第31話 輝け!金ぴかの逆襲と友情のマカロン
光るマカロン争奪戦の末、リクたちは貴族の館の地下室へと追い詰められていた。目の前には、無数の護衛兵たちと、貴族の首謀者が立ちはだかる。
「ここまでか……」
リクが短剣を構え、影狼とゴルムも臨戦態勢に入る。その時、ヴァルド(通称:金ぴか)が一歩前に出た。
「フハハハ! ここからが本番だ!」
彼はローブを脱ぎ捨て、全身金ピカの鎧を燦然と輝かせる。 まるで太陽そのもののような存在感に、護衛兵たちは思わず目を細め、ひるんだ。
「この輝きこそが、真の力だ! 目に焼き付けるがいい!」
眩しすぎて全員が一時的に目を閉じる。
「今だ! 突っ込め!」
リクの号令で影狼が突進、ゴルムが影の刃を振るい、混乱に乗じて戦闘が始まる。ヴァルドは無駄にポーズを決めながら戦うが、ポーズ中に敵に殴られて転がる。
「ぐはっ! だが美しい転び方だ!」
それでも不思議と士気は上がる。
混戦の中、ついにリクが光るマカロンを手に取る。しかしその瞬間、貴族の首謀者が剣を突き立ててきた!
「リク!」
影狼が身を挺して守り、ゴルムが影の壁でリクを包む。
「……守られてばかりじゃ、ダメだな。」
リクは短剣で一閃、貴族の剣を弾き飛ばす。
「これが、俺たちの力だ!」
最後の一撃で貴族を倒し、光るマカロンを無事奪還することに成功した。
ギルドに戻ったヴァルドは、達成感に満ちた表情で自慢話を始めた。
「私の輝きが全てを解決したのだ!」
そこに現れたのは、冷徹な表情のヴァルドの側近・エルネスト。彼は書類を叩きつけながら怒鳴る。
「……お言葉ですが、ヴァルド様。」
「おお、エルネスト! 私の活躍を聞きに来たか!」
「監視しろと命じたのはどなたでした? なぜ自ら接触して騒ぎを大きくしたのですか?」
「……それは、私の輝きが自然と人を惹きつけてしまうからだ!」
「惹きつけすぎです。」
エルネストは深いため息をつき、リクに向かって頭を下げた。
「ご迷惑をおかけしました。」
リクは呆れながらも苦笑い。
「まあ、あれがなかったら成功してなかったかもしれないしな。」
ヴァルドは胸を張って笑う。
「そうだろう! これが金ぴかの力だ!」
エルネストは再びため息をつき、書類を破り捨てた。




