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結婚なんて死ね  作者: 佐和多 奏


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7/10

その恋は星空のように #1

12月25日

 大学4年のこの時期に、また一通、お祈りメールが届いた。

 テレビ・ムーンに落ちた。

 落ちた。

 落ちた。

 マイナス思考が。

 渦を巻く。

 ゼミが終わり。

 大学を出た。

 青い空が広がっていて。

 とっても綺麗。

 緑は生い茂り。

 大学の校舎は太陽の光を受けて少し光っているようで。

 俺は。

 大学から。

 帰る。

 そんな時。

 また。

 スマホが。

 鳴った。

「テレビ・マーガレット選考結果のお知らせ」

 俺は、恐る恐るメールを開いた。

「厳正なる審査の結果、貴方にはぜひ一次選考に進んでいただきたく、連絡差し上げました。つきましては、面接の日時を次からお選びください」

 やった!

 受かった!

 書類、通った!

 テレビ、マーガレット!

 しかも、テレビマーガレットは、おれが大好きなアニメ・「ペルセウス座の流星」を放送しているテレビ局!

 やった!

 受かった!

 あ……。

 愛衣ちゃんだ。

「愛衣ちゃん」

「わ! 立花先輩!」

「一緒に駅まで帰ろ!」

「いいですよー」

「愛衣ちゃん、今日はねー、少しいいことがあったんだー」

「えー、何ですかー?」

「それはね、テレビ・マーガレットの書類が通ったの!」

 愛衣ちゃんは、手を合わせた!

「すごいじゃないですか! おめでとうございます! 私もテレビ・マーガレットの番組、好きですよ!」

 細い道を潜ると、そのまま正門に着く。

 そこを出て、電車の駅に向かう。

「俺、頑張ったんだよー!」

「先輩、すごいですね! 私も、頑張らなくちゃ」

 今日は、クリスマス。

 愛衣ちゃんを、ご飯に誘いたい。

 けど……。

 今すぐにでも、テレビ・マーガレットの面接対策をしたい。

 日程を選択したい。

 そうこうしているうちに、駅の改札口まで来てしまった。

「それでは、私はこれで……」

「……うん、じゃあね」

 言えなかった。

 この後、お昼ご飯いこって。

 言えなかった。

 何だろう。

 この、悔しさは。

 テレビ・マーガレットの書類が通って嬉しいはずなのに。

 でも。

『すごいじゃないですか! おめでとうございます! 私もテレビ・マーガレットの番組、好きですよ!』

 この一言が、とっても嬉しくて。

 おれは。

 電車の中で、少し幸せに。

 窓の外を、眺めた。











大学時代に戻りたいっつって振り返っても、そんなにいいもんじゃねえな。というかクソつらかったんだろうな。

まあ、そんなもんか。人生なんて。

こんなピュアな恋愛どこか落ちてねえかなぁ。

落ちてたら、それを拾ってポケットにしまって、


「ポケットから、キュンです♡」

なんつって

おえええええ 


パソコンと液タブをカバンの隠しポケットにしまって、スタバを出た。


今日はおしゃれに決め込んでやったぜ!



キュンですっ!!!!

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