『誰か』の過去
夕方に投稿するとか言ってごめんなさい!
普通に寝てました笑v(´∀`*v)
家の後ろに風呂場はあった。
でも、現代みたいにボタンひとつでお湯が沸くような画期的なものではない。自分たちでお湯を沸かすものだ。つまり、五右衛門風呂。
名前は知ってるけど、肝心な使い方は分からない。
「とりあえず…薪は必要だよな」
あたりを探ってみると、倉庫らしい建物があった。開けてみようと取っ手に手をかけ、開ける。だが、何年も使われてないのか建て付けが悪いようで開かなかった。
取っ手から手を離そうとした時だった。頭が痛みだした。
「うっ…」
『助けてここからだしてもうしないから』
俺、というよりはエバエルに似た声が脳裏に響いた。
その声は何度も叫んでいて、助けを求めていた。
『っ!だれ?』
『エバエル、僕だよ。もう大丈夫だから。助けてあげるよ』
『お兄ちゃんっ!』
「何してるんだい?」
「!」
振り返るとラビールがいた。
表情は暗くて分からない。が、口調からして怒っているようにみえる。
「薪を探そうと思って」
「……そっか。お兄ちゃんが手伝ってあげるよ」
「あり、がと」
取っ手から手を離した。もうあの声は聞こえなかった。
(あれは、過去?)
ラビールに手伝ってもらい、風呂の準備はできた。その後、母親が祝いだと言って買ってきたデカい肉を食べた。
「じゃあ、僕は先に寝るよ。父さん、母さんおやすみ」
「おやすみなさい。いい夢を」
母親は酔いつぶれた父親に毛布をかけた。
父親は久しぶりの酒で酔いつぶれたようだ。
「俺ももう寝る」
ラビールのあとを追って、部屋に入った。
部屋は思ったより大きい。真ん中に仕切りがあり、部屋が分かれている。ベットと小さいテーブルのみだ。
どうやら手前がラビールの部屋のようだ。
「うわぁ。埃だらけ」
ラビールの言う通り、何年も使われてないことがわかるほど埃が積もっている。
一方、エバエルの部屋は綺麗に整えられていた。(まあ、昨日までは本物だったしな)
「ねぇ、エバエル。僕の冒険談、聞きたい
?」
「え、うん…」
(聞いていて損はないか…。内容はほぼほぼ知ってるけど)
ラビールは机から椅子を引っ張ってきて、座った。
そして、金髪の髪をかきあげた。
「僕だけがどうして金髪なのか、教えてあげるね。それと、この痣の意味」
ラビールは前髪をあげた時にみえた痣をさした。
前話読んでくれた人ならわかるんですけど(後書きを)、容姿書いてないですよね…
今度こそ次話で書くからっ!
今のところ、ラビールが金髪と痣があるってだけしか分からないというね…