STORIES 037:金曜日のハムバッカー
掲載日:2024/03/01
STORIES 037
金曜の夕暮れ時。
仕事を終え、週末が始まるこの感じ。
以前はとても好きだった。
土日、そのものよりも心が躍るくらいに。
けれども今は、金曜日が嫌い。
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誰かと約束したり、夜の街へ繰り出したり…
たまには遠出をしたりもする。
つまり、とても楽しい事だって多い。
でも、悲しいこととか、心が苦しくなることとか、良くないこととか…
そういう出来事も起こりやすい。
振り幅が大き過ぎて、心が掻き乱されやすい。
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あの子と週末の過ごし方を話したり、次に会う日の日程を相談したり…
でも、ふとしたすれ違いから…
取り返しがつかないくらいに、気まずく電話を切ってしまったりもする。
土日に会う予定がなかったりすると、翌週までずっと暗い影を落としてしまうこともある。
楽しいはずの週末直前のひと時が、この世の終わりのように救いようのない闇に包まれるのだ。
そしてそれは、なぜか割と頻繁にやって来る気がする。
拾いたくないノイズに胸を痛める夜。
だから僕は金曜日が大嫌い。




