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313.撮影会議2

ちょっと遅くなってすみません。七時に間に合わなかった……

 あと十分くらいで午後の部スタートということで。

 ぞろぞろメンバーが会議室に集まり始めていた。

「のーえるさーん。うちの大学はどーですかー? 楽しんでます? ねえねえ」

「なるるさん、暑苦しい。抱きつくのは」


 木戸達ももちろんお昼ご飯をおえて部屋に戻ったのだけれど。

 そこで思い切り、奈留先輩にノエルさんが抱きつかれていた。


「えー、やめないよぅ。相変わらずちっちゃくって、抱きごこちもたまらん感じで。イベントになってキャラに入ってるときは、あわせでそういうキャラでもない限りは遠慮しなきゃだから、こういうときじゃないとねー」

「普段の時もそんなに抱きつかない。馨も目を丸くしてるから」

「えー、木戸くんが丸くするわけないじゃーん。女同士のスキンシップなんてなれてるもんねー」

 ほれー、木戸くんもまざりんしゃーいと、手招きをされてももちろんそれに混ざるわけはない。

 そりゃ、ルイとしてそれなりに女同士のスキンシップってのはしてないではないけど、せいぜい手を掴んだりってくらいで、抱きつくまではあまりしたことないってば。


「ねーじゃないですよ。ノエルさんも嫌がってるから、ほれ、ハウスっ」

「えぇー、木戸くんが冷たい」

 くすんと泣き付かれても、別にこちらは態度を変える気はない。


「助かる。やっぱり馨はアテになる」

「えっ。俺は!? アテにならないの?」

「クロくんは……妹みたいな感じ?」

 ん? と言われたその言葉に、健はしょぼんとし、奈留先輩は爆笑していた。


「さすがはパートナー。ああ、クロやんまで妹扱いとは……」

 そこがしびれるっ、と奈留先輩は小さな体をくねくねさせていた。

 うん。なにげに奈留先輩もちっちゃいほうだし、そこまできもさはないけれど。

 煩悩ダダ漏れはどうかと思うのです。


「奈留先輩は、クロやんの事は知ってるんでしたっけ?」

「そりゃもー。レイヤー仲間ですし。私とクロやんの仲ですしっ。ばっちりお近づきになっておいて、ルイさんとも仲良くさせていただこうかっていうもくろみで」

 ふふん、という奈留先輩に、なんだこの人は、という視線をクロは向けていた。

 うーん。あんまり知り合いって感じじゃ無いのかな。


「なるるさんとはあんまり絡んだことなかったっすよね。二、三回くらいは、作品かぶりで合わせたりありましたけど」

「えぇー、そうだっけー? ノエルさんとはそこそこだよね」

「うん。乙女イベントで会ったことある。でも、知り合い、程度」

「ががーん。知り合い程度発言きたー。あうあう。名刺交換をしあった仲だというのに、あんまりじゃー」

「これから大撮影会ある。それで親しくなればいい」

 なでなで、としょぼんとしている奈留先輩を、ノエルさんがなでなでしてるところを、思い切りほっこりと一枚撮影。うへへ。感動的なシーンいただきです。


「馨にぃは、普段からそーなのな」

「いまさらだろ。俺はこーいう人間なの」

 ていうか、一緒にいる時間が長いんだから、気付いてよと呆れたように言うと、奈留先輩が少しだけきょとんとした顔をした。


「ええと。クロやんは木戸くん(、、、、)と知り合いなの? さっきもご飯一緒だったし、どういう付き合い?」

 いや、あっちとならわかるんだけど……と、先輩は首をかしげている。

 あまり明確な単語を使わないのは周りに人がいるのを理解しているからだ。


「ああ。馨にーは従兄弟ですよ。なので仲良し。といっても、二年前くらいに再会するまで疎遠でしたけど」

「うえ? え、まじ?」

「まじまじ。ちゃんと血縁関係ありますよ。義兄弟とかじゃないです」

 この業界だとそういう人多いですけど、とクロキシが苦笑気味に答えた。


「そうか……いや。まあ遺伝的にやりやすいってのはあるのかな。身長の問題もあるだろうし。無駄に美人なのって木戸家の血脈なのかしら」

「ええと。なんだか不穏な想像をされてしまっているようなのですが」

「うちの血脈なのかは、わからんです。俺、母親似だし」

「だよなぁ。静香おばさんに一番似てるのがる……馨にぃという。まあ、男は女親に似るとかっていいますし」

 それに、俺は女装はするけど、そこまで美人ってほうでもないですよ、とクロキシは奈留先輩に向かって言った。


「……そういう所も従兄弟だと思うの。木戸君だって美人なのに、自分はたいしたことないよーとか、これくらい普通ですとか言っちゃうの」

「馨にぃは普通じゃねぇな」

「うん。馨は普通じゃない」

 じぃと、三人の視線がこちらを向くと、うぐっと言葉が詰まってしまった。

 普通……じゃない、だと。 


「そりゃ、ちょっとは自覚はあるけどね。ていうか健の言い分に突っ込んでおこうよ。ちゃんと被写体として十分魅力的な子に仕上がってるよ?」

「うん。黒くんは着飾ると綺麗。あれが普通とは言えない」

「だよね。クロキシっていったら女装、ショタコスでは人気あるんだから」

「でも、ルイねーみたいにごわっと囲まれるとかはねーから」

 まだまだまっとーです、と言い切る健を、それは比較対象が悪いよーと二人は思いきりこちらをちらちらと見てきた。


「そだ。普通じゃないエピソードというと。クロやんクロやん。実はね……」

 こそこそと、奈留先輩が健になにか耳打ちをした。うんうんと頷いて聞いていた彼は、は? と口をだらしなく開けて変な声を上げた。


「おいおいおい。そりゃあの騒ぎは俺も知ってるよ。メールもしたけどさ。でもその解決策が非常識にもほどがある」

「ん? 騒ぎ? ……え。そっか。あれがそれってことは、これがそうなるってことか」

 呆れ半分、心配半分な健の言葉を聞いて、ノエルさんはここ最近の事件の話を把握したらしかった。

 口調こそ、ぼそぼそしているけど、夏の件といい聡明な方である。


「そうです。それがこーなったけど、あれで落ち着いたので、あんまり混ぜ返さないでください。奈留先輩も。クロやんはまああれとしてノエルさんもさっき知っちゃった感じです。それが確認できればもやっとしたの解消でしょ?」

「うん。それが知りたかった。木戸くん話で盛り上がれる誰かが欲しかったんだけど、うかつなことは言えないし、なんだかんだでがっちり隠してる感じだしさ」

「そう? 馨は、ばれそうになった段階で折れるって言ってた」

「内緒は内緒なんで。協力してくれたら、今度多めに撮影してあげますんで」

 これ以上、変な事を言い始めないように、改めて釘を刺しておく。

 他にもレイヤーさん達がこの場にはいるので、この話を続けるのもあまりよいとは言えない。

 もちろん明確な単語は避けてくれているけれど、何かやってるな、と注目されるのがよくないのである。

 しかも注目度抜群のノエルさんとクロキシなのだから、放っておいても目を引いてしまうしね。


「さてと。それじゃそろそろ午後の部始まるみたいだから、着席しましょうか」 

 時計を見るとそろそろお休みの時間も終了。

 それぞれの席にみなさんは着席して、あとは時宗先輩が話し合いを開始させるだけだ。


「あぁ、いいなぁ。木戸くんがノエルさんとお近づきになってるし」

 席に戻ると、思い切り鍋島さんにそんなことを言われたのだけど、だってクロとは仲良いからね、と答えるとうらやましーと心底うらやましがられた。

 やっぱり、ノエルさんもクロやんも、レイヤーさん達からは一目置かれる存在なのだ。




「では、午前の続きを始めます」

 ぱんぱんっと、時宗新会長が手を打ち鳴らすと、ざわついていた部屋が静かになった。

 昼休みをはさんでそこそこお互い交流があったようで、そのまま話をしている所もあったのだ。


 ノエルさんたちは木戸がとっちゃったわけなのだけど、もう一校の方とは鍋島さん達が上手く交流をしてくれていたらしい。

 そちらのサークルの名前は「川面の会」というのだそうだ。


 どことなく青葉の会を彷彿とさせるけれど、もともとは歴史ある文芸系のサークルだったのだろう。どことない昭和の香りのする名前である。

 それに比べると特撮研の方が歴史は浅いのかもしれない。


「では、午前中の議題の続きで、ROM販売をするかどうか。するならどれくらい作るか、ご意見をどうぞ」

 休み時間もちゃんと考えてくれてたよな、という新会長の言葉に、みなさま視線を軽くそらす。

 うん。考えて無かったわけじゃないけど、おのおので話し合うとまではいかなかったんだよね。


「えーと。一昨年は作って散々だったってきいてまーす」

 川面の会のねーさんが手を上げて発言した。

 大撮影会は、交流イベントではあるけれど、その成果をROMとして販売という形で見せていた年もあったのだという。

 そりゃ、形に残るし活動実績のようなものにもなるし、なによりイベント参加は楽しいのでやるという方向になったのだろう。

 ただ、桐葉元会長からも聞いてるけど、コス自体は楽しかったものの売り上げ自体は惨憺たるものだったらしい。

 ちなみに、桐葉会長は在籍はしているものの、就職活動もあるので、これたら顔を出すくらいの参加である。

 

「特撮研は去年、どれくらい、売ったの?」

 ノエルさんが小さく手を上げて発言。確か彼女はコスROMって作ったことないんだったよね。

 いまいち、どの程度が普通ラインなのかってのを知りたいのだろう。


「去年は100部持っていって半分ってところかな。午前はイマイチで、お昼から売り上げ上がった感じ。学校系サークルとしては割と売れた方だと思う」

 うち、そこまで知名度高いわけでもないし、固定客もいないのでそれでこれだけ行けば良い方だと思うという発言に周りから軽いため息がでた。

 うーん。たしかに大学のサークルの冊子って悩ましいところはあるよね。メンバーが毎年替わるわけだし、一定のクオリティを保つとしたらなにかしらの規範がないと維持はできないだろう。そして特撮研には言うまでもなくそんなものはない。ROMのできはその代の才能次第である。


「午後の方が売り上げが上がった理由ってなにかあります?」

「それは、木戸の接客術とコスプレ広場での宣伝かな」

「へぇ。木戸くんイベント慣れしてるのかな? コツとかあるの?」

 川面の会の会長さんが、いやぁ一昨年うちでも出したけど十枚とかひどい話でさー、と頭を掻きながら言った。

 ちらりと、時宗先輩の方を見ると、簡単に説明してやってくれと、答えがきた。


「ええと。イベント慣れというよりは接客慣れですね。俺、コンビニで働いているのでそこで、商品のオススメとかもやってるんで」

「え。でもそれって、ポテトも一緒にいかがですかーとかいうテンプレじゃないの?」

「いえ。ローラー作戦じゃなくて、ちゃんと相手がどんな人なのか見てから声をかけるんです。特にイベントに来る人達ってちょっと人が苦手っていう人もいますからね。そこらへん見極めていかないとです」

 まあ、全面的にやんわり声をかけつつ、食いついた人には引かれない程度で声をかけるのが良い感じですね、と伝えると、おぉーと周りから感嘆の声が上がった。


「そのためには撮影したキャラ全部の知識はしっかり入れて置いた方がいいです。お客さんは基本、レイヤーさんではなくキャラを見て食いつきますからね。あそこの場面のーなんて話から始まって、その展開熱いっすよね! とかわいのわいの盛り上がれば、じゃあ買っていこうかななんていう気になるわけです」

「うへ……なんたる社交力」

 そこまでやる必要があるかー、と川面の会の面々はざわざわしていた。

 うーん。たしかにね、イベント会場に行くと陳列してそのまま放置っていうところが多いからね。

 逆にだからこそ、ちょっと興味ある人にはこっそり声をかけた方がいいというわけだ。

 もちろん、シャイな人はあまり元気に声をかけるとびくってなって退散してしまうから、適度にがポイントだ。


「馨がいるのに、そんなに売れなかったのがむしろわからない。本気、ださなかった?」

 ノエルさんから、そんな質問が来た。

 さっきの、五十部も出ればたいしたものというのをまったく歯牙にもかけない発言である。


「いやいやいや。木戸くんたしかに凄腕のカメラマンだけど、初参加だしこれくらいが妥当でしょう」

「でも、初参加で……むぐっ」

「はいはい、ノエルさーん。寝不足ですかねー」

 思い切りノエルさんが失言するところを、もごもごとクロやんが文字通り口をふさいでくれた。

 助かります。確かに初参加で数百枚って売り切った実績はあるのだけど、あれはエレナのネームバリューが半分以上である。撮影技術もまあ購入のきっかけにはなってるだろうけど、集客の大半は前者である。


「ちなみに、木戸。お前は今年は夏までは割とサークル参加は出来る感じか?」

「そうっすね。免許も取って終わったし、今の所は……平気です。それと、おそらく夏になれば会場とかにいっても騒がれない……と信じたい」

 くすんと言うと、花涌さんがなでなでしてくれた。


「ええと……木戸くんって、なにか脛に傷持つ人なのかな?」

 川面の会のねーさんが笑顔と困惑が混ざったような顔でこちらに聞いてきた。

 すでに初対面で、全く把握してないというのが、とてもいい。まさに黒縁眼鏡の印象の勝利である。


「ああ、こいつ、つい先日までマスコミに追われてたんだよ。HAOTOのねつ造スキャンダルっていえばわかるかな。それの被害者A」

「……確かに黒縁眼鏡だ。でも、そういう人って時々いるから、普通に別人だという認識だった……」

「うちの学校で、黒縁眼鏡かけてきて、我こそが被害者Aだ! なんて言ってたマッチョがいたんだけど、木戸くんはマジモンなんだね」

 うは。川面の会の方からそんないらん情報がきて頭を抱えそうになった。

 確かに、印象の多くは黒縁眼鏡なのだから、量産型としての認識が広がるのはいいことなのだけど、騙りがでるだなんて驚きを隠せない。そりゃ何が何でも目立ちたいっていう人が一定数いるのは知ってるけど、蚕くんの相手となると、立派に同性愛者ということになるわけで。そのリスクを負っても目立ちたいとは、立派である。

 こちとら微塵も目立ちたくないというのに。 


「馨……大変。あっちもこっちもモテモテで」

「しかし黒縁眼鏡すごい威力だな……俺もつけてみるか、あれ」

「黒くんはオシャレ眼鏡がいい。男装するにしてももっさ眼鏡は、ダメ」

「はいはい。わかっておりますよ。片眼鏡(モノクル)とかご所望ですか?」

 そういうのも、いい、とサムズアップをしているノエルさん。二人のほんわかしたやりとりを遠目から撮影したかったけど、自粛した。 


「んで。結局どうしよう? 予算的には百部くらいからがやっぱ妥当だよな。キャラは各学校から2~3キャラ程度? 出すならって話だけど」

 ROMを作る方で話は進んでいたものの、ここで時宗先輩が仕切り直す。

 今までのはあくまでも、作るとしたらどうするか、という話だ。


「木戸くんからは、ROMに対してなにかある?」

 奈留先輩からの質問に、んーと、あごに指をあてて思案する。

「売るのを目的にするか、楽しむのを目的にするか、ですね。売れれば楽しいってのはもちろんありますけど、売るのだけを目的にすると、俺がっちがちに厳しくしますよ」

「……うわ。去年の悪夢が……」

 にやりと笑ってあげると、鍋島さんがガクガクと震え始めた。去年の彼女の撮影は粘着撮影ではなく、矯正撮影だったので、かなりポーズへのダメだしとかいろいろさせてもらったのだ。


「……作り込むの。私はだいじょぶ。黒くんも多分……でも」

「まースタンスの問題になっちまうよね。冊子全体でその熱量があればいいけど、のほほんと作れればいいやーって人もいるんじゃないかな?」

 うちのメンバーにもそういうのいるし、馨にーに委ねると、地獄絵図になる……とクロやんがちらりとこちらを見た。

 ええと。いちおう優しく教えはしてますよ? ただ初っぱながエレナとの合同だったから、どうしてもこだわるのが普通になってしまっているだけ。

 

「そこのすりあわせが必要、かな。よっし。ならお二つの学校にはその点、要確認ということでお願いします」

 ROMを作るかどうかは保留ということで、コンセプトとか、合わせるかどうかとか、いってみましょーと、時宗先輩が進行していった。


 ううむ。話の流れで、厳しくやっていいならメインで撮影係をやることになってしまいそうなのだけど、どうなってしまうのだろうか。

 今年はエレナとのコスROMは出さないで、背景がたまってきたらね、と言われているのでやれないではないだろうけど、やること自体はどうだろうか。

 もし、これでしっかりやれて、そこそこ手に取ってくれた人達が満足できるものが仕上がったなら、たぶんすごく嬉しいと思う。

 ルイとしてのネームバリューなしに、作品だけで純粋に評価してくれるということになるからね。

 

「それもこれも、皆さん次第、か」

 せっかく大学二年という一番動ける時期でもあるので、学校生活もちゃんとできるといいなぁと少しばかり期待がふくらむ木戸だった。

撮影会議です。ルイさんをしってるノエルさんたちと、それ以外での温度差がすごい。

本気で売ろうと思えばクロキシ×ノエル本で200冊は堅いと思うのだけど、合同本となると悩ましいところですよね。乗っかりとか売名とか、いろいろ。

それの影響がまったくない、撮影者の木戸くんはほんと隅っこ暮らしかと思います。


さて。夏に向けての撮影は始まりましたが、特撮研の活動はなにもこれだけではありません。学内行事のあれがあるので、次話は女装もりもりで行こうかと思います。

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