閑話 リリーナの手紙
短いです。
私が王と第156回レオン王子のリリーナ拗らせ問題を話し合っている時に手紙が届いた。
手紙は今議題に登っている我が娘リリーナからだった。
「リ、リリーナ嬢からだと。一体何が書かれているんだ。」
1人のか弱い娘からの手紙に何をビビっているんだ。
しかし内容は気になる為、私は急いで手紙を開けた。
『お父様、先程は忙しいところ申し訳ございませんでした。ところで先程伝え忘れていた事がございます。私が領地に帰る事はレオン様には言わないで下さい。いくら婚約破棄されたとはいえ、私が領地に帰ったと聞けばいい思いはしないでしょう。それから王様にもお願いがございます。レオン様の新しい婚約者様の事はレオン様が王様に報告されるまでそっとしておいて下さいませんか?先程の様子ではまだお父上である王様には伝えていなかったようですし。たぶん自分で報告したいでしょうから。手紙で大変失礼かとは思いますがよろしくお願い申し上げます。
リリーナ』
手紙を読み終わり私と王は目を合わせ、そして深くため息をついた。
「…宰相よ、今回は今までで1番の拗れ具合だぞ。」
「ええ、その言葉そっくりお返ししますよ王。というか貴方の子供だろう!もういい歳なのだから何とかしてくれ!」
私の心の底からの魂の叫びだった。