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恋愛マンガ家の休息  作者: 佐和多 奏


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3/12

ガラスの靴で舞踏会行ったけど王子様がウザすぎて婚約破棄  #1

夕暮れ、木の窓が開いた寝室にオレンジの光が差し込む。

「レイチャミ、これからは新しい継母(ままはは)と仲良く過ごすんだよ」

「なんで、お父様、いなくならないで、私を、置いていかないで……」

「そして、大きくなったら、素敵な王子様と、結婚して、そうすれば君は、幸せで……」

「なんで、なんで……」

 

そうしてレイチャミの父親は死んだ。


1ヶ月後に現れたレイチャミの新しい母親は、2人の姉を連れてきた。

継母と姉たちはレイチャミを、新たな名前として


"シンデレラ"


と呼んだ。「薄汚い娘」という由来である。

継母と姉たちはシンデレラに家事や雑用を全て押し付け、毎日優雅に暮らす。

シンデレラは、与えられた1番小さな自分の部屋の中で、夜空の下に輝くお城を眺めながら、ぼんやりと考えていた。


今度、王国の城で舞踏会がある。

王子様の姫を決める舞踏会だ。

それに参加をして、王子様の姫となり、王族になれば、私はこの生活から、解放される、かもしれない。

私は多分、それを、望んでいる。

今の、3人に支配される、下の立場として支配される生活が嫌すぎて、私は、自由になりたくて。

もし、王子様の姫となり、王宮に行けばどんな生活が待っているのだろう。


多分、私は毎日優雅に暮らせるのだろう。いいものも着させてもらえるし、お金もたくさんもらえるだろうし、みんな、私のしもべとして……。


そうだよね。


私が姫になるってことは、私のために尽くすたくさんの誰かがいるってことだよね。


そしたら、私、その人たちに申し訳ないって、思ってしまうのかな。


そんなことを考えていること自体、気にしすぎ?


でも、今の生活から解放されることは確かで。


今の生活が嫌すぎて、死にたいくらいで。


それから解放される、のは、今しかない。


それなら、やっぱ。


その舞踏会に参加しなければずっとこの生活なのなら。


その日の舞踏会に、賭けるしかない。

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― 新着の感想 ―
読み始めました 複数の主人公と現実/創作の重層的な構造で、どんどん面白くなることを予感しています
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