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第63話 再会
王都に到着したリオンは、まず二年前に治療した男爵令嬢のもとを訪れることにした。
当時、余命が危ぶまれた彼女。
リオンの薬剤と点滴で回復させた小さな命が、今どうしているのか気になっていたのだ。
男爵邸の扉をノックすると、執事が微笑みながら迎える。
「リオン様、お久しぶりです。令嬢もお元気です」
廊下を進むと、男爵令嬢が元気そうに庭で遊ぶ姿が目に入った。
笑顔で走り回るその姿を見た瞬間、リオンは深く息を吐き、胸の奥の安堵が溢れ出す。
「元気そうで、本当に良かった……」
リオンは小さく呟き、自然に笑みがこぼれた。
令嬢もリオンを見ると嬉しそうに手を振る。
「リオン君! また会えたね!」
その笑顔に、二年前の苦しい記憶が和らぎ、リオンは改めて自分の決断と行動に自信を持つのだった。




