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世界の現状と最たる疑問

結構文字が多いので変な箇所があるかもしれないです。見つけた際には教えて頂けると幸いです。

「怪我はないですか?イエヒサさん?」


「はい、無傷です。あの、そこの兵士は…」


「安心して大丈夫です、死んでますよ。増援も来ていないようです、彼一人でも事を済ませることができると踏んだのでしょう」


 やっぱり死んでるのか…そりゃあ見れば死んでるってわかるけどね?ついさっきまで語り合ってた人が突然殺しかかってきたと思ったら、突然鑑定士さんが現れて実は他の国のスパイで、兵士を殺して。


 許容できる情報量を優に超えていた。


「突然こんなことが起きて混乱しないわけがないですよね、すみません。説明は後程ちゃんとするので夜が明けるまでは私とくっついたままでいて頂きます」


 ?何を言っているのかわからない


「それってどういう…」


「とりあえずそこの木に掛けて下さい、あまり時間がありませんので」


 言われた通り近くのきに背中を立てかけて木の根っこに座る。すると彼女が隣に座って、肩を組んできた。


「これから朝までは出来れば体を私に預けて寝て下さい、起きておくにしても、朝までは声を発することをしないでいただけますか?」


 コクコクと頷くと、彼女はにっこりと笑った。


 その顔を最後にみて俺は深い眠りに落ちた。


 ――――――――――――――――――――――――


 光が眩しい


「ふあぁ〜」


 欠伸をしながら目が覚めると聞き覚えのある声が聞こえた


「おはようございます、イエヒサさん良く眠れましたか?」


 アンナさんだ


 俺は飛び起きて土下座をした


「昨日は危ないところを助けていただきありがとうございました!!!非常に質の良い睡眠をとることができました!!!感謝してもしきれません!!」


 この場面で土下座をするのは間違っている気がするが、とにかくで感謝を伝えたかったので仕方ない。


「そんなにかしこまらないでイエヒサさん、私は当然のことをしただけです。それより、貴方には今から事の経緯を伝えないといけない」


 ああそうだ、昨日寝る前に説明してくれると言っていた。


「分かりました。まだこの世界について何も知らないので助かります」


「じゃあまずはこの世界の現状から説明しますね」


 ――――――――――――――――――――――――


「この世界は今、魔王の侵攻を受けています、魔王軍は人間よりも圧倒的に数も多く兵士の質も高いので人間は戦いにおいてかなり不利になっていました、それを見かねた各国が禁術である勇者召喚を行い一般の人間よりも圧倒的に強い勇者の軍が作られて、魔王軍を後退させることに成功しました」


「勇者召喚は色々なところで行われているんですか?」


「いえ、勇者召喚の儀を行うにはそれなりに準備がいります。なぜなら召喚の際に勇者を意図的に強化するため膨大な魔力が必要になり、魔力石という魔力の込められた宝石を大量に必要とするからです。」


 当然といえば当然ではあるよな、ただ召喚するだけじゃただの人間を呼び出すだけになるし。


「勇者召喚は一つの国にある魔力石を全て使用してようやく成し得ることの出来るものなのです。そしてアゼー王国は現在二回の勇者召喚を行っています」


 ん、おかしくないか?勇者召喚は一つの国にある魔力石を全て使用して成し得る物じゃないのか?


「アゼー王国は決して大国というわけではありません、にもかかわらず二回の勇者召喚を行えている。理由は単純です。他国に戦争を仕掛けて魔力石を奪ったのです」


 そういうことか、じゃあ街中に奴隷がいたのはそういう背景があったからかもな


「別段珍しい事でもありませんがね、自国を安全にするために勇者を何人でも召喚したいと思うのは当然ですから、これが世界の現状です」


 なるほど、現代風にとらえるなら勇者は核兵器みたいな扱いってことなのかな?


 あの兵士が言っていた事にも納得できるかもしれないな、苦労して戦争で得た魔力石を使って俺みたいな雑魚を召喚したなんて国民に知らせられないな


 だがそもそも俺だけ何故基礎能力値(ステータス)が低いんだそれだけが分からない

 俺はいま最も疑問に思っていることをアンナさんに聞いた


「俺は勇者なのにどうして基礎能力値(ステータス)が低いんですか?」

読んでいただきありがとうございました。

文章をなるべく短く伝わりやすく世界の説明を書いたつもりですが、違和感を感じた部分があったら教えて頂けると助かります。

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