表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/23

第12話

晴樹のペアが決まったのは風牙達が報告をし終わってから15分ぐらい後だった。

「お、晴樹決まったみたいじゃん。」

「……あれって男だよな??」晴樹の隣にいる生徒を見て正史が呟く。

「あいつってそんな趣味だった??」

「でも一組だけ男のペアができるはず。」

暗殺者クラスは男子18人2人、情報収集クラスは男子3人17人なので男子と女子でペアになると1つだけ男子のペアができるのだ。

「あれって東雄平くんだよね??」

「あ、ホントだ。晴樹くんが選びそうな相手だね。」

香澄と遥は何故か納得している。

「知ってんの??」

「当たり前じゃん。同じクラスだよ??」

「どんな奴だよ??」

「性格はあんましかなぁ。寡黙だし一緒にいても楽しくない。」

「そんな事聞いてんじゃねぇよ。」

風牙と香澄が夫婦漫才をしている間に遥が説明をし始めた。

「技術はウチのクラスで断トツで1番。パソコンに関してはプロ並の知識持ってるしね。」

「なるほど……晴樹が選びそうだ。」

正史は納得できたみたいだ。

「風牙と違って実力で決めたんだな。」

正史がぼそっと言った言葉を風牙は見逃さなかった。

「どう言う意味だよ!?」

「そうだよ!!私に実力ないみたいじゃん。」

香澄も不満を示す。

そこに晴樹が戻って来た。

「あれ??いとしい雄平くんはどうしたんデスか??」

早速風牙がちょっかいをかける。

「………。」

……無視。

「ねぇ。午後から何すんの??」

遥がいきなり話題を変えた。

「シュミレートだ。」

この中で一番しっかりしているのは晴樹らしい。

「シュミレートかぁ。じゃぁ俺と香澄の初めての共同作業って奴??」

風牙が香澄にからかう視線を向ける。

「よく言うよ。手繋いだ事もあるし、一緒にお風呂もあるじゃん。」

「…………。」

(正史)

「…………。」

(遥)

「…………。」

(晴樹)

香澄の言葉に空気が氷ついた。

「あ〜あ。変な勘違いしたじゃねぇか。」

「ち、違う!!!小さい時だって!!!風牙も黙ってないで何か言ってよ!!!」

別に気にしていない風牙を香澄が叩いた。

「やっぱりかぁ。それじゃぁ私の入る余地は無いなぁ。」「なんで嘘ついてんだよ。」

「まぁ大体わかってたけどな……。」

3人の言葉を聞いて香澄は肩を落として風牙をにらんだ。

「何だよ??」

「風牙が変な話題振るからだ。」

「俺と恋人がそんなに嫌か??」

「い、嫌じゃな……。」

桃色の空気が見え始めた時、木村の声が響き渡った。

「全員決まりましたからシュミレーション室に集まって下さい。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ