第28話 完璧(?)な計画『忍び込むための準備』
ヴァルド(通称:金ぴか)の無茶な提案を受けたリク、影狼、ゴルムは、貴族の館への潜入計画を練ることになった。
「さあ、完璧な計画を立てようじゃないか!」
金色に輝く指を高々と掲げるヴァルド。その眩しさに思わずリクは目を細めた。
「完璧な計画なら、まずお前の鎧を脱ぐところから始めようか?」
リクの冷静なツッコミに、ヴァルドは真顔で答える。
「それは無理だ。私の魅力はこの輝きと共にある!」
影狼はため息混じりに尻尾をパタパタと振り、ゴルムは地面に影を作りながら再び鼻で笑う音を立てた。
計画会議の場:安っぽい居酒屋の片隅
リクは紙とペンを取り出し、真剣な顔でメモを取り始めた。
「いいか、潜入には3つのステップが必要だ。偽装、進入、奪取。」
ヴァルドは自信満々で付け加えた。
「完璧だ!私は貴族のふりをする。君たちは私の護衛とペットで……」
リク:「いや、誰もお前を貴族と思わないだろ、その金ピカ具合じゃ。」
影狼はふっと笑い、ゴルムは影で「NG」の文字を作り出した。
ヴァルドは微かに眉をひそめ、思案顔でうなった。
「では……逆に考えよう!私は超・成金の新興貴族という設定で行く!」
リク:「それ、ほぼ変わってないけどな!」
偽装準備
翌日、リクたちは市場で衣装を調達することにした。リクはシンプルな執事風の服を選び、影狼には立派な赤いリボンを装着。ゴルムには……影のマントを無理やり被せた。
問題はヴァルドだった。
「これを着ろ。」
リクが渡したのは、地味な灰色のローブ。しかしヴァルドは即座に拒否。
「こんな地味な布切れで私の輝きを隠せと?」
「いや、むしろその輝きを消さないとバレるんだよ!」
最終的に、金色の鎧の上から無理やりローブを着せ、奇妙な膨らみが目立つという最悪の偽装が完成。
「……逆に目立ってないか、これ?」
影狼とゴルムが再び鼻で笑う中、ヴァルドは満足げに鏡を見つめていた。
「完璧だ。」
「どこがだよ!」
潜入当日
貴族の館の前、リクたちは深呼吸をして心を落ち着けた。
「よし、行くぞ。作戦名は……『金ぴか封印作戦』だ!」
ヴァルドは得意げにポーズを取り、ローブの隙間からギラリと金色が覗いた。
リクは頭を抱えながら呟いた。
「……もう、どうにでもなれ。」
果たしてこのチームは無事に潜入できるのか?




