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魔王様!仲間にしてください!  作者: 没落人生。
1/2

ベッドから落ちる。そののち、異世界転生。



「おーーい起きてますかーーー!あ、寝ているから声かけてるんだった。おーーーい起きてーーーー!」




 もう朝かと思いつつ母が起こしにくるなんて珍しいなと思いながら目を開ける。しかしそこは見慣れた俺の部屋ではなく、あたり一面真っ白な空間だった。目の前には長い金髪・碧眼のこの世のものとは思えないほどの美しい女性がいた。


「お、目覚めた!ではっ…ごほんっ。ぱんぱかぱーーーん!おめでとうございまーーーす!ベッドから落ちて死んでしまったw不運なあなた様を異世界転生させてあげまーーす!」


 唐突な死亡宣告に驚く。ベッドから落ちて死ぬなんてありえるのかと思うが、確かに昨日寝たところまでは覚えているから事実なのだろう。しかし笑いながら言うなんてこの人性格悪い、というか誰???と思うがそんなことは今はどうでもよく!


「今、異世界転生っていった?」


「はい、言いましたよ。あなた様みたいな死に方wする人なんていませんからねwしょーがなく?この女神であるノルン様があなた様をいs…」


 くそイラつくしゃべり方でペチャクチャ話しているこの女神らしいのは置いておき、俺は異世界転生できることに喜びを感じていた。


 人生17年。勉強も運動も平凡。特筆するような特技もなく、顔も普通(願望)で強いて言うならば名前が「花咲 椿」と特別感のある名前であったことくらい。

 そんな俺は異世界転生に憧れを持っていた。なぜなら主人公はみなチートを持ちハーレムを作り俺最強!!である。うらやましいこと他ならない。


「ちょっとあなた聞いてる??このノルン様の話を無視するなんてベッドから落ちて死んだ人間ごときがよくm…」


 そんな異世界転生が目の前に落ちてきたのである。

 こんなちょっと…いやけっこう顔がいいだけの性格悪い自称女神に何を言われようが笑って許せる。いや笑えはしない。


「聞いてる聞いてる、ノルン様!早く俺に異世界転生をおおお!」


「いやあなたこの世界1美しい女神であるノルン様に向かって馴れ馴れしくない?ベッドから落ちて死んだ人間がこの女神さまにものを頼むのにn…」


「申し訳ないです世界1美しい女神!ノルン様!ですがベッドネタを擦るのはきついのでやめてください!それよりどうかこのいやしき人間に異世界転生の機会を!!」


「プライドはないのあなた…。まあいいわ、そんなに頼むのならこのノルン様が異世界転生させます。あなた、名前は?」


「花咲 椿です!はやく!」


「うるさい。…ではツバキ、あなたに祝福があらんことを…!」


 白くなっていく視界。俺はわくわくしながら目を閉じた。。。







「あっ、ちょっと待って、まだ設定もチートもしてない。まだいかないで、ツバキいいいい!」


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 目を開けるとそこには白髪ショート、赤い目、大きな角をもつこの世のものとは思えない女性がいた。デジャブだった。

 だが確かに日本とは異なる光景に心を躍らせながら女性に尋ねる。


「あの、ここはどこd…」


「どうやって現れた人間!いやどうでもいい、とりあえずしねえええええ!」



「…えっ、」



 俺は、死んだ。



本日はもう一話投稿しますのでブックマークをお願いいたします。

18時30ごろです。

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