今日は大丈夫だよ? と言われてうーんと少し悩ましげな声を上げる。

 青木は今日はオールだという話だし、ご両親も今日は帰らないとのことだ。

 それなら事情を知っているあいなさんと二人きりということになる。


 それなら、別にお風呂をお借りしてもいいのかな、なんていう風にも思った。

 なんせメイク落としもしたいし、さっぱりはしたいのである。


「なら、お借りしましょう」

 あ、下着とか無いなら貸すけど、と言われたけど、それは丁寧にお断りした。

 今日は泊まりになるかもしれないということで、いちおう準備はしてきたのだ。

 あまり荷物になるのもいやなので、寝間着までは持ってきてはいないけれど。

 まあ、一日くらいならそのままで寝てしまってもさほど問題にはならないだろう。見てる相手はあいなさんだけなのだし。


「じゃ、タオルは自由に使っていいからね。あとはクレンジングとかも必要ならどうぞ」 

 そして案内された青木家のお風呂は、まあ一般的というか、一軒家に標準装備されてるような大きさのものだった。

 掃除はしっかりされてるようで、木戸家よりも綺麗な感じである。

 後から聞いた話だと、青木家のお母様は掃除のプロらしい。うちは一芸特化だ、とあいなさんも青木も言ってたけど、ご両親もどうやらそうらしい。


「初めてのお風呂っていうのも、ちょっとドキドキするものだけど」

 きっと、普通の男の人なら、美人なおねーさんが居間で待っている中での入浴なんて、いろいろ考えることもあるのだろうけれど、残念ながらルイさんにそのような感覚はまったくもってないのでした。

 ウィッグをはずして、とりあえず衣類をカゴの中に畳んで置いてから、まずは化粧を落とす作業をお風呂場でさせてもらう。

 いつもは洗面所なのだけど、濡れたりというのを考えるとお風呂の方がいいだろう。


 ふぅ。メイクをすること自体そこまで苦手ではないけれど、やっぱりすっぴんのほうがすっきりして気楽な気分になれる。

 そして、ウィッグを外しているということで、髪を洗うのも当然楽。

 そもそもこれを外せなかった前の訪問の時よりも状況がずいぶんと変わったなぁと自分でも思ってしまうほどだ。

 というか、かなり経っているのに青木家訪問の機会がなかったことに、むしろタイミング合わなかったんだなぁという気持ちが強くなった。まあルイ側が青木に遠慮をして、というのも当然あるのだけれど。


 そして髪を洗い始めて、泡を流したその時だった。

 洗面所に通じる扉が開かれる音がなったかと思うと。


「ねーちゃん。風呂の水だしっぱだぞ! って、はい!?」

「ひゃっうっ」

 いきなりドアが開いたと思ったら、いきなりな青木の声に裏返った声がでた。

 反射的に体をひねって背中を見せるような反応をしてしまったのは一体なぜだっただろうか。


 さて。これをラッキースケベと言って良いものかはわからないものの。

 ルイさんとしては、唐突なイベントにがんばって頭を回転させなければならないようだった。


さーーーついにやってまいりました、青木家ふたたび。

あいなさんとの撮影シーンは全面かきおろしでござーい。

まさかあいなさんの初恋の人があんな感じとは、私も思っても見ませんでした。


そして、次話は、青木さんとのめくるめくラッキースケベ対策とあいなります。

久しぶりにルイたんにはあわあわしていただこうではないかということで。

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