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スキル《家転移》で元傭兵の俺は静かに笑う。  作者: 山田 ソラ


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第49話 報酬と新たな依頼

 王都リヴェルン、レオナルド伯爵邸。

 先日の伯爵令嬢の誕生日は、光と音で紡ぐ幻影絵本によって大成功を収めていた。

 邸内はまだその余韻に包まれ、笑顔と祝福の声が記憶として残っている。


 数日後、リオンは伯爵邸を再訪した。

 伯爵は穏やかに微笑みながら、報酬の入った袋を手渡す。


「リオン殿、今回は本当に助かった。心から感謝する」


 リオンは頭を下げ、軽く礼を返す。


「お嬢様も本当に楽しんでくれたようで、私も嬉しいです」


 伯爵は頷き、眼差しを少し伏せる。


「ところで、リオン殿……もう一つお願いがあるのだ」


 伯爵の声には切実さが込められていた。


「身内の男爵の娘が病に伏せており、余命が短い。最期に幻影絵本を見せてやりたいのだ」


 リオンは静かに頷き、決意を新たにする。


「わかりました。必ず創ります」


 その声には、幼い命を少しでも楽しませたいという思いと責任感が込められていた。


 こうしてリオンは、王都での報酬を受け取りつつ、病に伏せる男爵令嬢のための幻影絵本制作依頼を正式に受けることになった。

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