〜コウリン 降臨〜
ーーーーーーそれらは、突然降りてきたーーーーーー
それらは天使の様な姿で、全世界にこう告げた。
「神々は退屈しています。」
「神々は望んでいます。」
「世界の終わりを。」
「世界の始まりを。」
まばゆい光と共に、全人類が理解した。
ーーーーーーーーーーー序章ーーーーーーーーーーー
天使の話を要約するとこうだ。
・神々が退屈で、バトルゲームを開く。
・バトルは1対1の試合。
・トーナメント形式で、優勝者は1人。
・試合の勝利条件は、以下の場合のみとする。
①相手が死亡すること。
②相手が敗北を認めること。
③審判により、勝利宣言がなされること。
・試合とは、審判による開始宣言から終了宣言まで
の間と定義する。
・参加者は試合終了後、試合開始前の肉体、
精神状態に戻り試合中の記憶は消去される。
・参加者には、試合中のみ特殊能力が付与される。
・参加者は、身体能力・知力・その他能力の
合計数値が等しい者100人をランダムで選出する。
・付与される能力は開幕までの1ヶ月以内に、
参加者が自身で想い描き決めることができる。
但し、相手を無条件で即死させる能力、
並びに無条件で勝利を確定する能力等
は無効とする。
・付与される能力は点数化され各項目の
基礎点数は100点。
全項目合計を1300点以内とする。
又、別項目に点数を消費する場合、2倍消費する。
(例 身体能力
基礎点数100点+形態変化の100点を消費
= 身体能力150点)
・能力の種別は以下の通り
身体能力上昇
肉体・形態変化
武器・道具の具現化、及び能力付与
治癒・状態異常回復
飛行・浮遊効果
精神操作
自然環境・地形操作
重力操作
時空・空間操作
能力無効化
思考・演算補助
マンガ・ゲーム等で言うところの魔法
その他
・優勝者には神々の代表と戦う権利が与えられる。
・戦わない場合は、この世界がリセットする。
・戦い勝利した場合は、この世界の動向を決定する
権限が与えられる。
ーーーーーーーーー参加者①ーーーーーーーーーー
能力の細かい点数に関しては、参加者がその都度
提出し、現在の点数が開示されるらしいから、
トライ&エラーが必要だ。まぁ提出と言っても
頭で思い浮かべるだけでいいみたいだが。
開催までの1ヶ月はその為の時間のようだ。
ソラ「・・・・・・・。」
「・・・なにこれ。」
「まんがやん。ゲームやん。」
「ここ、東北ですけど。。」
「なんで、参加者に選ばれてんだよww」
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぁ」
ソラは机に顔を伏せ、うなだれていた。
ソラ「神々、厨二病過ぎん?w」
「世界リセット?ーーーーー良くね?」
「戦う権利?-----いらね〜〜w」
ソラ「ほかに日本人いんのかなー?」
「70億分の100人に入るって、やばない??」
「あーーーーーーーーーーーーーぁ。。」
「・・・・・・・一旦、向き合うかぁ。。orz」
彼の名は 冬乃 宙18歳。
東北の高校生。
ソラ「とりま、どんな能力が何点か把握しないと」
「テキトーに設定して、確認しなきゃ」
ソラはノートに書き出した。
① 腕力向上 素手で岩を砕くくらい。
ソラ「・・よし。これで何点くらいだ?」
目を瞑り、念じる。
天の回答[身体能力向上 10点]
頭の中に点数が浮かんだ。
ソラ「・・・・いや、わかんねーーw」
「岩の材質とか硬度にもよるだろww」
「神々も大体で決めてんだろwww」
「・・いや、岩って定義されるものならなんでも
砕けるようになるのかな・・・??」
ノートを書き直す
① 腕力向上 地球を割るくらい
ソラ「・・さすがに、点数超えるか?」
「つか、その場合どんな返答が来るんだ?」
念じる
天の回答[身体能力向上 300点 200点超過]
ソラ「星を割るのに、300点・・。」
「他の点数は2倍消費だから、実質・・
ん〜〜〜っと、100点+400点で
500点消費かー。。」
「妥当・・なのか??w」
「まあーでも、星を割るくらいは
できるんだなー。」
「普通に死ぬねwwそれは。。汗」
--------開幕まで残り30日--------