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169.女装姿と特撮研

 さて。サークルがあるのは、サークル棟といわれる一角の建物なのだけれど。

 なかなか他の会員が来ない。

 鍵を持っているのは上級生だけで、一年はもちろんまだ鍵を持ってる子はいない。まだまだ正式採用されていないのでこういう対応なんだけれど、それはそれで仕方ない頃だろう。

「あ……と。見学部員かな。遅れてすまん」

 時宗先輩はぶっきらぼうにそういいながら、かしゃりと部室の扉を開けた。

 鈍感。まじで鈍感。撮影班のリーダーがそんな観察眼でいいのかと言いたいくらいだ。

「あの、時宗先輩っ。部外者をあっさりいれてしまってもいいのです?」

「そりゃ、かわいい子は大歓迎だよ! しかもうちのサークルはモデルも随時募集中だし」

「いえ、撮影希望なんですが」

 どうも彼は、こちらの素性はさっぱりな様子だった。

 なので少しだけヒントをあげることにする。

 バッグの中に手をつっこんでカメラを取りだして、ほれ、と見せてみる。

 初心者が使うエントリーモデルではないそれは、すでに部員のみなさんにお披露目済みで、時宗先輩は、いいもんつかってんなーとちょっと興奮気味だったほどだ。

「て、おま、木戸かよっ! なんだよいままでの!」

 あ。ここで正気になった。カメラの機種をみて反応していただけるのは写真好きな人としては嬉しいもんだ。

 ちなみにさっきまでの、というのは待ってる間の仕草とかそういうものだろう。

 待ってる間はタブレットをいじっていたわけだけど、そこらへんを言っているのだと思う。

「なにって、別にわたし今日女子扱いですし」

 女装してこいって言われましたしとどや顔でいうと彼は、いやでもさぁなんていうかさぁと、すさまじく複雑そうな顔をしてしまった。

 数少ない男子会員がこれで少し引いたのかもしれない。そうはいってもすでにここには志鶴先輩がいるのだしいまさら一人や二人女装ができる人が増えても問題はないようにも思う。

「まあいいや、中に入れ。つーかこんだけ可愛いと奈留あたり喜びそうだな」

 どんな衣装を着せようかと絶対張り切るぞ、と言われて、ああ、あの人ならなぁと苦笑を浮かべる。奈留まどか先輩とは実はルイとして何回か会ったことがある。といっても撮らせてもらったというのが正しくて面識としてはいっぱいいるカメコといっぱいいるレイヤーさんが一瞬すれ違ったくらいの関係で、ろくに話をしたことも無いのだけど、それでも彼女が無類のコス好きでいろんな衣装を友達にも着せてるというのは知っている。

 しかも彼女は身長が150くらいのちっちゃい子なので、衣装映えする高身長の子にいろんなものを着せたがるのだ。

 162が高身長か? といわれたらもちろんNOなのだけど、それでも女子の平均よりも高い自分は、さあお着替えしましょうか、はぁはぁと言われるのは目に見えてわかっている。

「男の娘大好きですしね。エレナは本当は男の娘派ですし」

「あー、そりゃそうだったな。たく、あんなかわいい子が男の子のはずがないのに、あいつといい顧問といい、どうしてそんな夢を見るのかわけがわからない」

「えぇー、可能性としては十分ありえると思うんだけどなぁ。私だってこんなんですし」

「いや、ま、まぁ。な。つーか、普通に椅子の座り方おかしいだろ、おまえ!」

「へ?」

 パイプ椅子に腰掛けるときにちゃんとスカートのすその処理をしつつ、さらに膝は閉じて座る。

 ただ、それだけのことなのに、時宗先輩は、おまっ、と驚愕しているようだった。勘弁していただきたい。たかが椅子の座り方である。女装するなら最低限押さえておくレベルの話だ。

「志鶴先輩だって椅子座るときこんなんでしょ?」

「あ……まぁ、そりゃそうだけど、なんつーか、おまえの方が色っぽいというか、かわいいっていうか、ああ、くそっ」

「もう、先輩ったら……そんなこと言ってもなにもでませんよ?」

 ふふっ、と慌てふためく時宗先輩を、ついかわいいなんて思ってしまうのはいろいろと思考が侵されているのだろうなとは思うけれど。男子だとわかっていてこういう風になってしまう男子生徒は高校時代もいたので、なんとなくそんな気分にもなる。

「くっ。大丈夫だ。俺。ときめかないでござる。うん」

「まったくもう」

 けれど、二人きりであるのは少し彼としては厳しいようで、長谷川先生ばりな口調でござるを決めて下さったりした。はやく誰か来て欲しいでござる。

 そんな風に思っていたら、とんとんとドアがノックされる音が聞こえて。

「ちーっす。おぉっ、今日は時宗はやいじゃーん」

 入ってきたのは桐葉会長だった。なんだかんだでいつもよりもテンションが高いのは木戸の女装姿を楽しみにしていたからなのかもしれない。 

「え、そっちの子は……時宗が引っかけてきたの?」

「あ、いや。ひっかけたっていうか、ああ、そうか」

 時宗先輩は、にやっと途中で笑顔を浮かべて言い直した。

「これ、俺の彼女です。モデル担当ってことで連れてきました」

 いい素材でしょ? と言い切る彼の思惑はなんとなくわかるので、内心でため息をつきながらのってあげることにする。

「ま、まだ彼女だなんてそんな……」

「えぇーこの前、てれってれで、俺が女になると困るとかなんとか言ってくれてたじゃん」

「そ、そうは言いましたけど……」

 ぷぃとそっぽを向きながらむぅと不満そうな声を上げる。 

「……痴話げんかは別でやって欲しいかな」

 ちょっとヒントはあげたというのに、しらーっとした顔で彼女はこちらのやり取りに苦言を呈してくる。

「って、気づいてくださいよー! 女装してこいっていうからやってきたと言うのに」

「は?」

 何言っちゃってんのこいつという反応である。まあいつものことですけれどね。

「ほれ、確かに声は一昨日と同じじゃないっすか」

「いや、でもこれで男子とか……」

 そりゃこの前も声は聴いたけどさと、いまだに不審そうな視線をこちらに向けてきている。

「おっほ。女子大生って感じに仕上げてきたじゃん」

「足がキレイすぎる……」

 すっごーい、と入口のほうから声が聞こえた。鈴音さん直伝のその声は完璧に女声だ。

 そして志鶴先輩の隣には奈留先輩もいる。どうやら一緒に来たらしい。

「そりゃいちおう大学生ですからね? ちょっと大人しい感じにはしているのですよ」

 そう。目立っちゃなんないっていうのを基本に作り込んでいるから、普段のルイよりは今日の服装はおとなしめだ。もちろんいつもスカート丈は膝くらいなのでそこらへんは変わらないのだけど、それでも上品にというコンセプトに違いはない。

「せっかくだから眼鏡外してコンタクトにすればいいのに」

 きっともっと可愛いんじゃない? と志鶴先輩にいわれて、ふるふると首を横に振っておく。

「コンタクトは嫌なんですよ。目にレンズ入れるとかおぞましい行為はできません」

 もちろん嘘だ。コンタクトには慣れているし、ルイ状態の時はもちろん入れている。

 あんまり嘘はつきたくないのだけど、こればっかりはしょうがない。眼鏡はなんとしても死守しなければならないのだ。

「そうだよー、眼鏡は大切。眼鏡っこ萌え」

 萌え萌えと、奈留先輩が自前の眼鏡をとりだしてすちゃりと装着した。伊達眼鏡である。

 コスプレの時もこの人は割と眼鏡率が高い。目は悪くないのだけどその眼鏡愛は本物である。

「こんにちはー」

「どもー」

 そんなやりとりをしていると、再び扉が開いて入ってきたのは一年生二人だ。

 カフェテリアでも行ってきたのか、手にはイチゴ牛乳の紙パックを持っている。

「あれ? 新入部員さんですか?」

「いいえ、かおたんです」

「あの、かおたんはやめません?」

 そう言ってもわかんないし、と言うとおり、二人ともはて、と首をかしげているようだった。

「あっ。今日たしか講義で見かけたかも。見慣れない子だなぁって思ってたんだけど」

 花涌さんがおぉ、そういえばとぽんと手を打ち鳴らす。撮影班だけあって周囲の観察はしっかりしているらしい。

「って、まった。馨……あんた朝からそのかっこなの?」

 なにをやってますのん? と志鶴先輩は、目を見開いていた。

「き、木戸くん。貴女……危ないにもほどが」

 危険が危ないと桐葉会長からも愕然とした声がもれた。

 その脇で、へ? 木戸くんって、この子が? と新入生二人がこちらを凝視している。

 まじっすか、という声がぽそっと漏れていた。

「へ? だって次は女の子のかっこでこいって先輩が言うから」

「ちょ、それってその……」

 渋面を作っている人が一人。けれどもその表情の奥には楽しくて仕方ないと頬のあたりが緩んでるのは見て取れる。まー自分で言うのも何だが、木戸の女装レベルは相当に高いのだから、そういうのを見せられたらそうもなるだろう。志鶴先輩とて女装マスターなのだから。

「ごめん。言葉が足りなかった。部室に女の子の格好できてねってことだったんだわ」

 あーあ。やっちまったい。

 いいだしっぺな先輩のにやけた顔のとなりで、会長さんがあわあわと慌てふためく。

「このアホみたいに女子で登校するのを学校が許可してれば別だけど、さすがにリスキー過ぎるっ。ばれたら教室内で大騒ぎになっちゃうじゃない」

 その姿に少しだけ笑顔を向けてしまう。心配をしてくれるとは本当にいい会長さんである。

「だって、ばれるはずもないですし……こんなにかわいい子が男の子のはずがないじゃないですか」

 なので、ね? とかわいい声を向けて上げると、そりゃそうだけどーとカタンと彼女はパイプ椅子にぐったり腰を下ろした。

「うっ。声のアドバンテージが半端ない。たしかにこれでわかるのはいないわな」

 にしし、といたずらっ子のような顔をすると、ちょこっと志鶴先輩も男の子のようにも見える。中性美人さんである。

「ちなみに、ちょっとした事故で一人にはばれちゃいましたけどね。講義自体は小部屋のやつはなかったんで、特別問題にはなりませんし」

「ばれた……の? 大丈夫だったの?」

「まー、最初は学外の生徒が侵入しているのでは、って思われたましたけどね。たぶん言いふらすような子じゃないし大丈夫だと思います」

 ばれたらばれたで、別に、対処できるだけのスキルはありますし、というと、ぬぬぬと志鶴先輩が難しそうな顔をしはじめてしまった。

「なんていうか、なんだって三つ年下の子にカルチャーショックを与えられるのか……」

 どよーんと二人とも暗い影を落としているのだが、こちらとしては、ん? と小首をかしげるだけだ。

 ルイほどテンションは上がっていない。当たり前だ。アレまでやってしまったら、いろいろとマズイだろう。

 けれども男子としての木戸のテンションでももちろんない。

「いや……うん。まさかね。ないない」

 その会話に混じらず、奈留先輩だけはこちらをじぃと見つめながら、何かつぶやいていた。

「ないって、なにがないんです?」

 下半身のあれがないとか、そういう話題はナシですよ? と言ってやると、そんなんじゃなくってと彼女はぶんぶか両手を横に振った。

「ええと、あれだ、ほらっ。こんなにかわいい子が男の子のわけがないっていうのは、ないって話!」

 それをいうなら、女の子のわけがない、でしょ、常考(じょうこう)と言われて、なんて取って付けたような話なのだろうかと思ってしまった。

 ちなみに常考とは常識に考えてのネットスラングである。

「ところで、そのかっこで木戸くんって呼ぶのはちょっと抵抗があるんだけど、なんて呼べばいいのかな?」

 これからもそっちで来るのは確定として、と奈留先輩が無茶ぶりをしてきた。話題転換というやつなのだろう。

「こっちで来るのはレアケースです。基本男子学生ですから。志鶴先輩みたいな感じではないのですよ」

「えぇー、絶対そっちのままの方がいいと思うんだけどなー」

 花涌さんと鍋島さんまでが口をそろえてそんなことを言い始める。

「まあ、それはともかく、さっきシノさんって命名されましたので、女装の時はそれでいきましょう」

 そんなにやりませんけどね、ホントですからね、と詰め寄ってくるみなさんに言い訳をしておく。

 なんだかんだでずるずる女装するのが日常になってしまうのは最初に食い止めておかなければならない。というか、どうせやるなら木戸の女装という(てい)ではなくて、ルイとしての活動の時間をとりたいものだ。

「名字は? なんか候補ないなら、みんなでつけちゃわない?」

「おっ、いいっすね。シノさんの名字か……」

 創作活動っぽくって楽しそうとみんながそれぞれ、適当に名字を言っていった。

 もちろんそこに豆木なんて名字はでてこない。当たり前だけれど。

「んじゃ、東雲(しののめ)シノってことで、どうでしょう? ビックサイトに近いし」

「いいんじゃないかな。お隣だし」

 我らにはとーっても縁が深い場所だしねーとみなさんの意見がまとまった。

 確かに国際展示場は木戸も、というかルイも何回か行ったことがあるし、そこで行われるイベントは縁が深いとは言える。 

「えと、しのさん? お化粧も自分でやったんですよね?」

 とりあえず名字決めが一段落して、鍋島さんがじぃとこちらの肌を見つめてくる。

 モデルとしてはそこらへんも気になるわけか。

「うん。基本舞台に立つわけじゃないからナチュラルだけどね」

 チークとか滅多に使わないっすと伝えておく。

 あやめさんにやられた時以来、使ってないというか家に常備してない。それをいうとろくにアイシャドーも使ったことがない。それこそエレナの誕生日にドレスを来た時に服に合わせて同じ色のを乗せたくらいだ。使えるのは使えるが、基本は使わない。

 日頃使うのは口紅とグロスとアイラインくらいだろうか。眉はカットするだけで女の子眉になるし。

「こんなに上手く口紅ぬれる男の子がいるとか驚きです」

「いちおーみんなには内緒でお願いね。この時期に変な噂たっちゃうといろいろ孤立しそうなので」

「ええええ。そんなに素敵に変身できるなら隠さなくても問題ないんじゃないかなぁ」

 花涌さんが、もったいないよーと言ってくるのだが、まあ無理な相談だ。

 それなりに自信はあるにはあるし、今日は実際やらかしているので説得力はないのだけど。

「あー、花涌さんは女装の危険さをわかっておいでではないのです。女子からは問題ないけど男子からはけっこー風当たり強いこともあるのですよ」

「そうはいっても、しのほどなら男子の方が簡単に落ちそうだけど」

 志鶴先輩から苦笑が入る。

 存じていますとも。たいがいしのの女装が、女装だとばれても男子に笑顔を振りまいておけば、にへらぁとなるのだ。

 でもそれが通じない相手だって中にはいる。

「こればっかりは相手次第じゃないですか? 好みのタイプと全然違うとか、そもそも女子なんてって相手だと、きもいってなりますもん。冒険はしたくないです」

 まっ、言わなきゃばれない自信はありますけどね、とにぱりと笑顔を向ける。

 いちおう、男が女のまねごとをするのを嫌う一部、男権主義の人達もいるのだという。木戸には縁が無い話だし年齢が低ければ低いほど男女平等な価値観は教育されているから、身近にそういう人はいないけれど、大学ともなればいろいろな価値観がひしめき合うところだ。そういう人がいることもあるかもしれない。

 あとは八瀬みたいなパターンもあるかもしれない。自分がやりたくても出来ないことをやってるからヘイトがたまるというアレだ。同性愛の人からも疎まれるという話も聞くし、完璧に男を籠絡できるだなんて思わない方がいい。

「確かに言われないとわからないわね。最初に志鶴を見たときもそう思ったけど」

 しのちゃんのほうが声が色っぽいと完成度の高さを桐葉会長が褒めてくれる。

「厳密には女装じゃないからなのかも。もー装うっていうよりそのものになりきっちゃう感じなんです。こー動くのが自然だみたいな感じで染みついてるというか」

 ずいぶん長いですからねぇと答えると、志鶴先輩が目を丸くしながら聞いてくる。

「おいおい。君はどんだけの年月女子をやってると……」

「実質でいえば毎週末女装してたから……丸一年くらいでしょうか?」

「パートタイムでその練度っていうのが、すごいとは思うけど、ほとんどの私的行為をそっちで過ごしてるというなら、そうなのかもしれないね」

 ますます、鈴音さんざまぁだわと彼女は悪い顔を浮かべた。とことん父親のことが嫌いらしい。

「あ、でもみなさんに言っておきますが、けして女子になりたいとかそういうことではないんですよ? 女装も必要最低限しか学校ではしないようにしようって思ってますし」

「えー、じゃあなんでその道にいってしまったの?」

 そこまでするためには相当の努力がいるだろうといいたいのか、花涌さんは理由を知りたいようだった。

「んじゃ、一枚写真を撮らせてくださいな」

 軽く力を入れてカメラを構える。そして少し恥ずかしがる彼女にカメラを向けた。

「ちょーっと堅いかな。ほら。ちょっとだるんとしてみよーか。くてーっとした感じで」

「こ、こんなかんじ、かな?」

 緊張をほぐすための言葉はすんなり彼女に流れ込む。

 それから数枚撮影したところで、それをタブレットに移し込む。

「女の子のカメラマンの方が被写体が緊張しなくていいの。特に被写体が女性の場合は男だと多少警戒されるからね。無意識で緊張しちゃうから、よっぽどトークで解きほぐすか親しくなるかしかないし」

 緊張した写真が駄目ということはない。それはそれで一つの作品だし、記念写真みたいなのは「そのときの緊張している自分」ということで十分だ。

 けれどグラビアなんかの、視聴者に向けて写らなきゃいけない写真はくったくのない笑顔がないといけない。緊張なんてしていてはいけない。

 だからこそ同性の気安さというのは武器になる。撮影する上で必要なことなのだ。

「ふわわ。私こんなにキレイに撮ってもらったことないよー」

「いいもんでしょ? これが女子カメラマンの利点なのです」

 ふふと、満足そうに笑って見せると、部室内の全員がうっとりするような雰囲気に包まれていた。

「……いや。でもやっぱ、ないよね……」

 そんな中で一人、うーんと思案を繰り返している人がいたのに、木戸はまったく気づかなかった。


ようやっとサークル話です。お披露目というのはなんというか胸が高鳴りますね!

なにげに半分くらい書き直したこちらです。もともと一年前くらいに原稿つくったので、キャラの性格とか設定の微調整が必要になるっていうことに気づきましたとも。


さて、次回は書き下ろし予定で、志鶴先輩と面談です。きちんとフォローしておかないと、デリケートな問題なので。

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