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私はこの世界で生きく  作者: まき
2/8

02 地球

まだ男のターン


男がたどり着いたその場所。



地球。



男は人気のない山の崖の端にいた。


遠くには四角くて高い家が、沢山建っている。


見たこともない光景。



“間違いない”



男は震えた。


恐怖ではない。


歓喜にだ。


ここは自分を認めない、愚かな世界では無い。



「ふふふふ」



自分は魔法使いのいない世界を選んだ。


つまりここでは己が頂点に立つことができる。




そんな夢想をしながら、ふと目を下せば、そこには箱があった。


男には見覚えのないものだ。


長方形で細長く、しかも引っ張る者もないのに走っている。


見れば、中には人が乗っているようだ。



“馬はいないが・・・・馬車か何かだろう”





そう推測をたてた男は



にやりと邪悪な笑みを浮かべ



馬車らしきものに



掌を向け



魔力を



練り上げた








「【炎の矢】」





*****************





この異なる世界でも魔法を使えるようだ。


コントロールが甘かったのか、狙いが外れて地面に当たったが、爆発に巻き込まれた馬車らしきものは粉々だ。



「おかしいな?炎の矢は爆発はしないはずだが・・・何か埋めてるのか?」



まぁいい、ここで私は王になる!



「はははは」



ここの戦い方は知らないが、物理防御の魔法を自分に掛けておけば大丈夫だろう。なにせ魔法を使えないのだから解除も出来まい



「はーはっはっはっ!!!!」








正しく、この世界で男に勝てる者はいない。


誰も魔法を理解できない地球では、現存する武器では男に届かないのだ。






今この世界において、この男は頂点に立っており。



世界最強であり。



あまたの生き物を蹂躙する強者であり。
















異物だった。

















「ははハハハハハ――ブツン














消えた。







男の存在など初めからなかったかのように、消えてなくなった。






世界は。



男の存在を。



受け入れなかったのだ。















後に残るのは



ボロボロに壊れた



バスだけ







***********************







-----------道路で12時10分ごろガス爆発がありました。地面には大穴があいており、当時、当所の上を走っていたバスが巻き込まれました。死亡者はおりません。しかし、運転手を含めた10名が全員、重症者であり予断を許さない状況です。」





男のターン終了。会話にはともかく、本人はもう出てきません。

しかし、主人公もまだ出てこないな・・・・








炎の矢


正しくは掌を空に向け空中に何本かの炎の矢を浮かべ、手の動きとともに放つ技。

爆発はしない


男は掌から直接炎の矢を1本だけ出したが、下手くそな人向けの方法







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