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スキル《家転移》で元傭兵の俺は静かに笑う。  作者: 山田 ソラ


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第45話 量産と王都

 リベストのゼルファ商会。

 リオンは倉庫内の作業台で、従業員たちと共に高級幻影機の量産作業に取り組んでいた。


「まず、光源の調整をミスらないこと。音響の同期も重要だ」


 リオンは的確に手順を説明し、一つひとつの工程を確認していく。

 従業員たちは最初こそ戸惑いを見せたが、リオンの落ち着いた指導によって、次第に手際が良くなっていった。

 倉庫の壁や棚には完成した幻影機がずらりと並び、まるで光と音の祭典のように華やかに輝いている。


「リオンさん、これだけあれば街だけでなく、王都でも十分売れそうです!」


 助手の一人が嬉しそうに報告した。

 リオンは頷きながら、手元の設計図を眺める。

 量産体制が整えば、次の新型開発にも取りかかれる。

 戦闘用、探索用、娯楽用――用途は無限に広がっていく。


 一方その頃、ハロルドは倉庫の外で荷車に幻影機を丁寧に積み込んでいた。

 王都リヴェルンへの出発準備はすでに整っている。


「これは……王都の貴族たちも飛びつくぞ……!」


 興奮を隠せず、何度も箱の中身を確認するハロルド。

 リオンが近づき、静かに声をかけた。


「頼みます、ハロルドさん。売れたら、すぐに次の増産に入ります」


「もちろんだ、リオン! 王都リヴェルンでの大ヒット、間違いなしだ!」


 ハロルドは満面の笑みを浮かべ、手綱を握った。

 馬車がギシリと音を立て、街道へと進み出す。


 こうしてリオンは、ゼルファ商会において高級幻影機の量産体制を確立し、

 ハロルドは王都リヴェルンでの販売という次の舞台へと旅立っていった。


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