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転生令嬢は平凡なので悪役に向いていないようです ──前世を思い出した令嬢は幼馴染からの断罪を回避して「いつもの一杯」を所望する──  作者: 京泉
第三章 「島」と「王都」の物語

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前世、過去、未来?

 暗闇の中に三つの光が浮かんでいる。

 光の中にはそれぞれ違う景色が映し出されていた。


 一つは神社の庭。

 一つはトレイル邸の庭。

 一つは学園の中庭。


 キャラスティは迷う事なく一つ目の光に手を伸ばした。



「やった! 大吉です!」

「私は⋯⋯中吉か。良過ぎず悪過ぎず平凡だな」

「先輩、御神籤って吉凶だけじゃないんですよ? 中に書いてある事柄が重要なんです」


 グンジが「ほらこことか」と指差すのは「転居」と「方位」。


「先輩今月引越しですからね。「転居」良し。「方位」北。ね? 御神籤に書いてあると向こうでも大丈夫だって思えませんか? こうやって書いてある内容を生活の指針にするものらしいですよ」


 サクラギは今月北関東の地元へ帰る。地元と言っても生家が有る訳では無く、育った施設が有る土地だ。

 先月会社が畳まれ、グンジは同業他社へサクラギは地元の繊維メーカーへ転職する。


「あっ甘酒貰えるみたいです!」


 巫女さんが甘酒を配っているのを見つけたグンジが声を上げサクラギの手を引く。

 手が冷たい方が心が温かいとは良く言うが、手が温かい人も心が温かいのだとサクラギはグンジに教えてもらった。


「はい、先輩熱いから気を付けて。先輩冷えてますね。手がすごく冷たい。手が冷たい人は心が温かいんですよ」

「手が、温かい人も心が、温かいよ⋯⋯グンジの手は温かいから」

「ズルいです⋯⋯俺の御神籤「縁談」暫く待てって⋯⋯」

「あっ、いや、その⋯⋯なんか、すまなかった」


 ワタワタと照れ合う恥ずかしさにグンジの頬がますます暑くなる。寒いのに暑い。


「あの、グンジ、その⋯⋯今日はありがとう。こっちでの良い思い出ができたよ」



 焚き火の匂い、お守りの鈴の音、シャクシャクと鳴る玉砂利。グンジの手の温かさがキャラスティに蘇る。


──私はグンジを幸せに出来たのかな⋯⋯。


 一つ目の光がパリンっと破れ、赤みを帯びた粒子がキラキラと漂った。


 キャラスティは二つ目の光に触れた。



 明るい茶色の髪の少女に付いて紫紺色の髪の少女が脇を擦り抜けて行った。


 建屋の角を曲がったのを覗き込むと二人はお菓子とジュースの置かれた小さなテーブルでブーケや押し花、花の冠を作ったりと楽し気に笑い合っている。


「こんな所に居た」


 はっとして見下ろすと黒髪の少年が二人の元へ駆け寄って行く。

 「兄様?」と少女達は少年の登場に驚き顔を見合わせた。


 一見なんて事ない小さなお茶会。そこに有る小さな違和感。少年は着飾り、少女達は簡素なワンピースだ。


──これはレトの誕生日会の日。


 この日は王都のトレイル邸でレトニス八才の誕生日会が開かれていた。招待客は上位爵位の令息令嬢達。昼間の誕生日会には参加できないが家族だけで行う夜のお祝いに来て欲しいとラドルフとレトニスの母親に誘われたキャラスティとリリックは、誕生日会が終わるまで裏庭で二人だけのお茶会をしていたのだった。


「どうしてここに居るの? どうして誕生日会に参加してくれないの?」

「私達はお呼ばれしていないのよ?」

「嘘だ! 僕は二人を招待したよ!」

「嘘じゃないわ。「お誕生日会はごめんね」って大伯父様が言ってた」

「嘘だ!」

「坊ちゃん!」


 深緑の瞳に涙を溜めてレトニスが叫ぶと執事のエガルが「戻りますよ」とその手を取った。


 当初、トレイル家では領地の本邸で領民を招待する誕生日会を予定していた。

 そこへ次代に爵位を継承させたが、権力と見栄を維持したい上級貴族が組織している「大老院」が「待った」を掛けたのだ。

 大老達は古代ハリアードから続く四大侯爵家の嫡子は婚約者候補を選ぶ年齢だ。上級貴族としても有力な人脈を繋げ、血筋と地位を維持する責任が有ると主張した。

 ラドルフは、東一帯は古代からトレイルを支えた領民あってこその地だと反論したが自分達の系列とトレイル家の結び付きを望む大老達は、その身分にあった付き合いをすべきだと誕生日会の方向性を変えさせた。

 大老院は「招待するのは伯爵位以上の令息令嬢である事」とし、彼らが招待客を決め、主役であるレトニスの希望は一切許されず、招待客はほぼ大老院の関係貴族だった。


 権力者達の一声に従わなくてはならない。貴族社会ではよくある事だ。


「坊っちゃん、しっかりなさいませ。貴方は八歳になられたのですよ。誕生日会を立派に務められますね?」

「だって、だって⋯⋯二人はダメだなんて、そんなの僕は嫌だって言ったんだ!」


 拳を握りポタポタと雫が溢れるレトニスの瞳を覗き込んだキャラスティがその胸に小さなブーケを挿して笑う。


「あのね、レト兄様、これ二人で作ったの。これが私達の代わり」

「紫のお花がキャラで黄色いお花が私よ」


 レトニスがブーケに触れて俯いたまま頷き、エガルに手を引かれて行く後ろ姿をキャラスティとリリックは「いってらっしゃい」と笑顔で見送っていたが、その姿が見えなくなると二人共笑顔を曇らせ寂しそうに見送りの手をゆっくりと下げた。


 区別と差別は似て非なるものとは言うけれど「違い」を意味する趣旨は同質だ。

 リリックとキャラスティは運良くトレイルの系列に名前が連なり、懇意にしてもらっているが貴族であっても下級。四大侯爵家の基本制約を知る母親達から「誕生日会には行けない」「お嫁さん」にはなれないと言い聞かせられている。


 キャラスティとリリックは顔を見合わせ頷き合った後、レトニスの為、二階から見守っている母親の為に小さなお茶会を再開し、楽しんでいる様に振る舞った。


──レト兄様のお誕生日会に出られないって言われて、本当は悲しかった。私達では幸せにできないって諦めていた。


 二つ目の光がパンッと弾け、青緑の粒子が広がった。


 キャラスティは残る三つ目の光に指を伸ばした。



──ここは⋯⋯いつもの、中庭?


 三つ目の光がキャラスティを連れて来たのはいつもの中庭。誰が手入れしているのか今でも分からないが季節の花が植えられた花壇、綺麗に剪定された木々。

 ほんの二か月離れているだけ。それだけなのにひどく懐かしく感じる。


 なのに、何かが変だ。何処か冷たい色彩と冷んやりとした空気。

 いつもの庭は穏やかで暖かかったはず。


「貴女が悪いのよ? みんな貴女に狂わされたの」


 背後からの声に驚きキャラスティは振り向いた。


 桃色の髪に苺色の瞳。全身に可愛らしく甘い雰囲気を纏う少女ランゼ。彼女は憎しみが光る瞳でキャラスティを射抜き、苛立ちを向けていた。


「この世界は私の為の世界なのよ。私が主役。それなのに貴女は役目を放棄した」


「何の取り柄もなく何一つ誇れるものが無いくせに彼らに取り入った」


「彼らはお前に狂わされた。役割を忘れさせられた。あいつらはあたしの物なんだっ」


「目障りなんだよお前。お前見てるとあたしの邪魔をしたあのババア思い出してムカつくんだよ! お姉ちゃんみたいにあたしを羨ましがれよ! あのババアみたいに──死ねばいい!!」


 可愛い顔が歪み言葉が荒々しくなるに連れランゼの背後の闇が辺りを飲み込み、何本もの赤黒い矢が浮かび出た。


 キャラスティが逃げようとする足は闇から湧き出した無数の手に捕まれ、闇の触手が身体を拘束する。その力に争う事も出来ず矢面へ磔られると、闇から生まれ出た赤黒い矢は磔を待っていたかの様にその鏃を向け、ランゼの合図で一斉に射出した。


 闇の触手はキャラスティの首をギチギチと締め上げ、キャラスティは恐怖にギュッと目を閉じた。


──ヒュッ──

──ドスッ──


 撃ち放たれた羽の音と突き刺さる鈍い音。それが何度も繰り返されキャラスティは自身の身体に視線を落とすがそこに矢の姿はなく「何なのよ!」と叫ぶランゼに顔を上げてキャラスティは締め上げられた喉から声にならない絶叫を上げた。


「──っ!」


 キャラスティの目に映ったのは何本もの矢を受け、膝を付いた攻略対象者達の姿。


 アレクスの頬に真赤な飛沫が飛び、テラードの両腕からは鮮明な赤が垂れ落ちている。

 シリルの胸が焔の様な赤に染まり、ユルゲンの肩から鮮烈な赤が滲んでいる。


「なんでお前が守られるんだよ!」


 ランゼの悪意が最後の一本に代わり一直線に放たれたその矢先が届く寸前──影が落ち、キャラスティは涙が溢れる目を見開いた。


──嫌⋯⋯嫌だ⋯⋯こんなの嫌だよ。


 キャラスティを庇う様に矢を受けたレトニスは背中から胸を貫いた鏃の先端から赤い雫を滴らせそのまま崩れ落ちた。


「ああああっ!! レト! 嫌っ、何で何で!?」

「お前が悪いんだ。あたしからヒロインを奪った。「特別」なのはあたしなのに! お前が悪役のくせにヒロインを乗っ取ったから! 悪役のお前がこいつらを不幸にしたんだ!」


 自分の存在が彼らを不幸にする。

 「ゲーム」を思い出してすぐに気付いていた。知っていた。分かっていた。

 キャラスティは「悪役」。彼らが幸せになるには悪役は裁かれ消えなくてはならない。それなのに、自分の幸せの為にキャラスティは「悪役」である事を放棄した。

 放棄した結果ランゼからヒロインを奪う事になり、ランゼから「祝福」を受け幸せになるはずの彼らから幸せになる未来を奪ってしまった。


「──っ! 誰だよ! 邪魔すんなよ! クソうぜえ! うわあっ──」


 虚な表情のキャラスティに自ら手を下す為に近付こうとしたランゼが自分の作り出した闇に吸い込まれ、入れ替わった温かい光がキャラスティを抱きしめた。


──ワタシガミンナヲフコウニシタ。


「違うよ」


 闇の触手から解放された両手で顔を覆うキャラスティの頭に温もりが添えられた。


「君は誰も不幸にしていないよ。誕生日会の夕食の時、彼は幸せだと笑っていたでしょう?

それから、この世界の俺も君と「また」出会えて良かったって思ってる。アレクス君達も同じ気持ちだよ。だって君はキャラクターとしてでは無く、「俺達」と向き合おうとしてくれたから」


 「そんな事はない」とキャラスティは声に頭を振る。

 自分ではレトニスを幸せに出来ないのだと。あの日、彼と自分の違いを自覚して大好きな兄様の邪魔にはならないと決めたのに。

 アレクス達だって初めは「ゲームキャラクター」として見ていた。攻略だとか好感度だとかに拘りその為人を見ていなかった。


「俺は初詣一緒に行けて嬉しかった⋯⋯本当はもっと一緒に居たかったんだけどね」

「⋯⋯グンジ」


 差し出されたこの手の温もりを覚えている。グンジはいつだって温かかった。


「ここは夢の中だ。これはランゼの悪意が見せた夢──起きたらちょっと怖かっただけの夢になる。さあ、先輩、そろそろ起きなきゃね」


 三つ目の光がくす玉のようにポンッと破裂して金色の粒子が溢れた。赤い粒子、青緑の粒子、金色の粒子が混ざり合いグンジとキャラスティを包む。


「グンジも一緒に、来てよ」


 グンジは優しく撫でていた手を止め目を細めた。


「俺は先輩を見守っているから。先輩の幸せを何よりも願ってる」

「一人に、しないで」

「先輩は一人じゃないよ。家族が居て、友達が居る⋯⋯それに、先輩を想う人達が居る」


 グンジは嬉しそうに笑う。


「彼らに先輩を託すよ。先輩は先輩だけど先輩じゃない。あの世界での思い出と共に今の世界の過去を紡ぎ未来を生きるキャラスティだ」


 強くなる光の方へくるりと方向を変えられ背中を押された。

 「さよならの時間だ。先輩」そう呟くグンジにキャラスティは振り返り言いたかった事、聞きたかった事を叫んだ。


「私、ちゃんとグンジが好きだったの。幸せだったの──グンジは幸せだった?」


 手を上げたグンジは微笑んで頷いた。

 いつだってその笑顔に救われた。守られていた。


 強い光に包まれる寸前キャラスティは手を伸ばした。それに応えてくれたグンジとその指が触れた時、グンジの最後の答えが聞こえた。


──幸せだったよ──



 雨の音が続いている。


 目を覚ましたキャラスティは目の前にあるはだけた胸元に一瞬ギョッとしたが昨晩を思い出して小さく息を吐いた。

 いくら「何も無かった」とは言え婚約している訳でも夫婦でも無いのにベッドを共にしてしまった背徳感が込み上げる。

 慣れない仕事をして疲れていたのだ。そこにミリア達から島を出ろと言われ、レトニスが迎えに来た。体力的な疲労と精神的な疲労は身の危険を感じたにも関わらずキャラスティが寝入ってしまっても仕方がないし、途中で起きてソファーに行けばよかったと考えても後の祭りだ。


 キャラスティはレトニスを起こさない様にそっと抜け出してベッドを降りた。


──怖いだけの夢⋯⋯。


 前世の初詣の夢、幸せだった。

 過去の誕生日会の夢、悲しかったけどグンジの言う通り夜の食事会は幸せだった。

 ランゼの夢、悪夢だ。人の夢に影響する悪意があることを知った。そもそもランゼはこの世界の「特別」なのだから有り得ない奇跡を起こせるのだろう。


 ランゼからグンジは守ってくれた。あのまま追い詰められていたらキャラスティは現実に戻って来ても精神が壊されていたのかも知れない。


──私はグンジと皆んなに守られているのね。


 グンジだけではなく、レトニスとアレクス達にも守られていた。

 傷付いた彼らに恐怖したがそれは夢。決して現実にはさせない。


「守ってくれてありがとう、レト」


 寝息をたてるレトニスにそっと零しキャラスティは「よしっ」と気合を入れ、朝食の用意を始めた。



「おはよう⋯⋯えっと、昨日は⋯⋯その」


 レトニスが起きてきたのは丁度珈琲を落とし終わった頃だ。

 顔を洗ってサッパリしただろうにその表情はバツが悪そうでもあり何処か嬉しそうでもあり、いつものレトニスだとキャラスティは笑った。


「怖かったわよ?」

「ごめんなさい。もう、しません⋯⋯て言いたいけど、またすると、思う」

「そこは、もうしません。って言って欲しかったわ」


 呆れたキャラスティは「無理矢理はもうやめてね」と珈琲を口にする。


「無理矢理じゃなければ良いんだね! 分かった! 次はちゃんとする! だからキャラもその時は「兄様」だなんて言わないで⋯⋯なんか凄い背徳感がして⋯⋯ああっでもそれも悪くなかった。思わず涙出たくらい感動した」

「んなっ!? な、なにそれ」


 昨晩は「何もしないから」と涙声で懇願された。

 「イケナイ事」をしているのだと、レトニスも背徳感を感じたのだと思っていたが、レトニスの感じた背徳感はキャラスティとは質の違うものだ。

 レトニスは照れ笑いをしながらチラチラと視線を送ってくる。それがまた許してしまうほど綺麗で可愛らしくて悔しくてキャラスティはワナワナと震えた。


「本当はさ、今朝も隣で起きて欲しかったんだ。起きて「おはよう」って言いたかったのに先に起きちゃうし⋯⋯でもキャラは寝起き悪くないんだね。エミールさんとは何も無かったんだ!」

「まだ気にしていたの!? ⋯⋯レト、もうこれ以上おかしな事を言わないで⋯⋯」


 パアッと笑顔を輝かせたレトニスが頬を染めた。


「なんで嬉しそうなのよ⋯⋯」

「だって、キャラはおかしな俺が好きなんだよ? おかしな俺にキャラが怒るのも呆れるのも冷たい視線を向けて来るのも愛情からだと思うと⋯⋯ご褒美だ!」


「〜〜〜っ!! そんな変態、みたいな言い方やめて!」


 「変態」の言葉に益々「やっぱり好きなんだ」と照れるレトニスにキャラスティは眩暈がした。

 それからキャラスティは詰められる距離を必死に取り、隙あらば触れてくる手を払い除け続けた。



「ステラ用意は出来た?」

「今日も雨だ実行するには良い天気だよ」


 ミリアとハカセが時間通りに迎えに来るとすっかり貴婦人へと変装したレトニスの機嫌良い笑顔と何故かグッタリとしたキャラスティに二人は顔を合わせた。


「ミリア、ハカセ。その事で話があるの。

──私は島に残るわ」


 キャラスティの言葉にミリアとハカセは再び顔を見合わせ、どこかほっとした様で驚いた様な表情を見せた。


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もし、感想欄に書くのは恥ずかしいけど「応援してるで」 と言ってくださる方がいらっしゃいましたらお気軽にどぞ
マシュマロ置いておきます_(:3 」∠) _

マシュマロは此方
──────────(=゜ω゜)──────────
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