閑話 父の手紙
ーーリリーナ湯浴み&ひと休み中
私はリリーナから預かったリーフからの手紙を開いた。
『前略 リーザへ
リーザすまん!
もう情報は行ってると思うがあのバカ王子のせいでリリーナが領地に戻る事になった。
あのヘタレはよりにもよってリリーナに婚約破棄を宣言しおったのだ!
バカだバカだとは思っていたが、予想以上のバカだ。
今まで156回拗らせてきたが、もう次はない。
今回で決着をつけよう。
王妃様は今回はこちらの味方だ。
さすがに今回の件は庇いきれないとのお考えだ。
王はまだ頑張ろうとしているが王妃様がヤッテくれるはずだ。
問題は王子だがどうも今回の婚約破棄は王子だけの考えではないらしい。
婚約破棄の現場にいたという新婚約者という女性が怪しいのだ。
大体リリーナと2人で話すことも出来ないやつが結婚なんてやっぱり無理だったんだ。
リカルドはあれでも王子の友人の立場だから説得にまわってる。
王子と新婚約者が何を考えているかはまだよく分からんが、リリーナに非はない!
そちらに王子が直接は行かないと思うが、何があるかわからん。
用心してくれ。
ただ、物理的にはリリーナをどうこう出来るとは思わんが…。
私はこちらで婚約破棄を本当のことにする。
あのバカはきっとリリーナにかまってほしいだけだ。
そんなことの為に婚約破棄なんぞしおって!
とりあえずこの手紙は読み終えたら燃やしてくれ。
さすがに感情に任せてバカバカ書きすぎた。
では、よろしく頼む。』
私は手紙を読み終わるとマッチで火をつけて暖炉に入れた。