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アーリー合衆国復活


革命に向けて準備していたポロンド達はカイト達の事件をリュートに教えてもらった。

やる事を全部すっ飛ばして革命どころではない状況に革命軍はにわかには信じられないと言った感じだった。

ポロンドは状況から、速やかに首都に行った方が良さそうな予感がした。


(ポロンド)

「急いで首都に前進!遅れる者は無理するな。だが、全員首都ワシンに集合だ。」


この命令は速やかに革命軍全員に伝達され、アルシンでは素通りで国に入る事ができた。


数日後、首都に到着したポロンド達は変わり果てた首都に言葉を失った。


(ポロンド)

「カイト君、これはどうやったら、いや、なんでこんな、いや、うーん、とにかく何がどうなってこうなったのか教えてくれ?」

カイトはこれまでの経緯を説明した。


(ポロンド)

「状況はわかった。が、手柄はこちらが貰うぞ。もちろん、ガイザはそちらの好きにしていい。それから、この国の立て直しに一年はかかるじゃろう。その後だったらいつでもお主らに協力しよう。」


こうしてポロンド達は国の立て直しに邁進する事になった。

まずは、エロス達の情報部隊が島も含めて国民に現状を伝える。

数年前に起きた国家乗っ取りの首謀者ローシンは選挙を不正し、乗っ取りの後は国民の税を私利私欲に使い放題だった事を証拠も提示して国民感情に訴えた。

二度と不正が起きないように、選挙の結果は全て国民に開示する事を約束した。

国民には所得に応じて税を納める法律を制定

国民の代表者が選ぶ統領選挙から国民が選ぶ大統領選挙に変更

権力集中を避けるため、大統領を弾劾できる機関を新設

貴族制を廃止して、国民の身分は全て平等であり、奴隷を保持する事も違法とした。

また、冒険者などの他国から来る者にも、国内で得た利益に税を課し、犯罪を犯した者も国内のルールで裁かれる事にした。

(カイト)

「すげぇな!これが政治か?だが、これは民が暮らしやすく民が抱える問題も民が解決していける。身分の差が無いのもいいな。」

(リン)

「それで、あのクズ脂はいつ地獄に落とす?」

(サーシャ)

「ローシン一家にも地獄を見せたいけどね。」

(カイト)

「まずはローシンとその妃の前で希望を絶ってやる。カー子の冥界魔法は見た目は変わらんのだろ?」

(カー子)

「意識だけ連れて行くからのう。見た目はただの人形と一緒じゃ!意識の世界での残酷な状況は見てみたいじゃろ?好きな時に覗けるようにしてやろう!地獄で這いつくばる姿は楽しいぞ。」

(カイト)

「改めてカー子の恐ろしさがわかるな。みんなにまずは謝るよ。ごめん。俺はみんなのリーダーをしていながらみんなを傷つけた。アリス、リン、サーシャ、お前らには特に取り返しのつかない傷を負わせた。約束する。もう二度とこんな思いはさせない。」

(リュート)

「謝るのはオレもだ。オレにできる事はなんでもする。」

(アリス)

「私も謝るよ。奢りがあったし、もっと上手く立ち回れたはず。私のせいで…」

(リン)

「みんな、謝る必要はない。みんながみんなの事を想って動いた結果だから。」

(サーシャ)

「そうだね。謝るのはこれが最後。次に同じ様な事があったらどうするかをみんなで考えていこう⁉︎」

(従獣)

「なんじゃ⁉︎人とは真に面白い」

(カイト)

「俺達はもっと強くならないとな!もっといろんな戦いも経験しなきゃ。特に対人戦闘は!クズ脂を始末したら、孤独島に行ってマイクの親に手紙を渡し、銀と金の迷宮攻略、その後はマスキンダ王国でイーサンに頼まれたドワーフの村作り、そしてサーシャの兄ちゃんに会いに行くか!魔族相手に圧倒できるほど強くなろうな」

(おぅ!)

(マグ)

「盛り上がっているところに水を差すようだけど、かなり前にお使いに行ったでしょ?その帰りに見た事ない魔物がいたの。マスキンダに行くからその途中にソイツらは居た。エンプーサに似ている様で似ていない感じ。後でカー子に聞こうと思って忘れてた。」

(カイト)

「今言う⁉︎マジで話が飛んだな!マグの天然はすげぇ!」

(マグ)

「カイトに褒められた!」

(全員)

「褒めてねぇ!」


ローシン王国は僅か数年で歴史から消え、アーリー合衆国は復活を遂げた。


ポロンドは国民からの圧倒的な支持で大統領となり、アポロやエルメス達も自分達の島で代表者となった。

孤独島でローシン派だったプルは弾劾できる機関の長として抜擢された。

正規騎士団のブラックサーベルは首都に戻り、近衛騎士団と王宮騎士団は全て解体して、ブラックサーベルに一本化された。それとは別に、政治を仕事にしている人を護衛する為、警備隊が新設された。初代警備隊長は副団長だったシオンが着任した。


国内の治安はまだ安定していないが、これから着実に成長するだろう。


首都の惨状は教訓として残す事になり、後の世では観光名所となる。

首都の隣に新たに街を建設し、政治機能と軍事機能は街に集約されて、アーリー合衆国で一番の巨大な街となった。

街の名は、ニューワシンと呼ばれた。


カイト達が孤独島に出発する時は、ポロンドはじめ多くの革命軍のメンバーや騎士団、冒険者ギルドの関係者が見送りに来てくれて、連日連夜宴会が行われて、出発が遅れた事は言うまでもない。

『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。


感想もお待ちしております。


今後も本作を書いていく強力なモチベーションとなります。感想を下さった方、評価を下さった方、本当にありがとうございます!

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