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第23話 任務を終え

任務を終えた後、リクたちは荒れ果てた戦場を後にし、商隊の生き残りと共にヴェラーノへと戻る準備を整えていた。影狼とゴルムは疲労の色を見せながらも、リクの傍で静かに佇んでいる。そんな中、再びライザが現れた。


「おう、リク。無事で何よりだな。」


ライザは相変わらず自信に満ちた笑顔を浮かべ、腰に手を当てて立っていた。リクは少し顔を赤らめながらも、しっかりと彼女を見つめ返す。


「お前のおかげで助かった……ありがとう。」


ライザはからかうように笑い、リクの肩を軽く叩いた。


「礼なんていらないさ。またどこかで会うだろうしな。」


その言葉に、リクは思わずモジモジと足元を見つめた。しかし、ゴルムが軽く唸ると、リクは我に返り、慌ててライザに向き直る。


「また……な。」


ライザはその言葉に満足そうに頷くと、軽やかな足取りで去っていった。リクは彼女の背中を見送る間、心の中に不思議な温かさを感じていた。


ヴェラーノへ戻る道中、リクは山賊たちの奇妙な行動について考えていた。彼らはただの略奪者には見えなかった。戦いの最中、彼らの指揮系統は明確で、特定の交易品を狙っていたことが思い返される。


「ただの山賊にしては、狙いがはっきりしてた……。あの箱、何だったんだ?」


商隊の監督役がリクの独り言を聞きつけ、低い声で答えた。


「お前も気づいたか。あの箱はただの交易品じゃなかったんだ。実は、王国の貴族が密かに取引している品だったらしい。」


「密輸品か?」


「それ以上は俺も知らない。ただ、一つだけ確かなことがある。あの山賊たちは誰かに雇われていた。背後には、もっと大きな力がある。」


その言葉はリクの心に不穏な影を落とした。商隊を襲ったのは偶然ではなく、何者かの意図が絡んでいる。


「つまり、この任務はただの始まりに過ぎなかったってことか。」


影狼が低く唸り、ゴルムもリクの隣で静かに頷く。その夜、リクは眠りにつく前に、闇の中で再び考えた。


「この陰謀の背後にいるのは誰だ? ……そして、俺はどう巻き込まれていくんだろう。」

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