75/105
第74話 旅路の選択
リオンは護衛任務を終え、ライストア王国の国境の街 ベルト に滞在していた。
街の広場や酒場を歩きながら、情報収集も兼ねて人々の話に耳を傾ける。
「王都の方で内乱の気配があるらしいぞ」
酒場の情報屋が、ひそひそ声で話す。
「貴族同士の権力争いが激化して、一般市民も危険に晒されるとか」
リオンは軽く眉をひそめ、遠くの空を見つめた。
「ふむ……ライストア王国の王都か。しばらくは危なそうだな」
鼻歌交じりに肩の猟銃をさすり、リオンは考えた。
「次は……南かな。安全そうだし、護衛任務もあるかもしれない」
街の喧騒を背に、銅級冒険者リオンは次の旅路を心の中で決めた。




