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123.

「よっしゃ。取ったぜ! さあ俺のスペシャルな投球を受けるがいいっ」

 しゅばっ。赤いフリスビーが思い切り回転して空気を切る。

 もう一人がそれに反応してジャンプをしながら受け止める。きらりと汗の粒が宙に舞った。めちゃくちゃ写真撮りたい風景である。背景は公園のそれで、緑がいっぱいの景色である。

「木戸もこいよっ。あんがいはまるぜこれ」

 クロキシが無害に手を振ってくる。意外にも男子三人は見事にフリスビーに熱中してくれた。 

 その姿をさくらがばしばし激写していく。くぅ。なんともうらやましい。

「なんか意外です。いつも怖そうな感じしかしなかったのに」

 その風景に目を丸くしているのはまゆだった。今までそれこそ告白される現場とかくらいでしか男子をきちんと見たこともなかったのだろう。怖いだけのはずの存在が今では無邪気に遊んでいるのだから驚きもする。

「目の前に熱中するものがあるとそこにはまっちゃう。ま、そんなもんらしいよ男の子って」

「らしいって……はいはい。わかってますって」

 気分的に女子にシフトしているのを理解してくれたのか、さくらは口を挟もうとしてやめてくれた。

 その気遣いに感謝をしつつ、それじゃあ混ざってきますかと、まゆを置いて男子に声をかける。

「お手柔らかにねー」

 ふんわり女声で三人に混ざると、お、おうと慌てたような三人はフリスビーを思いっきり暴投して飛ばしてしまった。

「いや、木戸くん? さすがにそのカッコでそのしぐさはどうかと思うよ?」

 先程は黙ってくれていたのだがさすがに思いっきりな女子声をあげられては耐えきれなかったのだろう。さくらが口を挟んでくる。違和感半端ないと言ったところだろうか。

「そうはいっても、ナンパして結果的に女っけがないというのはかわいそうでしょー。だったら少しくらいはサービスサービス」

「ええぇ。木戸くんが男心を理解する日がくるとは」

 なんとぉうとさくらがショックを受けて飛び上がった。いやいや、いくらなんでもそこまで言われるほど男心わからないわけじゃないよ。た、たぶん。

「バレンタインの悲嘆とかこれでも間近で見てるんよ」

「そーいうとおまえはわりともてもてに聞こえるよなっと」

 ようやくフリスビーの回収が終わったのか、ふわりと赤い円盤が飛んでくる。回転はしているけれど癖がなくとりやすい。彼はこちらの台詞に反応して、苦笑交じりに言葉も投げてくる。

 けれども、もてるか、と言われたら女子にもてたことなんて、そうそうない。男子には嫌になるくらいにもててきたわけだけれど。

「いや、ほら。あたしこんなんだし、普通に女子側扱いされることのほうが多いし、どっちかというと女友達のほうが多いんだよね。もてもてっていうなら男にもてるんですけど?」

 ふいと回転をかけてフリスビーを放つ。それはふわりときれいに飛んでいく。

 一応事実ではあるものの、初対面な男子三人までもにそりゃそうだよなぁと納得されるのは、いまいち納得がいかない。

「たしかに修学旅行の時はやばかったよねぇ。この色気で男部屋よ? 君たち一緒に寝てたら正気でいられる?」

 正気でいられなかったやつがいることをよく知っているさくらは、にまにまカメラを構えながら楽しそうだ。それでいて正気でなくなったならこの男たちはそうとう不機嫌まみれの視線を向けられるのだろうが。是非とも理性を保っていただきたいものだ。

「それで着飾ったらって思うと、やばいよなぁ。声も好みだし」

 ああ、かおたーーんと、一人が思いきりフリスビーを投げくさった。

 ホントもう、これだけ中途半端な格好でそう言っていただけるのはむしろ、申し訳なくなるくらいだ。それと、かおたんやめろ。

 けれど声のことだけいえば技術で出しているものだ。目の前の三人誰でも……あ、うん。体格的な問題があっても、十分に出せるだろう。青木だって女子声で歌とか歌えるし、体格が大きくてもそこらへんはあまり関係ないと思う。声帯の状態と響きをうむための喉や鼻の状態こそがむしろ大切な所だ。

 もちろん声だけ女子でも見た目が男子となると、そりゃ……目立つだろうけど、そこは総合的な違和感を削っていくしかない。ぱっとみ視界にはいったものの中で、突出して違和感があるものがあると人はそこに視線をいかせる傾向があるらしい。それをつぶして平均化していけば目立たない女装の完成である。

 まあ、もともと目の前の三人の中で女声をマスターしたいのはクロキシくらいしかいないだろうけれど。

「なら、クロキシさんにマスターしてもらうしかないねぇ、この声」

「へ? できるもの?」

 ぱしんとフリスビーを受けとってクロキシが興味深げに食いついてきた。女装コスをする人間としては声の獲得は確かに興味深いだろう。彼の声は確かに頑張ってはいるけれど、まだまだ改良の余地がある。声で男とばれる状態なのだ。写真では有無を言わさないけれど、時々「声さえかわいきゃ好みドストライク」なんて書き込みも見る。まあ今までは撮る側と撮られる側っていう交流しかなかったし、発声を教える機会なんてなかったけれど、今ならそれをしてあげられる。ルイとしてももったいねぇーと思っていたくらいなのだ。

「だって、さっきあたし低い声も出したよ? それくらいが地声なら十分かわいい声でるってば」

 フリスビーを受けとると、今度は他の男子に投げる。おまけにウインクをぱちりとしながらことさら可愛い声で彼に尋ねる。

「突然、クラスメイトの男子がかわいい男の娘になっちゃったら、お二人はどう思います?」

 クロキシを可愛くリメイクするのはいいとして。気になるのは周りの反応だ。彼自身がちょっとコスプレ内緒にしてねと言っているので、そこら辺の補強だ。周りは君をどう思うのか。類似の状況ではあるけれど、自然に聞いておくのは良いことだろう。

「どうだろうなぁ。さすがに戸惑うのは戸惑うけど」

「かわいいは正義、かなぁ。付き合うとかはちょっとあれだけど楽しそうじゃん?」

 ほほう。ずいぶんとお二人とも肯定的らしい。そういう人に会ったこともないだろうに好感触である。クロキシがちょっとホッとしたのが視界に入った。

「女子なら付き合うの勇気いるけど、気楽に付き合えるっていうか」

「緊張しなくていいってのはあるなー」

 そこで、クロキシの顔が少しだけ青くなる。そこまではカンベンなということかもしれない。

 どうも、設問のしかたが悪かったのか相手が悪かったのか、「付き合うかどうか」という意味合いで相手は捉えてしまったらしい。こちとらそんな意思は欠片もないのですが。

 さすがに可哀相なのでここで、軌道修正を試みてみてる。 

「もう、二人ともナンパなんてしながら女子と話をするの緊張するとかどうなの?」

 やれやれと、女の子に話しかけるのもちょっとという男の子達に向けて肩をすくめる。

「クラスメイトの女子ってなるとやっぱこうさ。嫌われちゃまずいかもって思うじゃん? こういった町中であった仲だったら別にちょっとお話してそれで終わりみたいなのもいいかなってなるけど」

「旅路で話をするみたいな感じなのかなぁ。わからなくはないけど」

 うぅ、軌道修正が微妙に上手くいかない。

 こちらとしては、友達として女装の人が平然といるようにしたかったのだけれど、彼らの中では女子の格好の人は恋愛対象になるかどうかしか考えがないらしい。普通に隣で日常生活させてあげてください。

 いったい、相手は何歳の子だろうと思い直す。そういえばまだ年齢は聞いていなかった。

「一応聞くけど君、いま何歳?」

「こーこー二年の十七歳っす」

 まあ、受験生がうろうろナンパっていうのも考えにくいか、と思いつつ年下かーとも思う。木戸よりなんか年上っていうかがたいがいいっていうか。そういうのでもしかしたら大学生かもとか思っていたのだけれども違ったらしい。ううむ。高校生なら身近に女装して普通に生活出来る人がいる経験なんてそうそうないのかもしれない。大学生ほど出会いも多くないだろうし、そうなってしまっても仕方ない。

「ああ、そう。受験始まるまではそんなんで行くがいいよ。彼女できれば励みにもなるだろうし」

 たぶん、きっとね、と付け加える。恋人というモノを作ったことがない身としては本当にいいのかどうかは確定はしてないのだが。青木あたりを見るには励みにはなっているらしい。

「まさかの年上……」

 かすっと、目の前に来ていたフリスビーを彼は見逃した。相当ショックだったらしい。

 さくらはいいとして、どうもこちらを見て男子だとわかった後でなおさらに年下だと思っていたらしい。

 確かに童顔ではある自覚はあるけれど、そこまで愕然としなくてもいいんじゃないかと思う。

「あたしとさくらはね。まゆは同学年なんじゃない?」

 こくこくと、少しだけ怖がりながらもまゆが頷いてくれた。

「しっかし木戸さんよぉ。俺たちから頼んでおいてなんだが、いくらなんでも自然に女子すぎじゃね?」

「仕草とか話し方とか、半端なくて一瞬あせる」

 年齢のことを聞いて少しだけ口調を改めた二人は、それでも困ったようなそれでいて嬉しそうな声を上げる。

 ああ、可哀相に。あんまり女の子と話したことがない子達なのだろうな。

「そうは言っても息抜きでこういうことしてるだけだし気にしたら敗けです。こっちとしては後輩の男性不信を卒業前になんとかしてやりたいなぁていうだけなんでね」

「それならひとつ、こっちからも提案が」

 彼らはなにかを思い付いたのか、三人でうなずきあった。

 そして、こう告げて来たのである。

「一緒に飯でもいかがっすか?」

 全部男性恐怖症克服のためです。

 にこやかにそう言いのける彼らの表情には、下心がありありと見て取れるのだけれど、これもリハビリの一貫なのかねぇとさくらに視線を送ると、あんたが決めなさいよと肩をすくめて首を横に振られてしまった。

 まゆの状態を見つつ、いけそうかなぁと判断を下す。

「私おすすめのお店でいいなら、ね?」

 そう答えてあげると、なぜか男子二人は、やったーと大喜びをしていた。

 クロキシさんはとてつもなく微妙な顔をしていたけれど、これは女装した自分が今まで他の男子を骨抜きにしてきているからだろう。ああ、その複雑さはわかるよ。この先のない所に感情と欲望を連れて行く罪悪感は、あるにはある。

 でも、今は後輩のまゆの方が大切なのである。使える手段があるなら使うべきだと思ったのだった。




 場所は変わって。

 夕飯はおごらせてと彼らの強気な台詞を全力で受け止めて、年下の彼らに無茶をさせるわけだけれど。選んだ先はいうまでもなくシフォレだった。お値段が安いわけではないけれど、女の子を誘っておいて牛丼チェーンというのもちょいと問題だし、安いファミレスというのもいまいちである。ここはせっかくなので将来彼女を連れてきたらぱーっと目を輝かせるような場所を覚えていただきたいところ。

「おしゃれすぎる……」

「そりゃわりと人気店ですからなー。男子だけだと入れないから男子知名度は低いんだろうけど」

 初めてでしょーと男子三人に視線を向けると、外観を見ただけで少し後ずさるような感じだった。

 周りにいるのは女の子ばかりというのもあってびびっているらしい。

 クロキシさんあたりはこういう空気になじんでいるはずなんだけれども。

「男子向けのがっつりしたのもあるから、男の子でも満足はできると思うけど」

 さくらが年下だというのを知ってから少しだけおねーさんっぽい感じでフォローをいれる。

 たしかにシフォレには男向けメニューも存在する。彼女が居ないと来れないという前提なので、いづもさんは彼氏持ちとかマジむかつくと男子向けメニューには乗り気ではないのだけど、それはそれだ。十分においしいものもそろっている。

 とはいえ、連れてきた男どもは男子向けメニューってあんまり食べないのだよね。

「あー、よーじは男子向け、なのかなぁ……いや、あんがいあれは……」

 ふむと恋人フラグが起っている数少ない知り合いを思い起こす。

 よーじくんはあれで割と甘党だし、エレナの前でかっこつけてどうのというよりは、甘いものを思う存分という気がする。というかエレナ自体が、甘いねーおいしいねーって天使の微笑みなのだ。同じモノを頼むか似た傾向を頼んでシェアした方が幸せになれる。あーんとかやってるんじゃないだろうか。

「お。今日は……木戸くんちょっと印象違う?」

 列が進んで店の中に入ったところで、ウェイトレスをしている愛さんが声をかけてくれる。この前、瑞季ちゃんと一緒に来たばかりなのだが、男子としてまた来てしまうとは我ながら珍しいこともあるものだ。

 今日も元気に仕事をしているようで、忙しい最中こちらを発見してくれるのはちょっと嬉しい。

「諸事情で眼鏡を変えてるんですよ。黒縁よりちょっと柔らかい感じになるでしょ?」

「うん。今日の方がイケメンさんだね」

「まー明日にはいつもの眼鏡に戻すんですけどね。あんまりかっこいい感じに持っていこうとも思ってないし」

「ええぇー。そのままのほうがかわいいのに」

 愛さんはそんなのもったいないと、鼻息を荒くした。さくらがなぜかこくこく頷いているのだけれど、全面的に却下だ。こっちのほうが童顔に見えるし幼く見られるのは困る。

「隅っこ暮らしが性分なのです。あんまり目立ちたくないし」

 今日だけなんですよ? とふわりとした中性声で答える。

「ま、いいわ。みなさま席に案内させていただきますね」

 その声に目を丸くしながらも、さすがはシフォレの店員さんである。そういうのに慣れている彼女はお客様対応モードに入って席に案内してくれる。とりあえずメニューを広げていると、お冷やを出してもらってひと休憩。

 男子達は興味深そうにメニューを見ていた。さくら達も楽しそうにどうしようか思案中だ。

「あらあら、まあまあ。木戸くんが普通に男の子と女の子を連れてくるだなんて、明日は槍の雨でも降るのかしら」

「くぅっ。人を女装の人捕獲器みたいに言わんでくださいよ」

 手があいたのかいづもさんは、ひょっこりこちらの顔を見つけるとオーダーを取りに来てくれる。

 まったく。まいどまいどこうなると、軽いVIP扱いだ。

「しかたないじゃない? いつもそんな感じだもの」

 そうはいっても木戸自身が女装しているか、相手はエレナだったりということの方が多いし、時折ひっかける男の娘を連れてくることはあっても、それだけだ。いつもだなんてことはない。

「それよりも、オーダーお願いシマスよ。今日は男子に奢ってもらうのでね」

 にひと女の子っぽい悪い笑みを見せると、こらこらといづもさんにこつんと頭を小突かれた。

 他のメンバーから、どんだけ仲良しだよという言葉ももらったのだけど、仲良しですしとだけ伝えておく。

「とりあえず、ハニトをよろしく」

 みんなはどうするのと、他のメンバーにも注文を促す。

 男子向けメニューを頼むかと思いきや、思い切りべたべたな甘いものをお三方ともに頼んでいた。

 割と男子って甘党なのかもしれない。

「しかし木戸くんのその中途半端な感じはどうにも落ち着かないわね」

 着替えるなら更衣室かしたげるよ? といづもさんに言われてうむぅと口をつぐむ。

 いちおう今日はあくまでもまゆのリハビリのための外出である。中途半端だからこそ良いというのもあるので答えに困る。

「いえ、衣装がないですからっ」

「お店の制服とかどう? たぶんサイズ合うしめっちゃぷりちーだと思うけど」

「うぐっ。確かにオシャレさんですが。今日はいいんです。今日はこの半端な感じでいいんです」

 確かにいづもさんのところの制服は可愛い。それにルイにはならない女装のバリエーションはあるし、クロキシを前にしたところでバレはしないだろう。

「えー。木戸さんせっかくだし見せてくださいよ、女装」

「ひっ」

 男子達の声が大きくなったからか、まゆがびくっと身体を震わせて悲鳴を上げた。とりあえず頭をぽふぽふなでてあげる。

「さぁ、怖くない怖くない。さっきも言ったけど、男というものは自分の興味に一直線なのですよ。素直って言うか馬鹿っていうか」

 だから、怒ってるわけではないよ? と伝えるとでもーとまゆがぷるぷる震えている。

「さくらはどう思う? これやってしまったほうがいいの? それとクロキシさんも」

「お、おれはやらんよ? 女装はやらん。したことねーし」

 あせあせと、別に君にやれといっていないのにクロキシさんは慌て始めた。

「いやいや。さすがに君にやれとは言わないよ」

「先輩の女装姿……見てみたいかも」

 うぐっ。まゆから青ざめた顔でそういわれると困る。

 今の所男女比四対二のこの状況よりも三対三にしたほうがまだ彼女としても気が楽になるかもしれないのだ。

「でも、いづもさんあれ、働かせる気だよね……」

「そんなことしないわよ。今日はスタッフそろってるし、せっかくだから見てみたいだけよ。いろんな木戸くんの可能性を見てみたいの」

 いづもさんの言を聞きながらも店をちらりと見回してみる。時間的にもお客が引けてきた時間帯で、従業員さんの数もいつもより確かに多い気がする。なによりいづもさんがこれだけこちらに絡んでいても大丈夫というのだから、正しいことなのだろう。

 ちらりとさくらのほうに視線をおくる。どうしようという視線だ。

「三対三ってことでいいんじゃない? やってくればー?」

 どうせ、ハニトでてくるまでには完成するでしょうしとさくらがとことん投げやりに言った。

 まったく。

「じゃあ、せっかくなので。でもメイク道具ないからほとんど着ただけになるから、そこは覚悟しておいてね」

 やれやれと肩をすくめながらそう言うと、男子二人は目をキラキラさせていたのだった。

 クロキシさんは、女装とかないし、とぶつぶつ言っているのだが、とりあえず無視である。

 木戸君モテたことないとか、崎ちゃんがもうほんと涙目ですよね。鈍感系主人公すぎっ。

 あと、声についての考察。響きを作るためには体格でかいほうが高音でそうなのかもしれないと、ちっと思っちまいました。まあ180センチ台の男の子が「ギャルっぽい声」でやーんって言ってたらそれは、それでやべぇーって思いますけれども。実際は、木戸くんの「呼気をつかった高音」の場合、肺活量ある男子のほうがきちんとでんのかなーとか。オペラとかだとどしんとした感じの人のほうがいいとも聞くし。ともかくクロキシくんも弟子になる予定です。


 明日はシフォレでのお食事会です。作者的な偏見に基づいた男子観が展開される予定であります。


 追記:体格が大きくなればそれだけ声帯は長く太くなるから声が低くなるのでは? という指摘を受けました。高身長の人の方が声が引くなる傾向があるというところは、そう言われるとたしかだなぁと思いまして、一応追加情報です。作中ではこのままの認識で行きます。後で認識の齟齬を調整する感じで。

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