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第22話

それから1週間、風牙の抵抗虚しくセントラルクに行き先が決定した。

最終的に風牙は優華と香澄の説得に応じた。

行き先が決ってからと言うと、晴樹と雄平は調べる事があるらしく一日中パソコンに向かっていた。

その他4人ゎ大して事もせず、ただ普通に過ごしていた。

そんなこんなで出発当日。

風牙は遅刻した。

「わりぃ!!遅れた!!」

「昨日時間厳守って言ったでしょ!?」

「すみません…。」

優華は反応したがその他はあきれて無視。

結局、風牙は肩身狭い思いでセントラルクに着くまで過ごしたのだった。




東側は海、西側はジャングル、北側は山、南側に他の町と繋がる道が通っているだけの町…それがセントラルクだった。

町の西側に議会などの重要機関が入った建物がある。

そこが今回の実戦訓練の場所らしい。

今回の作戦は3人同時に行なうらしい。

チームワークが大切になる作戦だった。


「じゃぁ今から任務内容の説明するね。」

場所は町の一角のホテルの一室。

そこで作戦内容が伝えられていた。

「この町の一番おっきい建物はセントラルクタワーって言うんだけど、そこの最上階にあるフロッピーディスクを取って来て欲しいの。」

「それだけ!?」

風牙が優華の顔を見る。

「警護はA級よ!?それに窓は西側にしかないし。」

「西側か…ジャングルに隣接してるんだな。」

晴樹が図面を見ながら呟く。

「まぁ3人全員が最上階まで行くのは無理よねぇ。」

「陽動作戦か??」

「それが一番確実ね。」

遥と正史の提案に優華が相槌を打つ。

「あ、じゃぁ俺らが最上階に行く役で。」

「はぁ!?なんでよ!!最上階までナビゲートする私が嫌なんだけど…。」

「風牙くん、そう言うと思った。」

「じゃぁ俺達は陽動係だな…。」

雄平が早々と結論を出し、優華の意見を聞くものはいずに決定した。

「細かい作戦は随時指示するから。大まかな情報は明日までに読んでて。」

優華はそう言いながら資料を人数分渡して解散を言い放った。

正史と遥は部屋で資料確認を一緒にするらしく、晴樹と雄平は情報なんかとっくの昔に頭に入ってると言う事で少し早めの就寝をしに部屋へ帰った。

結局残った3人は黙って資料を読んでいた。

15分ぐらいたつと風牙が資料を閉じた。

「丸暗記しろとは言わないけど大体の事は暗記しててね。」

資料を閉じたまま見ようとしない風牙に優華が言う。

「もう覚えたから大丈夫ですよ。」

「もう覚えたの??一回読んだだけじゃ…。」

「大丈夫ですよ、優華さん。風牙、昔から暗記めちゃくちゃ早いんです。この程度なら一回読んだだけで暗記できるはず。」

香澄も資料を読み終えたのか会話に参加してきた。

「へぇ〜。なかなかすごい特技じゃん。」

優華は香澄に意味ありげな視線を送る。

「あ、それとあなた達2人には言っとくけど、最近ゲリラ軍の活動が活発らしいわ。つまり…。」

つまり、ゲリラ軍の動きが活発と言う事は武器の消耗が激しいと言う事だ。

つまり、セントラルクにゲリラ軍が武器購入の為に来ている可能性があると言う事だ。

「だから…気をつけてね。特に風牙くん。」

「へ??俺??」

いきなり話を振られてびっくりする風牙。

「香澄ちゃんの事…困らせたらダメだよ。」

どこか悲しそうな顔をしながら優華は言った。


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