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絶体絶命

今回はグロテスクな表現が含まれるので、身構えてご覧ください

「君にはここで死んでもらう」


 そう告げると兵士は腰の剣を抜き俺に向かって歩いてきた。


「何でそうなる!」


 俺はすぐさま馬車を飛び降り兵士と10メートルほど距離を取った。ひと先ずは安心だ。


「君の存在が国民に知られたら、国は大いに批判されるだろう!今でさえギリギリなのにそんなことになったら国が崩壊してしまう!」


「俺は誰にもこの国の事を話さないし関わらない!そう言ってるだろ!」


「君が絶対に他言しないなんて保証はどこにもない、第一君を生かす理由もないんだ」


 確かに王国からしたら百害あって一利なしといえるだろう、俺は役に立たないうえに国民に存在をバレてはいけない爆弾なのだから。


 だが、だがあまりにも勝手すぎないか!?そもそも俺は被害者なんだ!


 兵士は俺に向かって剣を振りかぶりながら高速で近づいてきた。10メートルなんて距離奴には大した問題じゃなかったんだ。もう剣は目の前まで迫っている。


 あぁまだ死にたくない


「やはり、アゼー王国は腐っているようだ」


 突然女性の声が聞こえたかと思うと兵士の剣をナイフで弾き飛ばしていた。俺は彼女をどこかで見たことがある。


 そうだ、広間で俺の基礎能力値(ステータス)を見させてくれたあの基礎能力値鑑定士と呼ばれていた女性だ。名前は確か…


「危ないところでしたねイエヒサさん?今日1度お会いしましたが改めて自己紹介しますね、私の名前はアンナ。神国より遣わされた者」


「き、貴様ぁ!まさか神国のスパイだったとはな!なぜ神国の使者が勇者を庇う!」


 兵士の顔に焦りと動揺が見える、というかこの人どこから現れたんだ?現れた時に音すらしなかった…


「なぜ?この状況において君は自分が庇われる立場にあると思っているの?」


「とぼけるな!神国は異世界の人間を異端として見つけ次第消しているはずだ!」


 え?もしかして俺、結局ピンチなのには変わりないのかな。この人にも命を狙われてる?どうしよう、この隙に遠くへ走り去ってしまおうか。


「イエヒサさん心配しないで、貴方は神様に祝福を受けている。故に貴方は私達の仲間であり、神国は貴方を歓迎します。」


「なんだと…?ふざけるなぁ!そいつがスキルを得ているワケないだろう!現に基礎能力値(ステータス)表示の際に神による記述は無かった!」


「あぁ、あれは私が細工をした」


「馬鹿な!?基礎能力値(ステータス)に細工だと!?一体どうやって…」


「それを教える義理はない」


 気が付くとアンナは視界から消えていた


「どこだ!どこへ行った!」


 兵士は辺りを見渡しているがアンナを見つけることができない。


「え?」


 思わず声が出てしまった、なぜなら突然アンナが兵士の死角に現れて、ナイフで首、頭、心臓を的確に穿ちぬいたのだから。


 ドサッ


 兵士は力なく倒れた



読んでいただきありがとうございました。

戦闘描写は表現が難しくて言葉を選ぶのが大変でした。何かおかしなな表現になっていたりしたら教えて頂けると嬉しいです。

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