186.ジェンダー論と強制女装
大学の人事の肩書きを変更しました。助教授って役職もうないんだって!
「ジェンダー論とっちゃったんでござるか?」
人文学部の棟の一室。あんまりな出来事があったのでそのままお昼ご飯も兼ねて長谷川研究室にお邪魔している。
長谷川先生は本当に、うわぁやっちまいましたかと大きな身体を揺らして空を仰ぎ見た。
そ、そんなに言うほどやばい講義なのですか。
「先生はあの講師のことはよく知ってるんですよね?」
同じ人文学部だし、と伝えると、梅干しを噛みつぶしたようなしょっぱい表情を浮かべた。
「悪い御仁ではないでござるが……少し癖があるのでござる」
清水くんが隣にいるからなのか、少しだけござるに切れがないけれど、最初からこう切り出しているので口調はどうにもこのまま行くらしい。
「ここ数年はあの講義自体が男子禁制みたいになってしまっていて、なかなかとる男子はいなかったのでござるが、まあ木戸氏と、清水氏なら興味を引かれてということは、あるか」
あー拙者まだまだ未熟ーと、しょんぼりその大きな体を小さくまるめた。はて。今の口ぶりで少し気になったことがある。
「えっと、長谷川先生は清水くんと知り合いなんですか?」
「そりゃまあ、入学に当たっていろいろ相談にのりましたからな。リアルで性転換とかなにそれおもしろくねって感じで、僕が主導でいろいろと便宜をはかったりはかれなかったりで」
かわいい男子は守らねばならないのは常考っつっても、みんなわけわからんって言われるから、人権保護のために云々といろいろいいつつ、こっちの子はきちんと学力も申し分がないから入ってもらったんだと、彼はいった。
「ちなみに木戸氏が試験の時に捕まえた成り代わりなお兄様は、見事に学力不足で落ちましたぞ。でゅふふ。女装に熱を入れすぎて肝心な学力がたりなかった痛いケースかと」
「いや、あれくらいで力を入れたとか言われたらもう、泣きます」
そういやそんな事件もあったなぁと思いつつ、お昼ご飯のお弁当を取り出す。食べながら話そうというのは長谷川先生の好意だ。彼自信が忙しくてご飯の時間くらいしか雑談ができないというのもあるのかもしれないけれど。
今日の彼のお昼ご飯はカツ丼と、つゆものとしてカップラーメンである。ううん。こういう食事をしているとこういう体格になるのかとしみじみ思ってしまう。
「それで? あの講師の話なのですが」
どうしてあんな風に歪んでしまったのですか? と聞くと、うーん、難しい質問だねぇと彼はカップ麺の塩味のつよいスープをこくりと飲み込む。
「あの女史はおんとし44歳。結婚もせず仕事をしてきてるわけ。で、僕は、永遠の17歳といいたいところだけど二倍以上の42歳。しかも厄年まっしぐら。んで、講師っていってもあの人は非常勤なのでね。まー長いことうちにはいるけど、契約社員とかそんな扱いなんだよ、これが」
一般的な大学の序列は教授ー准教授ー講師となる。講師は専任であれば准教授の下だというけど、非常勤の場合はそうでもないらしい。大学によっても扱いが違うから、うちの場合はと思っておいてと注釈がついた。
「ちなみに、来年あたり、僕准教授になるかもって噂がでてるけど、内緒ね。あのねーちゃん、またヒステリー起こすだろうし」
あーもー、なんでもかんでも、女だからダメだとかいうのやめて欲しいってのと、常識的に自分の活動かんがみろってのと、彼は愚痴をこぼした。
実際、この大学は女性の教授もいるし、なっている人はそれなりにいるらしい。
そこに目をつむって、自分が出世できないのは自分が女だからという理由をつけてしまった。そしてその結論で仕事をしていくからさらに研究の幅は狭まって悪循環になってしまっている。
「でも、実際男の人の方が平均年収が高いって話はあるわけでしょう?」
清水くんがコンビニのサンドイッチを食べながら、男女差の指摘をする。毎年公表される平均年収の格差というやつで、同じ年齢あたりで比較されることが多い。三十歳くらいまでは同じくらいなのに、四十、五十となるとその差が広がっていくのが今の日本だ。
「もちろんその傾向はあるけど、むしろ問題なのは差別がどうだってより子育てとライフサイクルって話だね。妊娠して産休、育休をとると、一年近くキャリアが止まるのだし、辞めた場合はその後の再就職となるとパートでってなる。扶養制度なんかもある関係で年収を100万程度で抑える人も多かったから、そこで年収はがくんと落ちるのあたりまえだよね」
実際、うちの教授で年収が男性より高いって人は多いし、立派な研究されてる方もいるよ、と彼はちらりと理学部棟や法学部棟の方を見た。
「ただ、チャンスという点で言えば、最初に女性はそういうもの、という固定概念がある分だけ責任のある仕事は与えたくないって考えてしまうのもわからないでもないかな。上に立つのが男ばかりだとそうなるのは仕方ないというか」
「男尊女卑が部下を見るときにもある程度かかってしまっていると?」
冷めてもおいしい唐揚げをいただきながら、ござるがいつの間にか無くなっている長谷川先生に尋ねる。じゅわりと肉汁が広がっておいしい。やはりお肉の部位を変えると唐揚げも美味いなぁ。
「でも、木戸くん。部下にするなら何を考えてるかわからない女性より、多少は予想がつく男性をとりたくならないでござる?」
そう問われて木戸は、うーんと微妙なうめきを漏らしてしまった。
想像してみたものの、男子の方が何を考えてるのかわからない。
「ええと。一般人よりオタクの方が信頼はできるとか、そういうのですか?」
なのでちょっと発想を変えて仲間意識という方で話を切り返す。うん。残念ながらとんと男性との距離感は離れてしまっているのだ。も、もちろん木戸は、普通に男子なんですよ。でも、そもそも友達があまり居ないのである。
「そういう認識かな。気心がしれたほうをとりたいよねって話。それと女性の場合はいつ孕むかわからないからねぇ。もちろんわかった段階でいってもらえば準備期間くらいはとれるけど、そのあと一旦離職しなきゃいけないでしょ? そこらへんが女性の社会進出の遅れの一因なんだけども、そこらへんより男女差別のほうに興味がふれちゃっててね」
「ちなみにあの人はご結婚などは?」
「キャリアウーマンにも複雑な心境があるのでござろうな。それを考えれば最初からできないのがわかってる男の娘こそがさいきょー!」
はぁ、神! と、彼はエレナの写真の前で手をあわせていた。さすがに神呼ばわりしたら本人は、苦笑を浮かべてしまうよ。
「そういえば長谷川先生。今日の講義でその方の写真がでてて、思い切りその、股間の所の写真を出してたんですが」
「はぁ!? なんともそれはうらやま……げふげふ」
長谷川先生は清水くんの情報提供に思い切りむせた。さすがは厄年の年齢の方である。
「ちなみにあれは、かなり前にでた決定的写真ってやつじゃないですよ。スカートの色合いと生地から去年の夏のコスです。たしかに変質的にローアングルから狙ってくるやつがいたみたいですけど」
「お? 木戸氏もエレナたんの撮影にきてたのでござる? 拙者あのときあいにく行けなかったでござるが」
「まあこれでもクロキシの従兄弟ですからね。交流もあります。メールを送っておいたら、これからは女性のカメコにも気を配るって返事が来ました」
なにそれキモいと普通にエレナはどん引きしていたけれど、とりあえず追求するのはやめるそうだ。ネットで拡散という感じでもないし、そもそも拡散したところで男の娘派大勝利にならないのがエレナのクオリティの高さである。
「むしろここはそろそろヌードとかキボンヌ。ルイさんとレズっけ満点の撮影とか、想像するだけでちょー萌えなんですがー」
「はい、キボンヌとかちょっと古いですからねー。今時使っている人とか居ないですからね」
「くふぅ。でも木戸氏? 見たくはないでござるか?」
でゅふふと欲望むき出しの長谷川先生に少し引いた。というか木戸としては海のあのコテージでエレナの裸はしっかりばっちりと拝見させていただいているので、いまさらという感じの方が強い。たしかにすっごく綺麗な身体はしていたし、撮影はしてみたいなとも思うけれど、全裸よりは断然服を着ている方が可愛い。
「ま、まぁ木戸氏? それで来週は女装をするということであれば、是非ともその後うちにも寄って欲しいでござる。どうせ夜までそのままでいろっていうし」
はぁん。木戸氏スマートだからきっと良い感じに仕上がるでござるよーと長谷川先生は他人事としてこれを楽しむらしい。
「押しつけるとかなんとか言ってたし、来週を楽しみにとかいってたから、きっと長谷川先生好みの女装にはならないと思いますが」
彼が大好きなのはエレナを見てもわかるとおり男の娘だ。つまり、女性性を極端に強調したような人はそんなに得意ではないのではないだろうか。そして今回はなんとなくどんな服を着させられるのか想像はつく。
「それは残念でござるなぁ。なら今度魔法少女風の衣装をあげるから、是非っ」
「コスプレはしない主義です」
「あの……木戸くんって、ほんっとに女装大丈夫なの? 無理してない?」
静かに話を聞いていた清水くんが遠慮がちに話に入ってくる。
「眼鏡が顔の一部であるのと同じくらい、女装も水を飲むくらいの感覚でやれるけど……」
まー、お前にゃわからん感覚かもなぁと苦笑を漏らしておく。
FTMを捕まえて、女装をしないかと言ったらいろいろ怒られるだろう。
「でも、ネタで女装ができるってのは男だからこそだしな。まあ俺のはネタってレベルじゃないけど」
きっと彼女は衣類を押しつけて、その違和感をあの会場全体で笑いものにするつもりだろう。けれどもちろんそれを許す木戸でもない。
「ま、来週をお楽しみに、ということで」
長谷川先生にいろいろ話も聞けたし、ご飯もいただいてすっかりと満足だ。
あの講師の話もとりあえず来週までは放置して、置くことにする。
対策をするほどのことでもないのである。
「洗って返すとかは気にしなくていいんですよね?」
「ええ。そこらへんはかまいません。それと講義が終わっても今日一日はその格好で過ごすこと」
良いですねと言われて、あっけらかんと、はいはいと答えておいた。
翌週。講義のちょっと前に来るように言われていた木戸は控え室のようなところに案内されてそこで着替えるように言われたのだった。与えられた服は大方の予想通り。
セクシー系まっしぐらなのだった。露出はとことん多いし、スカート丈だってすごいことになっている。おまけに用意されたこのぷるぷるしたものは、シリコンのパットだ。肌色をしているけれどこれを胸にいれろということだろうか。下着も用意されていて今日のはDカップだ。普段より巨乳さんになるらしい。
そしてハイヒール。慣れるまでは歩きにくいこいつは足を綺麗に見せる作用があるけれど、押しつけられたと感じる人がいるのはわからないではない。まあ女性なら絶対はかなきゃいけないわけじゃないので、これに関しては完璧自由意思だと思う。ちなみに木戸とてそこまで得意というわけではないけど、エレナの誕生日なんかではよく履くので、今では結構慣れている。
「しかしまーこの露出はこの年でいきなりやらされたらトラウマになるだろうな」
今、あの講師は講義に向かっていて、ここにはいない。授業前半は着替えにあてていいと言われているのでこちらも素直にそれに従うことにする。
慣れない女装に四苦八苦するといいという思惑もあるのだろうなぁ。着方の説明とか一切していかなかったし、普通ならパットの向きとかブラのホックつけとかとことん大変なんじゃないだろうか。フロントホックならまだしも一般的な背中側の仕様である。もちろんすでにさっさか木戸はつけ終えてしまっているし、パットもつけてさっさと衣類も着ていく。鏡をちらりとみたけどワンピースタイプであっても、もうちょっとスカート丈が長い方が好きだし、シルエットもなぁという感じだ。健康的なふとももが思い切り外にでていて扇情的である。
これを普通の男子がやるわけだ。こんなのやらされると知っていたら、誰だってあの授業は回避するにきまっている。
いままでだってそうやって、押し付けられた性がどうのと、男子生徒に無体なことをさせて、すかっとしていたのだろう。そしてそれは、周りにとってもある意味での力となる。
つまり「男を屈服してやった」という達成感とでもいえるだろうか。
社会的に成功している女性がやるなら別になんもいわない。ヒモっていうのも文化だと思うし、別にそれで世の中が回るならどうでもいい。
ただ、思想の植え付けはいけない。
強制女装っていうジャンルはあるけど、あっちには愛がある。少なくともかわいくしようという意思がある。
でも今回はなんだ。笑い者にするためだけに女装させられるんだ。
それは女性が女性の服を強要されることよりも遥かにひどいことなのだけど、そこらへんはきっと、その時の空気感でなんとでもしてしまうのだろう。
なら、やるのは簡単。
「うっし、完璧だね」
普段とは違うメイクとロングウィッグ、ボディラインに少し苦笑をしながらも、すでにいろいろ煽られて温まっているであろうその部屋に向かった。
「そんなわけで、女性の衣装がいかに押し付けられたものであるのかを体験してもらうために、男性である木戸くんに女性の装いをしてもらうことになりました。これでいかに女性性というものが押しつけられたものなのかを実感してみてください」
準備時間といわれていた二十分をつかって部屋の方にはいると、すでに講義は纏足についての話だったり世界での女性差別の問題だったりだのがすでに進んでいるようだった。
時間なのを狙ってちょうどこちらの話題をしていたようだった。
「時間通り、ということでこれは遅刻ではないですよね」
声は男声のまま。一言断りをいれて教室に入っていく。
部屋全部の視線がこちらに集まった。うん。見事な集中っぷりである。
みなさんぽかーんとしているのがよくわかる。
「えっ」
「ちょ、あれほんとに男子なの?」
「きれい……大学生っていう感じじゃないよね」
「うんうん。なんか色っぽくて、そのまま絵のモデルになりそう」
羨ましいという声がちらほら上がっているのを見ると内心でにんまりしてしまう。別に褒められて嬉しいとかそういうわけではなくて、教室の空気を一気に変えられたことが満足なのである。
「あの。思いきり見られてますが、席についても?」
「え、ええ」
いちおう、男声のまま、清水くんの席の隣に座り込む。
もちろん、座るときはスカートの処理はしっかりと。そして今回は思いきり出されている生足を軽くはの字に開いて座る。もちろん股は開かない。そんなんこんなスカート丈でやれはしない。
「それで? スカートが押し付けられて大変だーとかいう主張ですが、これ、大変なんですか?」
あっけらかんと答える木戸に、講師の女史は固まった。うん。今までなかったんですよねこういうの。わかりますよ。こんなのやれるとしたら志鶴先輩くらいなもんだけど、あの人はこういうのは出なさそうな気がする。
「ええっと……その。なにか言いたいことがあったらどうぞ」
とりあえず絞り出された言葉は、どうやら元から用意していたものだったようだ。本来ならばもっと高圧的に、勝ち誇ったように言われるべきその言葉は、声が震えていて残念そのものだった。
「メイクとかが気になる方はあとで、いろいろ教えたげるんで、遠慮無く!」
今日は少し大人っぽく見えるようにアイシャドーをしっかり使っておりますとみなさんにアピールしておく。
ここからはもう女声だ。そもそも最初からこちらに切り替えたかったのだけど、なんせそれだと本人だと思われないので仕方ない。
そしてその台詞で周りの女子は、なおさら驚きの声を上げた。
「大切なのはセルフコントロールです。もちろん押し付けられたって感じるならそれは正解ですけど、外観ってこんなに人を引き付けるものですよ。中身がなんであれ、見せ方は強力な武器にもなります」
使わないのはもったいないと言い切ると、幾人かが頷いていた。オシャレが大好きというような感じの子達だ。
もちろん木戸とて、外見を売りにして写真家をやろうとは思わない。でも日常生活ではやっぱり女子でいるほうが、もっと言ってしまえばかわいい女子でいる方がなにかと便利なのである。
「それと。女性の社会進出にかかわる問題は、信用の問題ではないかと思います。それはトランスの人間もそうなんですが」
なかなか現実を受け止められない女史の代わりに、こちらの言いたいことを言っておくことにする。
「相手にとっての利益をどれだけ満たせるかが、仕事をする上で大切な要素だといいます。相手を幸せにしてこちらも幸せになるっていう循環が一番でありましょう。性別によって多少アプローチの仕方は変わる実感はありますが、それは武器の多さでしかないというか。いろんな方法で相手を満足させるうちの一つに、外見は重要なファクターです」
人の印象は初対面で大まかに決まる。撮影をしてきたからこそわかることだけれど、見た目というのはそれなりに大切なことだと思う。女子に見えるからこそルイとして撮れてきた写真だって当然たくさんあるのだ。
「にしても、さすがにちょっとこれは私の趣味じゃーないんですけれどねぇ。もーちょっとこうおとなしめな方が個人的には好きなのですが」
「あ、あの、木戸……さん? えと、下着も女性物なの?」
「へ? ああ、これは指定されているものなので」
ちなみにタックもしてますとはさすがに言えない。おそらくこういう短いのになるだろうなと思って朝やってきたのである。
「はいっ、ではそろそろ講義に戻りましょうか。時間も押してしまってますし。纏足の話でしたっけ? そういう世界の事情だとか過去の事情だとか、そういうのは興味がありますので」
はい、呆けてないでさっさと行きましょうといいながら軽く手をうちならすと、一番前で呆けている女史がやっと目に輝きを取り戻す。
これくらいでこの人がどうこうなるってことはないとは思う。
けれど、いくらかでも考え方を変えるきっかけになってくれればいいなぁ。
そんなことを思いつつ、講義の見方が変わった同輩達の姿を見ながらくちゅんと可愛いくしゃみを一つするしのさんだった。
ちなみにその後、その服装でカフェにいったり別の講義を受けたりしたわけだけど、破廉恥な服装はどうかとお説教されたり、付き合ってくださいと言われたりといろいろあったけれど、とりあえずは何事も無く一日が終わったのだった。
人間大人になると「自分の過失」を受け入れがたくなるらしいです。失敗には理由をつけて、うやむやにして自分を守るわけです。
はい、すいません、直しますくらいな純粋さがあれば……なぁ。
作者の会社も男性優位な会社ではありますが、あれだけ産休に入るなら出世遅くてあたりまえやんって思ってしまう。
ぽこぽこ子供が出来た日にはノイローゼ気味になって新しく入ってきた社員に「おまえもどうせいつか孕んでいなくなるんだろ」とか思ったこともありました。新入社員は男性でしたが。ふふふ。イロイロダメダぁ。
そして助教と講師とどっちが上なんだろうってあまり意識しないで書いていましたが、調べたら専任講師の方が格が上みたいなデータがでてきて、やべっ、となりました。それで昇進フラグと不定期講師扱いにしてみましたが、実際の大学組織がよくわかっておりません。




