オレンジ・ピールの君
心地良い風が緩く巻かれた胸下ほどある髪を揺らし、君の頬を撫でる。
春色のカーディガンの袖を伸ばして君は誰かに微笑んでいる。
暖かくなったから薄手のものを選んだのだろうか。少しだけ寒そうだ。
君はオレンジ・ピールの乗ったほろ苦いチョコレートケーキを、きっと背伸びして食べている。
可愛らしいその仕草もその笑顔も僕を惹き付けて離さない。
あの日から僕は、彼女をオレンジ・ピールの君と呼んでいる。
春色のカーディガンの袖を伸ばして君は誰かに微笑んでいる。
暖かくなったから薄手のものを選んだのだろうか。少しだけ寒そうだ。
君はオレンジ・ピールの乗ったほろ苦いチョコレートケーキを、きっと背伸びして食べている。
可愛らしいその仕草もその笑顔も僕を惹き付けて離さない。
あの日から僕は、彼女をオレンジ・ピールの君と呼んでいる。
親友の、要らない話。
2014/10/26 20:20
(改)
君と、初めての話。
2014/10/29 20:21