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第11話

風牙が黒征学園に入って早くも3ヶ月か過ぎようとしていた。

その間は大したトラブルやイベントもなく、平凡な日が続いた。

元々実力のある生徒しかいないので3ヶ月と言う期間でもかなりの成長率だ。

暗殺者クラスと情報収集クラスではもうそろそろ合同授業が始まる予定だ。

その為にペアとなる生徒をお互いに決めなければいけない。

今日はその為に暗殺者クラスと情報収集クラスは合同授業だった。

「では、手元にある資料を見てください。」

暗殺者クラスには情報収集クラス、情報収集クラスには暗殺者クラスの生徒の特徴が書いてある資料を渡して木村が言った。

ちなみに木村とは情報収集クラスの担任だ。

「その資料を見て自分と合いそうな人を見つけて実際に話してみて下さい。」

「決まった奴は木村先生に言えよ。」

斎藤が横槍を入れる。

木村は一瞬斎藤を見たが、無視して話を続けた。

「決して容姿などで決めないように。ではどうぞ始めて下さい。」

「フィーリングカップル20対20じゃん。」

風牙が木村の言った事を聞いて感想を漏らす。

「そう言えばそうなるな。」

「……どっちにしろお前は決まってるだろうが。」

「………。」

晴樹の鋭い指摘に風牙は何も言い返さないと言う事はもう決まっているのだろう。

「風牙く〜ん!!」

「……あいつは何でいつも叫んでるんだ??」

いつも通り叫びながら走って来る遥を見て風牙はつぶやく。

「香澄とペア組むってホントなの!?」

「うん。ホント。」

風牙は当たり前の事だと言わんばかりに頷く。

「だから言ったじゃん。」

遥に遅れてやって来た香澄が言う。

「う〜。抜け駆けはズルい!!いつ決めたのよぉ。」

「昨日の夜電話で♪♪」

唸る遥に正史が話し掛けた。

「俺とかいいんじゃねぇの??」

「う〜。世の中には妥協も必要かぁ。」

「妥協ってなんだよ!!!」

と言う事でめでたく(?)二組が決まった。

「じゃぁ早く言いに行こぉよ。あ、でも晴樹くんまだだね。」

香澄が風牙の腕を引っ張りながら言う。

「俺はいい…。先に行け。」

「うわっ!!正史が遥ちゃん取るからすねたじゃねぇか!!」

「何でだよ!!女の子ならいっぱいいるだろ。」

風牙と正史が不毛な言い争いをしてる間に晴樹はどこかに行ってしまった。

「マジですねちゃったのかな??」

「違うと思うよ。さっきからずっと資料見てたし。気になる子いたんじゃない??」

香澄と遥はまっしな意見を出す。

「とにかく言いに行こ。」と言う遥の一言で4人はその場を去った。

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