表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル《家転移》で元傭兵の俺は静かに笑う。  作者: 山田 ソラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/106

第40話 生産商会設立

 リベストの街外れ、リオンとゼルファは古い倉庫を改装し、生産商会を設立する準備を進めていた。

 壁には工具や部品が整然と並び、棚にはミスリル粉や魔石、完成したライトや幻灯機の試作品が積まれている。


「よし、これで量産だけでなく、研究も同時に進められる」


 ゼルファは目を輝かせ、設計図を広げながら指示を出す。


「まずは職人と助手を数人雇おう。装置の組み立て、魔石処理、箱の加工……作業を分担すれば効率が上がる」


 リオンは倉庫内を見渡しながら、段取りを考えた。

 数日後、街の職人や若い助手たちが集められ、簡単な面接と説明を受ける。

 リオンは一人ずつ名前を呼び、役割を振り分けた。


「君は箱の組み立て、君はライトの仕上げ、君は粉の加工担当だ」


 ゼルファは傍で口を出す。


「魔力なしで粉を扱える手袋の使い方は必ず覚えさせろ。さもなくば大惨事になるぞ」


 新しい従業員たちは最初こそ戸惑いながらも、リオンとゼルファの指導で徐々に慣れていく。

 光るライトやクマ幻灯機を見せれば、士気も上がり、笑顔が広がった。


「これで……商会として本格的に動ける」


 リオンは倉庫の中を見渡し、整然と並ぶ材料と完成品を確認する。

 ゼルファも満足げに腕を組み、リオンの肩を叩いた。


「ふむ、小僧……これなら街全体に我々の発明を広められるな」


 こうして、リオンとゼルファの生産商会は正式に稼働を始めた。

 人を雇い、量産体制を整え、街の需要に応える。

 リオンの発明は、単なる趣味や試作品ではなく、経済活動として動き出したのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ