サラマンダーとの契約
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サラマンダーの声が廊下から聞こえる
「あー美味しかったわ!」
それからすぐに部屋のドアが開いて、サラマンダーが1人で入ってきた
「サラマンダー、アンナさんはどうしたんだ?」
「アンナは何か用事があるからって何処かに行ったわ」
気づいたら俺はサラマンダー相手にタメ口を使っていたが、サラマンダーは特にそんな俺を咎める気はないらしい
「というかサラマンダーって呼ぶの長くて面倒でしょ?サラで良いわよ」
「そんなに馴れ馴れしくしていいのか?」
「馴れ馴れしいも何も、今の私とイエヒサは契約中よ?」
「契約?なんの事だ?」
俺がそう言うとサラマンダーもとい、サラが天を仰いだ
「そうだったわ、イエヒサは何も知らないんだったわね……」
「出来れば説明してくれると助かる」
サラは俺の目を見た
「良いわよ、イエヒサも自分の事くらいは知っておかないとね」
そしてサラは説明を始めた
「契約と言っても私と貴方で結ばれているのは、特に行動を強制させるようなものじゃないわ。私に貴方の魔力を渡す為の道を作る用ね」
「俺が魔力を渡さないとサラは魔法が使えないってことか?」
「そうね、今の私の体は魔力で出来てるから自分で魔力を生成出来ないもの」
「?サラは俺が魔力を渡さなくても上級魔法を使ってたじゃないか」
「え、あの時私は貴方に渡された魔力を使ったわよ?」
何かおかしいぞ
「召喚ついでにフリーの魔力を沢山、数値で言うなら10000くらい渡してくれたじゃない」
え
「俺はそもそも基礎能力値で確認した時に魔力が50しかないって言われてるぞ?」
「そんなはずはないわ!そんなに低かったらろくに魔法なんて使えないじゃない!」
酷い言い草だ
と、ここで俺は思い出した、スキルの能力にスキル使用後に余った魔力も同等以下の魔力量で再現可能なあらゆる魔法に変更することが可能
というものがあったことを
「サラ、俺のスキルについて説明していいか?多分原因が分かると思う」
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