その恋は星空のように #4
起きたら昼過ぎだった。
スマホで精神科を調べて、浜松で一番評価の高い病院を予約した。スケートスポットも近くにあるらしいから、スケートボードも片手に持って、いつかに川田さんに渡された封筒をもう片方の手に持って、高塚駅へと向かった。
高塚駅は、田舎だけど一応東海道本線の駅だから都会だって思ってる。深く聞かれたら田舎って言ってる。割と大きくてガラス張りの綺麗な駅で。中に入って、改札潜ったらすぐに電車が来たからそれに乗り、浜松駅へと揺られる。
浜松駅を出ると、嫌というほどに太陽の光が眩しい。大きな通りから小さな通りへと歩いていき、クリニックに着いた。受付を済ませ、番号札を貰った。
これが、俺にとって初めての、精神科への通院だった。
広い待合室でボーッと待って、番号が呼ばれたから診察室へと入った。
先生に、紹介状を渡し、今悩んでいることを辿々しくも説明した。
「まず、私が言いたいこと。それは、自殺をしてほしくないということ。次に言いたいことは、もう、無理をしてほしくないということ。もう一つ、次回も来てほしくて、できればカウンセリングも予約してほしいと言うこと。この病院は駅前クリニックで、診察時間は5分しかないんです。それは本当にすみません。あと」
「先生、僕は、これからどうすればいいですか」
「……まずは、彼女さんを大切にしてください。小さなことから始めていきましょう」
「……わかりました」
「薬、出しておきますね」
5分なんて、あっという間だ。おれは、診察室を出て、また待合室の椅子に座った。会計を待つ間、愛衣ちゃんにメッセージを送った。
「この間はごめん」
「今度さ、カフェ行かない?」
スケートスポットで1時間くらい滑った。スケボーをやってる時は、集中できるから、いろんなことを忘れられる気がする。
……俺の方を、じーっと見てる女の子がいる。中学生か、高校生か、そんなくらいに思える。俺も、それくらいに始めたら、もっと上手くなってたのかな。




