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子供のころの記憶
私がまだ子供だった頃のお話しだ。
私は小さい頃から人との繋がりを持つ事を得意とは思わなかった。
今日もそうだ。友達と喧嘩をしてしまい、一人放課後の図書館の中で誰にも泣いているのを見られないようにしていた。こっそりと花の図鑑を開く。太陽が赤く、大きな窓から光が優しく私を包んでいた。
「どうして私はあんな事をしたんだろう。」
次から次へとページをめくっている。図書館の先生もいない。誰もいなかった。
「どうして私はひとりぼっちなんだろう。」
涙が頬を伝う。涙が流れないように我慢しようと手元のページをめくる。
私は運命の出会いをする。
「カトレア」
そのページで手が止まる。その花図鑑には美しくその姿が映っていた。
蘭科で単子葉類である。ピンク色のその花弁はまるで、清楚で口紅をつけた
儚い女の子の唇のように美しい。私はその花に胸を打たれた。夕陽は赤く私を照らしている。
私は当時の事を思い出してそしてまた寝てしまった。




