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恋愛マンガ家の休息  作者: 佐和多 奏


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1/11

親に結婚させられるのウザすぎて婚約破棄

「レイチャミ、東の国のお姫様になってください」

東の国の王子のアランにプロポーズされた。

アランは、とってもかっこよくて、ファンだってたくさんいる。

そんなアランに、プロポーズされた。

私は、アランのことが大好き……ではないけど笑

アランは、私のことが大好きで。

私の言うことをなんでも聞いてくれるから。

だから。

私は。

「はい、喜んで」



「アラン、あなたはレイチャミにプロポーズしなさい」

友好国の王の娘、レイチャミへの結婚をずっと迫られている。親に。

俺は、レイチャミが、大好きで。

俺がレイチャミにアプローチして、告白して。

俺は、知っている。

レイチャミは、それを知っているから、主導権を握っていること。

でも、親はそれを知らない。

説明をしても、どうせわからない。

こいつは、東の国の王は、子供のことなんて、なんも考えちゃいないんだ。

そう、昔から。

ずっと、悩んでいたんだよ。

もういいよ。

プロポーズだってなんだって、してやるさ。



「アラン様、レイチャミ様に、愛を、誓いますか?」

「誓……うわけねえだろうがぁぁ!!!」


そうさ。

誰に縛らなくたっていい。

俺は、俺のために生きてやる。

俺は、永遠に自由なんだから。


「馬車を用意しろ。すぐにだ!」

そのまま式場を出た。

どこだっていい。

どこにだって、なるべく遠いところに行ってやる。

俺は、これから俺のために生きてやるんだ。



今日の分、やっと完成した。

俺は液タブからペンを離し、PCを操作する。

クリスタから漫画を保存し、SNSを開く。そして画像を選択し、「親に結婚させられるのウザすぎて婚約破棄」と書いて投稿する。


はぁー。

疲れた。

……結局、今日も、結婚しない結末になってしまった。

俺は、結局何を望んでるんだろう。

スマホを手に取る。

マチアプと相席屋で連絡先を交換した何人かの女性からメッセージが来ている。

「へぇー、なんの音楽が好きなんですか?」

「あー、私はその日予定ありますね、、」

「割と長くアプリやってるんですね」


こんなことして何になるんだろ。

「結婚した方が幸せになるよ」

なんて、うるせえんだよあいつらクソ親どもが!

ドン! と壁を叩いてしまった。

隣のブースからドンドンドンドンと壁ドンがくる。

あぁ、片付けて満喫はもう出てやるか。

クソが。


そう思いながら、明日のマンガのプロットを考える。

外に出ると、夜空がキラキラと輝いている。


俺には、こんな世界、もったいない気がする。

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