166.特撮研の伝統行事1
「さて。我々は今岐路に立たされています」
会長の重々しい言葉が狭い部屋に響いた。
そろっている部員はせいぜいが八人といったくらいだ。二十人以上を擁するサークルが多い中でこの数は少ないほうにあたる。
「新人の獲得はもはや急務であります。四月に入ってそろそろ勧誘合戦が展開されます。それにあたって会議を行おうかと思います」
今年三年になった桐葉花実会長は、くるりと周りを見回してそう宣言した。
そして、今年の新人獲得作戦の案をみんなから募る。自らにも腹案はあるもののまずはみんなの意見を聞こうというのが彼女のスタイルだ。
「例年通り、コスプレやって撮影会やってそれで人を集めればいいんじゃないですかー?」
はーいと手を上げつつ二年の奈留まどかから意見が上がる。
昨年の勧誘はまさにそんな感じで、オタクを獲得するということに集中させてもらった。
「この学校にはオタサーが多すぎるからなぁ。できれば撮影のほうで使えるヤツが欲しいんだが」
撮影班のリーダーをやっている時宗朝日からはこんな声が上がる。
コスプレを中心に会員集めをすると、たいていがモデルの方に集中してしまって、撮影スタッフの男子があまりこないという現状がある。
他にも撮影系のサークルはあるし、そっちに流れてしまうのだ。
「それはまー同感かな。他の大学と比べてうちはどうしてもモデル多めになっちゃってるし。でも、撮影できる子つかまえるにしても、どうすんの?」
「それは……あれっすよ。オタ色をちょっと落として、本入部まで持って行ってから解禁みたいな感じで」
「あー、だまし討ちしちゃおーって感じかぁ。まー普通に撮影サークルみたいなオシャレな感じにしたほうが食いつきはいいのかなぁ」
「でもそれだと、やる気なくしてしまうんじゃ?」
「まずは多くの人に来てもらわないことには。コス好きとかは正直活動してけばいつか入りますって」
「あー、それは確かにあるかも。撮影系のサークルに流れちゃう子は多いけど、コスの方は個人活動って子も多いし」
そっちはある程度好きな子はいるだろうし、場合によってはイベントでかっさらってきてもいい。
あれだけいる新入生の中にレイヤーがいないはずがないし、これで花実は一度見た顔はある程度覚えていられるタイプだ。レイヤーの子を学内で探し出すこともできるだろう。
「んじゃ、今年はちょっとオタオーラを封印しつつ四月は活動してみよう。朝日は全力でカメラとかやれる子をひっぱること」
「時くんで大丈夫かなー?」
周りから不安そうな声があがるものの、あぁ任せておけという力強い声がその部屋に響いた。
「とりあえず、部室改造から、な?」
そして撤去されていく部室のオタグッツを前に、あああぁ、とみんなから弱々しい声が漏れたのだった。
大学生活は少しだけ前よりもはじけよう。そう思っていたのだけれど。
「うーん。どうしてここに入会しちゃったかなぁ」
目の前にあるのは、ずもーんとした会員のみなさまだ。
アニメのポスターやらがはられた部屋の中で、静かに本を読んでいる。
一緒に入った花涌さんは、招集がかかっている今日も同学年のモデル希望の子を連れて外での撮影を楽しんでいる。くっ、女同士のそちらに木戸も誘っていただきたかった。
「アニメ特撮研究を主体とした部、略して特撮部」
最初は普通に撮影主体の部だと思っていた。特撮部という名前だって別にそうおかしい名前ではないと思ったし、実際に時宗先輩なんかはきちんとカメラも持っていて撮影もしていた。飲み会の時に話をしていた花涌さんとも、ここかね? なんて話をしつつ一緒に入ってみたものの。
本性を現したのは、入会して一ヶ月と経たない頃だったのである。GW開けにはもう、というところか。
最初は本当にカメラとかもしっかりしていて撮影をしているという感じだったのにふたを開けたらこんなのだった。
「詐欺だこんなの……」
そりゃ、木戸だってアニメ特撮が嫌いかといわれればそんなことはない。あれだけ散々コスプレイヤーさんの写真を撮ってきているし、いまさら抵抗なんてさらさらないのだけれど、それにしても撮影本番というよりは資料の読み込みという名目の漫画浸りやアニメ浸りがまずい。五月に入って何日撮影にでていないのか。
花涌さんは、うぅ、としょんぼりしながら、それでも漫画とかは大好きみたいで、にへらぁとサークルの部屋にある資料を見たり、モデルの子をつれて撮影にでたりしている。むしろカメラ雑誌を見てからそれをいかしつつ撮影に出ればいいのに。初心者なんだからさ。
木戸が参加できるのは週に三日。他はアルバイトを入れている。働き慣れている地元のコンビニで引き続きだけれど、働く時間は少し前よりも後ろにずらしている。
10時までだったところを11時までにして入る時間を少し遅めに設定する。授業と移動時間の兼ね合いでどうしたって時間がとれないのだ。
そして土曜は朝から昼まで仕事を入れている。
生活費の大半は親に頼っているけれど、こと撮影のことに関しては自分での稼ぎから出しているので、たとえば写真保管用のブルーレイディスクだったり、カメラ周辺の機材やらイベント参加の交通費や食費などはこちらで負担だ。学費を出してくれるだけで正直ありがたいけれど、正直男物の服も最低限ないといけないので、割と働かないととは思っている。
そんな中で大学生活ではもうちょっと人と触れあおうと思って入った先がこんなだったわけだ。正直こんなにぐだぐだしてるなら、仕事してるほうがいいんじゃないだろうか。
「そうはいっても、部長が来るまでは会議はじめらんねーもん。しかたねぇって」
「それはそうですけど、漫画読んでるだけって……」
「さんこー資料だって。見せ方の勉強にもなるし角度の研究とかにもなるし」
便利な言葉もあるものだ。半分は正論なのだが漫画の構図をじっくり眺めている部員さんはそうはいない。やるならせめてポーズをマネするとかはしていただきたい。
そうこうしていると、がちゃりと部室の扉が開く。
「ごめんねー、会議っていいつつあたしが遅れちゃって」
すまん。とみんなに詫びながらちらりと集まったメンバーをくるりと見回す。現れたのは女の人だ。
今年三年でこの特撮部の部長をしている桐葉さんだ。
腰くらいまでの髪を三つ編みにして後ろで結わえている。髪質はまあまあか。癖がつきそうかなとも思うのだけれど、ケアはきちんとしているようでつやはちゃんとある。そして眼鏡。そう、彼女も眼鏡仲間である。眼鏡の人は少ないと言われる昨今で仲間がいるのは嬉しい。
「いや。三年になるといろいろ忙しいっていうし、しかたないっすよ。どうせ五月末のイベントの話で自治会からなんかいわれたんでしょ?」
「まあねぇ。今年の新入生歓迎会の日取りとイベントのことで喧々囂々《けんけんごうごう》ですよ」
もー、毎年みんな往生際が悪いと彼女はばっさり切り捨てる。
新入生歓迎会。大学のサークルを中心として行われる学校のイベントの一つだ。
まだサークルを決めあぐねている人や、入った人たちとの交流を図るという意味合いで開かれるもので、通常他の学校では四月末か五月の頭あたりにやられることが多いこの行事、この学校はなぜか五月の末あたりにやるのだという。
というか、新入生の二人がまだ集まってないのですが、会議始めちゃっていいのでしょうか?
むしろ木戸がこの場にいなくてもよかったのかもしれない。歓迎会はこちらはお客だものな。
「で? どうなったんです?」
ごくりと、撮影班の班長をしている二年の時宗先輩が喉をならした。木戸よりも高身長の彼はそこまで横にでかいという感じではなくスマートな感じだ。もやしっぽいという感じもしなくはない。
「あー、朝日くんには悪いんだけど、やっぱ今年もやれってさ」
「無理矢理女装とか。そりゃ去年見てるからあれですが、俺にはそんなこたぁ無理デス」
「そんなこといっても二年の男子って君だけだしなぁ。四年生に出てもらうわけにも行かないしー」
特撮部はホント女子部員のほうが多いししかたないようと眼鏡を光らせながら部長さんは言ってのけた。周りの部員も同意といった感じだ。確かに今年の特撮部の男女比は割と偏っている。
四年に男子の先輩が二人。ただ事実上就職活動なんかが忙しくて在籍していても半ば引退しているような状態だ。そして三年は女子三人。二年が男子一人に女子二人。一年は木戸をいれて、他二人は女子だ。
コスプレがメインになるからどうにも男子のウケが悪いらしい。
「そもそも俺が女装とか無理だろう。これだけ身長があって似合うわけがない」
「いやぁそういうのも含めておいしい女装はできると思うんだよねぇ。それに先輩達だって小柄ってわけじゃなかったんだし」
でもかーいかったなぁと部長さんはご満悦だ。他の上級生も、うんうんとうなずいている。
「いや。だとしてもー俺にはむりっすよ」
「だいじょーぶ、特撮部が総力を上げて君を女の子にしてあげよう」
ふふふふ。上級生女子がわさわさと手を動かしながら迫っていく。うわぁあれは結構怖い。
時宗先輩は思いっきり体を反らして、いーやーだ、と言い切った。
「そのイベント、参加しなきゃまずいんですか?」
「そうなのよねー。各部みーんな嫌がるんだけど、伝統だからっていうので自治会におしきられちゃってね。なんだかんだで結局みんなそれなりにこなすし盛り上がるんだけどねー」
覚悟が出来るまで大変なのさと、まだ嫌がる時宗先輩を前に肩をすくめる。
「なんなら、君がやってくれてもいいんだよぅ?」
男の子なら別にやっていただいてかまいませんようと言われて、うーんと難しそうに腕を組む。
別に女装くらい木戸としてはどうってことないのだが、下手に全力だして特撮部のモデルの方に回されたらさすがにたまったものではないのだ。
「しかたありません。じゃ、俺がなんとか説得しましょう」
先輩が駄目なのは、女装とか自分には無理だって思ってるからですよね、と言うとまあなとぶすっとした返事がきた。
そんな問答をしていると、かたりと部室の扉が開く。
遅れてスミマセンと一年生二人組がつやつやした顔で戻ってくる。花涌さんと鍋島さんだ。けっこう集中して撮ってきたらしい。いいなぁ。
「だいじょーぶよー。今ちょうど時宗を女装させる気にさせるために木戸君が一肌とかもっといっぱい、脱いじゃうのぅ、らめぇな状態」
「脱ぎませんってば」
何を期待してるんですか、とあきれ声を漏らしつつ説得プランを考える。
「まずは、これとこれと、これを見ましょう」
何冊か棚におさめられていたマンガを取り出して彼に見せる。すべて男の娘が描かれている絵だ。
「男の子だってこんなにかわいくなれるんです。だから大丈夫です」
「大丈夫ってそれ二次元だろ。無理だろそんな」
むりと予想通りの反応が返ってきた。当たり前だ。二次元と三次元は違う。空想は、妄想は、創造はできるのだ。でも現実になりっこないと絶対思うのだ。人は。
「じゃ、こっちです」
取り出したのはおいてあったコスROMだ。そう、馴染み深いもの。むしろよくここにこれがあるよなと思ったくらいだったが、他にもコスROMがいくつもあるのを見ると、特撮部の資料の一つなのだろう。
ちなみに二冊目を作ろうという話は受験が終わってすぐにエレナと話している。今年中には出したいよねーなんて感じだ。
「三次元っていってもそれはないっ。例外だろそんなん。それにその子は女の子な訳で、それは女装じゃな」
「まちなさいっ。エレナちゃんはどうみたって男の娘ですぅ」
断言しようとしたところで言葉尻を奈留先輩に捕まれたようだ。
どうやらいまも論争は終わらないらしい。最近ぐっと女の子っぽくなったのに、人はまだまだ男の娘を捨てきれないらしい。
「同志木戸よっ。汝をエレナちゃん男の娘派同盟に受け入れよう」
「そんなんあったんですか」
「し烈な戦いなのよ。あんなにかわいいこが女の子なわけないのに」
あんちきしょうたちは、まったくと彼女はいまいましげにうめいた。
この戦い、二年近く見てきているけれど、実際の勢力としては、本当は女の子、というほうが多かったりする。
それはエレナのあのあほみたいな女装技術と体躯のせいだけれど、実際に男の娘ですがと言ったらどれくらい反響が来るんだろうか。
「さすがにそれは無理がある。現実に戻ってこい」
同学年で気心がしれているのだろう、時宗先輩は、わしっと二年の先輩、奈留先輩の肩をつかんではぁと深呼吸した。
「では現実的なラインでここらへんはどうでしょう? わりと市民権はありますし、怖がらなくても」
次に提示したのは、ぱっとみはきれいだけれど、よくよく見ると男の子というのがわかるものだ。かわいいというよりきれいだったり妖艶という賛辞が似合う写真ばかりが並ぶ。そう、つまり少し男っぽさが残っているのだ。
「これくらいきれいなら恥ずかしくないでしょう?」
「これでももともとイケメンだからこうなるだけで」
「ああもう。つべこべ言わず、一回やってみてください」
ああもう、なんだこの人はこんなにうじうじしやがって。木戸の技術を持ってすれば、これが僕? と言わせてみせると言うのに。
「あっちゃー怒らせちゃったよー。こりゃもう男としてやるっきゃないね」
「男の部員がやるってんなら木戸でいいだろうが」
「新入生歓迎会でどうして新入生がでばらなきゃいけないんですっ」
「そーだよ。かおちんこれで一年なんだし、ゲスト扱いしなきゃ」
わがままは、めっと言われてもぶすっとしている時宗先輩はどうしてもやりたくないらしい。
そんなとき、部室の扉が開いた。
「ただいまっ」
「あな、あななな」
そこに立っていたのは、スリムなシルエット。
身長は170くらいだろうか。パンツスタイルで肌にぴったりとしたパンツは女性的なラインを際立たせている。
たはぁ。木戸はその顔を見てうわぁと額に手をやる。
お株を奪われた感じであった。
ショックは、ある。ないほうがおかしい。
「一年ぶりだねぇ。時宗ったら相変わらずほっそりしてて、かわいくなりそうな体型してるなぁ」
その人はふわふわした女声で先輩に詰め寄った。
完璧に時宗先輩は固まっていて、何がどうなっているのかといった感じだ。
けれども、その視線が一瞬だけ部長の方に向けられた。
なにかアイコンタクトでもしているんだろうか。
「で? いつ帰ったのよ。ていうかその格好はなんなのよ」
桐葉部長がぶすっとした声音で問いかける。こちらはどう反応するべきだろうか。混乱したままを装えばいいんだろうか。
「またまたぁ、桐葉ったら去年の騒動覚えてるくせにー」
いやですよぉ、おねーさんとその人は手をひらひらさせる。おばちゃんだ。
「あー、一年生三人に紹介するけど、これ、あたしと同い年の沢村志鶴。いちおうモデル組のほう」
留年してるから今二年だけど、と追加情報が与えられる。
「で、木戸くんはどうしてそんなに硬直しちゃってるの? もしかして志鶴先輩すてきーとか思っちゃってるのカナ?」
同学年の部員の一人、鍋島伊央さんがにこにこそんなことを言ってのける。
「確かに志鶴先輩すっごいスタイルいいですっ。どうすればそんな風になれるんですか!?」
「ふふー。新入生はかわいいなぁ。これは日頃の食生活と運動で保つものなのですよ」
「Dカップ。シリコンジェルですか。それとも中にいれちゃってるんですか?」
ぽそっと言ってやると、そこで志鶴先輩の顔がぴきっと固まった。同学年二人の女の子も、へ? といった感じだ。
「確かにウエストラインはめっちゃキレイです。それ保つのすごい大変だと思う。でも胸はインプラントじゃないとそんなに大きくならないって聞くし……」
「あの、木戸くん? 何をいっているのかな?」
伊央さんに詰め寄られて、こまったなぁと助けてと部長に視線を送る。去年何があったのか知っているというのなら、彼が女装している男だというのは彼女なら、というか二年以上の先輩がたは知っているはずなのだ。
「あー、二人には追加情報一つね。志鶴は男子学生です」
「「は?」」
二人の顔がそこで硬直した。いったいどうしちゃったの、という感じだ。なにいってんのさといわんばかりだ。
「なのでそのおっぱいは偽物ではないか、と判じたわけですよ」
というか大きすぎだろうと木戸は思ったのだ。ルイで作る胸はたいていBだ。というのも下着の種類をそろえるのが面倒なのと、急にサイズが変わると大変だからだ。周りから偽乳疑惑がでる。まあ今でもこれで胸が大ききゃなみたいな反応をしてくるヤツらもいるけれど。
さらに言ってしまえば、あまり胸が大きいと撮影に支障がでる。それで高校から育ってないというわけだ。
「へぇ。手厳しい子が入ったなぁ。確かにこれは偽物だけど、木戸くん? もどうよ。試しにつけてみない?」
ぱっとだよー、ぷるぷるだよーと言われて、どういう人ですかと反応に思い切りこまった。
「ちょっと、志鶴。木戸君めっちゃこまってるって」
「あたしだって、先輩のせいでこうなってるんだし。後輩を導いてやろうと思ってもいいじゃない?」
ほれほれーと胸をもいで渡してきそうな勢いの志鶴さんを止める。見た目女の子な人にそれをやられるのはかなりホラーだ。パンツスタイルで女性に見える相手のおっぱいプレゼントは恐怖だろう。
しかし、導くという言葉が少し引っかかった。
「あー、写る側になれってんなら俺はここやめますよ」
「ええぇ。そんなに見映えしそうな素質をもってるのに?」
じぃと彼女に顔をのぞき込まれてふいと視線をそらす。
「素質持ってて表に出してないって時点で察してください。隅っこ暮らしがいいんですから」
「ほほぅ。言うではないですか。でもそんなに怯えなくても大丈夫。むしろ称賛されるべき。あなたは輝くものを持っているのよっ」
困ったように部長に助けを求める視線を送る。
「あーもぅ。留学だかなんだか知らねーけど。今度の歓迎会はおれが女装してでるんだ。こいつは歓迎される側。そこんとこ無視して勝手にはなしを進めないでくれるかな」
さすがにちょっとマズイと思ったのだろう。時宗先輩があれほど嫌がっていたのに庇ってくれた。
「ばかっやめなさいっ」
けれど、部長さん悲鳴にも似た声をあげて立ち上がった。ちょっと演技っぽいのはなにか始まったと思っておけばいいのだろうか。
「それと志鶴もやめてっ。あなたは被害者なのよ。それなのにどうして」
「どうしてって? そんなの決まってる。この行為が受け継がれた正義だから。うちの部の男子部員はもれなく女子へ。歴代そうだったはずです」
その台詞にぽかんとしていたのは一年三人だ。特撮部。変な部だと思っていたけれどここまでおかしいとは。
「歴代じゃないし、そんなの迷信。あなたも戻ってきなさい」
まったくと不機嫌そうに鼻を鳴らす部長の台詞を最後に今日は解散となった。
とりあえずイベントの件は時宗先輩が参加することに決まったのだった。
サークル活動スタート。がっちがちの撮影系に木戸くんなら入りそうだったので、ちょっと反則技みたいな感じで嵌めました。作者が嵌めました。だって木戸くんにはオタサーに居て欲しかったのだもの。顧問もいちおーいるのですが、あんまり参加しないのが大学のサークルというものです。
そして、大学編もそうとうキャラが増えてきましたが、志鶴ちんは新たな男の娘です。MTFなのかどうかはなんともといったところです。まあそりゃストッパーもかかるというものです。
さて、次回は、時宗先輩が……です。木戸くんのスキルが発動します。でゅふふ。




