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02 嫁


「そんなこと気にせず、どんどん甘えるべき」


 本当、頼りになるよね、イオちゃんは。


 でも問題は、俺が嫁に頼りすぎてるってことなんだけどさ。



「私も、ギルド職員に復帰しようかしら」


 おっと、追い討ちですか、ナナさん。


 さすがにシャレにならんですよ、それ。


 ヒモ野郎のぶら下がり先が2本に増えたら、ヒモヒモ野郎になって人生こんがらがっちゃいますって。



「神様はアマツさんを、この世界を自由に楽しむようにって送り出してくださったのですよね」

「私たちを養うために無理をするのが楽しいのであれば止めませんけど、どうせなら本当にやりたい事を見つけるまで甘えても良いのでは」

「イオちゃんも同じ気持ちでしょ」



「ナナ姉、正解」

「私をこの世界に連れ込んだ責任を取って10000ポイント分甘えるのはもちろんのこと、ナナ姉の人生を嫁ルートにした責任も取って甘えまくるのが夫としての責務」

「つまりそれがふたりの嫁と暮らす一家のあるじとしての健全な在り方」



 えーと、なんだか俺が間違ってるような気がしないでもなくなってきたかも……


 ふむ、自分が出来そうなこととか、やりたいこととかが見つかるまで、存分に甘えなさいってことね。


 ふたりは、俺が出来そうなことって、何か思い当たるかな。




「「……」」



 心が折れる音が聞こえそうですよ……



 ---



 とりあえず、今の俺が冒険者として人並みに出来ることは何も無いってことがよく分かったので、


 それを踏まえた上でやりたいこと探しを始めようかな、と。



 やりたいこと……


 ヒモヒモ野郎なんで、終日ヤリまくっちゃえる御身分なんすけどね。


 いや、もちろんキライじゃないけど、さすがにそれはねえ……



「いっそのこと開き直って、嫁マシマシの限界にチャレンジ」


 ちょっとイオちゃん、悪ふざけやめて。


 いや、悪くはないんだけどさ、きっと俺死んじゃうよ、頑張りすぎちゃって。



「アランさんは奥様4人ですけど、お元気そのものですよね」


 ちょっとナナさん、焚き付けるのやめて。


 いや、アランさんの奥さまたちって綺麗なだけじゃなくてめっちゃ凄い人たちばかりだし、


 内助の功×4倍みたいなことになってんじゃないかなって。



「つまり、内助の功×2倍くらいじゃまだまだってこと、だよねナナ姉」



「そうね、もっともっと甘やかさないとね、イオちゃん」



 あー、ヤブヘビカミカミでしたよ……



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