表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/51

第5話「ど新人女神」

新連載です!

何卒宜しくお願い致します。


しばらく1日複数回の更新を行います。

どうぞ、お楽しみください。

俺の真っすぐな視線を受け止めて、3人目の女神様は、「はきはき」と挨拶する。


『はい! 初めまして! 天界神様連合後方支援課所属、D級女神クッカと申しまぁす』


『て、天界? 神様連合? こ、こうほう……何? でしょうか?』


ああ、肩書きが長い……長すぎるよ。

それに凄い早口だし……


俺が覚えきれず、首を傾げたので、クッカ様は再び名乗る。

今度は、若干ゆっくり目だ。


『……復唱致します! 天界神様連合、後方、支援課所属、D級女神、クッカです!』


『え? どっきゅん女神?』


『違います! D級女神ですっ! もう! ……管理神様、私から説明してさしあげても宜しいですか?』


『ああ、いいよ~ん』


クッカ様は俺にいじられて、ちょっとだけ頬を膨らませた。


だけど、直接俺と話す許可を管理神様から与えられたので、

嬉しそうに話し始めた。


『はいっ! じゃあ、改めてご説明致しましょう。えっと、天界は我々神が住まう場所です。そして神様連合とはですね、創世神様をトップにして、様々な神様の所属する組合みたいなものです』


『ふむふむ』


『そしてマトレーナ様、ヴァルヴァラ様を含めて、私達の所属する後方支援課というのは創世神様の教えに基づき、天界の声を地上の人々へ授けて加護を与える、すなわちサポートするのが主な業務のセクションです』


『で、クッカ様は、その部署の新人さんなのですか?』


『はい! 私、女神になりたての、ど新人なのですが、この世界の管理神様から、いきなり、ご推薦を頂き、ケン様の担当候補として選ばれました。光栄の極みです!』


ど新人女神?のクッカ様かあ……


どれどれ?


俺は、改めてクッカ様を観察した。


先の先輩女神様ふたりより、遥かに人間っぽい。

見た目、俺とは違い、完全な白人系の外人さんって、感じだけど……

 

うん……身長は、そこそこ高い。

大体……170㎝少し切るくらいだろうか?

そんな、極端に高くはないか。


でも、モデルみたいに顔が小さいなぁ……


抜けるような白い肌が美しいけど、年齢は、雰囲気的に18歳くらい?


長い、さらさらの金髪が揺れてて、切れ長の涼しげな碧眼が綺麗だ。

鼻筋が通ってるし、整った可愛い顔立ちをしてる。

 

でも冷たいって感じじゃなく、何か親しみやすく、温かい雰囲気だ。

可愛い桜色の唇が美味しそう。


すらりとした抜群のスタイルは、素晴らしいぞぉ。


そして、白い薄絹のような古めかしいドレスを身に纏っている。

確か神話に出て来る女神様が着ている、キトンって服だよ、これ。

 

おお!

滅茶苦茶大きくはないが、形の良い胸はそそるなぁ。


あれれ?

ええっと……胸が透けてないかぁぁぁ!?


そんな俺の、舐め回すような邪な視線を感じたのだろうか?

クッカ様は「ぱっ」と手で胸を隠してしまった。


あ、やっべ!

クッカ様ったら、真っ赤になって俯いている。

 

さっきの話を聞いた上、俺のエッチな視線を感じたから、

「こいつ、凄くスケベな奴!」なんて思ったろうなぁ……

 

でも、おっぱいが好きなのは、男の本能なんだ、あくまでも個人的な意見だけど。

だから、許して欲しい……


真っ赤になったクッカ様が黙り込んでしまったので、

管理神様の声がまたも聞こえて来た。


『ふむ、クッカを選んだ場合はさ、ケン君は人間族のままだよ~ん。そして! 君のふるさととは若干、趣きは違うけど、いかにも、っていう感じの小さな農村へ送るよ~ん。多分そこでなら、君が前世で希望したものに近い暮らしが出来るはず。いわゆるスローライフだよ~ん』


え? 小さな農村? スローライフ? 

 

もしかして、俺が帰ろうとした故郷の田舎に似てるのかな。


そう思ったら、望郷の念が湧き上がって来た。


ああ、帰りたい、俺の心にある風景の故郷へ……


あくせく暮らしたくない! 故郷でスローライフしたい!


それがもう、現実では無理なのが分かっていても、

暮らすのなら、のんびりした異世界の村が絶対良い。


女神様ふたりを怒らせたから、もう俺に選択肢は残っていないだろうし。

こんな俺には、新人で可愛いタイプのクッカ様が一番合いそうだ。


よし! 決めた!


俺はどう、人生をリスタートするのか決めたぞ!


『スローライフ! それです、それっ! 俺、そんな村で静かで安全に暮らす方が全然良いですもん』


俺は、確信した。

やはり都会なんか真っ平だという事を。

 

だが、管理神様は聞いて来る。

しかも驚く事に、口調がいつの間にか、凄く真面目になってるし。


『その決意は絶対?』


絶対なんて、いきなり言われても困る。

だけど、初志貫徹だ。

俺は、しっかり返事をする。


『はい! 絶対です!』


でも、管理神様の追及は、なおも続く。


『クッカを選ぶと約束したら、もう取り消し不可だ。僕に誓える?』


『僕に誓えって……ああ、管理神様にって事ですね。全然OKです、誓いますよ!』


俺は再びOK! と返す。

もう絶対に、間違いありませんよって、感じで。

 

でも、これって……

俺の考え方の裏付けや、言質(げんち)を取られたという事になるのだろうか?

少し……不安が過ぎった。


『よし、分かった! これで君への加護の内容が決まったよ!』


『え? 俺への加護の内容が決まったのですか? 管理神様へ返す答えって、単にクッカ様を選んでどこへ行くか? だけじゃないのですか?』


『違うさ。もしエルフの国や王都へ出て勇者になりたいって言ったら、スキルは少しプレゼントしたけれどレベル1からのスタートだった』


『レベル1? まあ、良くありがちですね』


良くありがち……

最初は弱い敵と少しづつ、こまめに戦いながら様々な経験を積んで、

徐々にレベルを上げ、攻防支援他のスキルを覚え強くなって行く。


至極まっとうだ。

普通はねぇ、そうでしょう?

 

俺は、田舎の村でコツコツとレベル上げをして行く、

ロールプレイングゲームの主人公をイメージした。


体力が少なくなったら、宿屋へ泊まるとか、ね。


しかし神様からの提案は、全く意外なものであった。


『ふふふ、確かによくありがちだね。だけど今の答えのお陰で君は真逆の力を得る事になった』 


『え!? ま、真逆!? 真逆って、何でしょう?』


『うん! 今の問いは君を試したのさ。元々、君の死が手違いな上に、故郷に帰り、静かに人間らしく暮らす事に対しては、他の神様も評価していたからね』


他の神様も、故郷へ帰る俺を評価?


それはありがたいけど、今いち意味が分からない。


まあ、何か少しは良い事があるかもしれない。


『へぇ! それはどうも、ありがとうございます。……でも真逆って?』


『つまり、レベル1の反対は、この世界のレベル上限であるレベル99……君はレベル99とオールスキル(仮)を与えられるって事だよ』


管理神様は、もの凄い事を……あっさりと言ってのけた。


『は、はい~!? い、今、何と?』


『もう一度言おう。我々神様にも匹敵するレベル99の数値とオールスキル(仮)の能力を授けようって言ったのさ』


レベル99!!! 神様に匹敵する!?


な、何!? その圧倒的な最終形態バージョン……

ただ(仮)ってついているのが気になるけれど。


俺は絶句してしまう。


『いやいやいや! 小さな村の平凡な暮らしでレベル99!? ……要らないでしょう、そんな凄い力!』 


『いやいやいや、って返してあげるよ。ほら、無欲な人は報われるって、よく神話にも例えがあるだろう? それにこれ神様連合の最終決定事項だから君は断れない』


『…………』


『あ、そうだ! あとひとつだけ忠告しておくよ、これから行く村には領主が居る』


『領主が?』


『うん! 領主の耳へ、ケン君が持つ凄い能力の話が入ったら』


『入ったら?』


『絶対に王都へ報告が行く』


『報告が!? 絶対に?』


『そう! どこの国でも、勇者が現れたら自国へ取り込もうとしている。だから、各地の領主にも、王様から勇者発見料として莫大な報奨金が出るんだ』


『は!? 勇者発見料!?』


……それって、莫大な懸賞金を懸けられた、『危ない犯罪者』みたいじゃないか!


それを聞き、俺は、急に脱力した。


そんな俺に管理神様の話は続く。


『もし、そうなれば、君は間違いなく王様に呼び出され、勇者認定となる! 君の言う厄介ごとに散々使われた挙句、確実に魔王退治の任務を仰せつかる。まあ、気を付けてねっ!』


『そんな! じゃあ俺は目立たないよう、隠れてこそこそ暮らすんですか?』


『そういう事。どうせケン君は、故郷で静かにひっそり暮らすのが望みだろう? じゃあ、クッカ。ケン君をしっかりサポートしてね~』


『はいっ! かしこまりました!』


『というわけで、せいぜい頑張って。まったね~、ばはは~いっ』


管理神様が別れを告げた、その瞬間!


俺の目の前は真っ暗になり、意識は手放されたのである。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

宜しければ、下方にあるブックマーク及び、

☆☆☆☆☆による応援をお願い致します。


東導号の各作品を宜しくお願い致します。


⛤『魔法女子学園の助っ人教師』

◎小説書籍版既刊第1巻~8巻大好評発売中!

《紙版、電子版、ご注意!第8巻のみ電子書籍専売です》

(ホビージャパン様HJノベルス)

※第1巻から8巻の一気読みはいかがでしょうか。


◎コミカライズ版コミックス

(スクウェア・エニックス様Gファンタジーコミックス)

既刊第1巻~5巻大好評発売中!

《紙版、電子版》

何卒宜しくお願い致します。

コミックスの第1巻、第3巻、第4巻は重版しました!

皆様のおかげです。ありがとうございます。

今後とも宜しくお願い致します。


また「Gファンタジー」公式HP内には特設サイトもあります。

コミカライズ版第1話の試し読みも出来ます。


WEB版、小説書籍版と共に、存分に『魔法女子』の世界をお楽しみくださいませ。


マンガアプリ「マンガUP!」様でもコミカライズ版が購読可能です。

お持ちのスマホでお気軽に読めますのでいかがでしょう。


最後に、


⛤『外れスキルの屑と言われ追放された最底辺の俺が大逆襲のリスタート! 最強賢者への道を歩み出す!「頼む、戻ってくれ」と言われても、もう遅い!』《連載中》


⛤『冒険者クラン新人選択希望会議でドラフト1位指名された無名最底辺の俺が、最強への道を歩みだす話!』《完結済み》


⛤『頑張ったら報われなきゃ!好条件提示!超ダークサイドな地獄パワハラ商会から、やりがいのあ

る王国職員へスカウトされた、いずれ最強となる賢者のお話』《完結》

⛤『異世界ゲームへモブ転生! 俺の中身が、育てあげた主人公の初期設定だった件!』《完結》

も何卒宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ