表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/23

第19話

宴会が明けた次の日は休みで、

「ふ〜ん。香澄、風牙くんのトコに泊まったんだぁ。」

「なによ、その顔!!」

「どぅだった??初体験??」

「してません!!!」

「ついに香澄、純粋じゃなくなったのかぁ。」

などと言う会話があって、更に次の日。

「1年生の暗殺者クラス及び情報収集クラスは今すぐ多目的室に来なさい。」

すやすやと寝ている所に放送が入って不機嫌な生徒が多目的室に集まる。

「え〜と。じゃぁ今から現場実習の講師と引き合わせを行う。それから……木村先生どうぞ。」

斎藤が説明役を放棄して木村に引頭を渡した。

「現場の行き先は講師と相談して決めて下さい。」

木村は斎藤を睨んでから説明を始めた。

「じゃぁ今から組み合わせを発表するので呼ばれた生徒達は講師の所へ行きなさい。」

そう言って木村は名前を呼び始めた。

周りからぽつぽつと生徒が減って行く。

講師と引き合わせられた所は多目的室から出ていっているようだ。

「遅いよな……俺達。」

「忘れられてんじゃねぇの??」

「縁起でもない事言わないで。」

風牙達は他の生徒と講師が多目的室を出ていっている間、私語楽しんでをいた。

「……残ったな。」

「案外、風牙の冗談がマジになったかもな……」

雄平と晴樹の会話に反応して周りを見渡してみると生徒は1人もいなく、講師も残ってはいなかった。

「あ〜。そこの6人ちょっと来い。」

斎藤がやる気のなさそうな声で呼ぶ。

「先生!!私達の講師は??」

「忘れられてるってやつ??」

香澄と遥が斎藤に近寄りながら聞く。

「ま、まさかお前が講師!!」

「東武、俺に対してお前って言うな。それと残念ながら俺は講師じゃない。」

斎藤の言葉に風牙だけじゃなく、正史と晴樹までもが安堵の溜め息をもらす。

確かに斎藤みたいな適当な講師は嫌だろう。

「お前達の講師はまだ来てないだけだ。」

「何で来てないんですか??」

「遅刻だ遅刻。」

「お前達の講師は少し特別なんだ。」

「スペシャルコーチって奴!?」

「すげ〜じゃん俺達!!」

騒ぎ出す風牙、香澄、正史、遥をほったらかしにして斎藤は

「あいつら黙らせとけ。もうすぐ来る。」

そう晴樹と雄平に言って多目的室を出ていった。

それから10分間、茶化しに来る風牙を適当に捌きながら晴樹と雄平は、騒いでいる4人を止めようとはせず静かにまっていた。

「ごっめ〜ん!!遅れちゃった!!」

いきなり多目的室に女の声が響く。

「ちょっと忙しくてさ。でも急いで来たから許してね。」

風牙と正史、さらに晴樹と雄平までもが顔を見合わせる。

「誰だあの美人??」

「状況からすると。」

「………俺達の講師…。」

「……だな??」

風牙と正史だけじゃなく、晴樹と雄平まで絶句させるほどの美人が入って来たのだ。

すらりと延びた鼻筋、淡く紅を帯た唇、セミロングの髪、全体的に化粧っ化はなく、清純なイメージを思わせる。

こうなるとアプローチが一番上手いのは風牙だ。

早速その美人講師に歩み寄る。

「あの、講師の方……ですよね??」

「うん。そうだよ??」

「光栄です!!あなたみたいな綺麗な人に……!!」

風牙が全部言い終わる前に香澄と遥が風牙を突き飛ばす。

「あ、あの……あなたはもしかして……。」

2人共目を輝かせている。

男達はなぜ香澄と遥が目を輝かせているのか不思議で顔を見合わせる。

「私の名前は雁原優華。平和維持軍の幹部とでも言おっかな??とにかくあなた達の現場講師をする事になりました。よろしくね。」

皆さんもう分かりましたか??

何を隠そう、あの雁原優華です。

今まさに雁原優華が再登場しました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ