役立たず
この作品では
「」←1人
「「「」」」←不特定多数
『』←神の声的なやつ
という表現になっています
「こ、これは…」
俺は言葉を失っていた。何故なら俺のステータスは魔力50、生命力50、筋力50と他のクラスメイトに大きく劣っていたからだ
「一体何故こんなに基礎能力値が低いんだ?ここにいる騎士団の基礎能力値、いや冒険者の基礎能力値と比べても圧倒的に見劣りするぞ!そもそも基礎能力値表示が出来ない時点でおかしいと思っていたのだ!」
どうやらロブ・ブラウンから見ても俺の基礎能力はかなり低いようだ。
「君に、魔王討伐を任せることは出来ない」
そう告げられた。まあ当然なのかもしれない、恐らく俺はこの世界において一般人程度の実力しか無いのだ、だがどうしてだ?どうして俺だけ…
「少し王と話をしてくる、君たちはそこでそのまま待機しているように」
そう告げるとロブ・ブラウンは足早に広間を去っていった
クラスメイト達の視線が痛い、一体どうしてこうなったんだ。
「ハハハ!おい家久、お前相当な雑魚みたいじゃないか」
笑いながら俺を小馬鹿にしてくるコイツは井出聡。まあ一言で表すなら不良だ
「魔王討伐を任せられないってことはお前はここから追い出されるかもな?お前なんて居てもいなくても変わんねぇんだからサッサと居なくなれよッハハハ!」
なんてウザイんだ、まあこいつの言う通りではある。実際この後の俺の処遇がどうなるかは大体検討がつく。
ロブ・ブラウンが戻ってきた
「君の処遇が決まったよ、君にはこれからある程度の金と装備を渡す。勇者召喚の儀において君のような基礎能力値の者が召喚されたとあれば、我が国としては恥になる。」
あぁそういうことね、大体想像出来ていた。
当然と言えば当然なのかもしれないがこれは理不尽では無いだろうか?
「君を追放処分とする。そして君には王都へと立ち入りを禁止する。近隣の村までは我が国の兵が送ろうそれ以降は一切王国に関わらないでくれ」
なんて酷いんだ、勝手に召喚されて、追放される。これから俺は一体どうやって生きていけばいいんだ。
読んで頂きありがとうございました!
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