表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/17

04 訪問


 てなわけで、やりたいこと探し中の、俺。


 でも、ひとりで悩んでてもラチが明かんのですよ。



 なんせ、おツムの出来はアッチの世界のまんま、


 つまり、異世界召喚特典とかのブースト無しの素のまんまだし。


 おまけに、あのふたりは隙あらば甘やかしてくるし。



 で、せっかくだから先人のお知恵拝借ってことで、


 頼りになる先輩のお宅を訪問することに。



 ---



 ここですよ、アランさんのお宅。


 このペンネッタの町の、俺んちとちょうど反対側の町外れにある、広い敷地のお宅。


 ってか、お屋敷だよね、コレ。



 敷地内には、安全闘技場っていうめっちゃデカい建造物もあるし、


 さすがは特使公爵様って感じ、かな。




「いらっしゃいませ、アマツ様、イオタ様」

「今日はご主人様は安全闘技場でお仕置き中」

「じゃなくて、特訓中ですよぅ」


 こんにちは、ニエルさん。


 今日もミニスカメイド服姿が可愛らしいですね。



「いやですよぅ、召喚者の皆さまがこういうのが大好きだってことは知ってますけど、私のコレは昔っから変わらない制服ですから、別にコスプレしてるってわけじゃないんですよぅ」


 いえ、コスプレうんぬんじゃなくて、普通に可愛いなって。



「もう、奥様同伴の場でよその家のメイドさんを口説いちゃダメですよぅ」



「アマツさんは、ニエルさんルートをご所望?」


 ご所望らないですってば、イオちゃん。


 あー、そんなに口説いてましたか、俺。



「召喚者の皆さまって、天然ジゴロさんばかりなんですねぇ」

「まあ、うちのご主人様からして、アレですものねっ」


 アレなんですか、アランさんって。



「最近ようやく落ち着いたのですよぅ」

「でも、発散させ方が少々過激ですので、よろしかったら安全闘技場の方、見学していってくださいねっ」

「殿方は一見の価値アリッ、ですよぅ」


 はい、ありがとうございます。



 ---



 ニエルさんは、アランさんのお屋敷のメイドさん。


 4人もいるメイドさんのうちの、一番最初のメイドさんだそうですが、


 なんと種族はサキュバス。



 その証拠に、ミニスカメイド服の大きく開いた背中から、ちっちゃくて可愛らしい羽根がチラリズム。


 ただ、ルックスやらスタイルやらがイオちゃんよりも幼げなので、当然お色気皆無。


 せっかくのミニスカメイド服姿も、学芸会の手作りコスプレちっくになっちゃうわけで……



「余所のお宅のメイドさん相手に、そこまで思うところアリなのですね」

「やっぱりニエルさんルート……」


 違うって、イオちゃん。


 ってか、心を読むのはいいけど、声に出すのは禁止。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ