魔物を従えし者
アテンナ女帝国で騎士団の鍛練が始まる。
騎士団を再編成し、四個師団とした。
師団には司令部、戦闘連隊四個、魔法連隊五個、獣連隊、空中連隊、治療連隊の編成にした。
獣連隊はシロが呼んだバインドキャットと契約した者で編成した。
空中連隊はカー子が呼んだイーグルと契約した者やファルコンと契約した者など鳥型の魔物と契約した者で編成した。
ナヨはサーベルタイガーのキバちゃんと契約した。
マジョリティは鳶族のチャイと契約した。
フヨーリアは国境沿いに棲息していたスクワロールのチュパと契約した。
魔物を従えし者が増え、不法入国しようとする者がどんどん減っていった。
魔物との連携した戦い方も上達し、アテンナの戦力は確実に上がっていった。
魔法のレベルも上達し、治療レベルも確実に上がっていった。
バインドキャットの中には人との連携や絆の強さによりシャドウキャットに進化した者がいたり、更に上位種のキャットキングに進化した者もいた。
これにはシロも驚いていた。
通常の魔物は進化しても一つ上の上位種ぐらいらしい。それが短時間で、しかもキングクラスまで進化する事を知らなかったらしい。
鳥型の魔物も同じく、進化する者達がいた。
フヨーリアの契約したスクワロールは弱いと思われていたが、とても使い勝手が良かった。
小型で数が多く、感知されにくい。素早さが特化していて、仲間との連携が敵ならば厄介だ。
スクワロールは国境沿いに多く棲息していて、不法入国者が入ればすぐに感知する事ができる情報収集チームにもってこいだ。見た目の可愛さも相まって人気急上昇だった。
リュートはその見た目イケメンも相まってもの凄い人気だった。毎日リュートの部屋に入る者が後を断たず、順番を決める闘いも秘密裏に行われていた。
カイトも人気だったが、本人にその気はなく、それよりも国中の農業効率が悪い事が気になっていた。
一部の場所は砂漠化し、徐々に拡がっていく。雨は降らず、どんどん大地が痩せていく。
原因を探る為、砂漠化した場所に行くと、なんとそこには大きなドラゴンが鎮座していた。
(ドラゴン)
「ワレを倒しに来たか?人の子よ!」
(カイト)
「倒すかどうかは後で決める。昔からここで暮らしてたのか?」
(ドラゴン)
「いや、最近だ。この海を超えた所に居たが、棲家を追われた。ワレは大地を司るアースドラゴンの一族、サンドドラゴンだ。ワレとの相性が悪いブルードラゴンの一族、スプラッシュドラゴンに負けてな。逃げるようにここに来た。」
(カイト)
「この砂漠化はお前のせいか?」
(ドラゴン)
「サンドドラゴンというだけで大地を枯らす程の力はないわい。ちょうどいい砂漠があったから来ただけだ。」
(カイト)
「砂漠が拡がってるよな!なんでかわかるか?」
(ドラゴン)
「砂漠化はもうすぐ止まるぞ。ちょうどこの下が魔素を吸収している場所だが、まもなく迷宮が生まれる。それからは安定するだろうよ。しかし迷宮が生まれると人が多くやってくる。面倒だなぁ」
(カイト)
「へぇ、迷宮ってそうやってできるんだ。知らなかったなぁ⁉︎砂漠化が止まるのか。それは良かった。それより、アースドラゴンとかブルードラゴンとか、まだ生きてるのか?」
(ドラゴン)
「他の種は知らんが、アースドラゴンは生きておる。大地を司る龍神だからな。死ぬ事はない。万が一死ぬ事があれば、この世界の大地は全て崩壊するからな。覚えておけよ。正統なるドラゴンは決して殺してはならぬぞ。」
(カイト)
「正統と邪道がいるのか?」
(ドラゴン)
「見た目は良く似せておるがな。ワレらドラゴンは十種の龍神から派生している。それ以外は邪道であろう。特にワーバンという種族には気をつけろよ。あれは邪道だが、あやつらの鱗だけは本物と遜色ない堅さを持っておる。」
(カイト)
「覚えておくよ。ありがとうな!」
こうして砂漠を後にし、王都に戻る。
迷宮が生まれると聞いてワクワクが止まらないカイトだった。
カイトは女帝に砂漠にサンドドラゴンがいる事を伝え、討伐しない様に頼んだ。
すると女帝はドラゴンに会いたいと言い出し、数日後に出かけて行った。
後に女帝はサンドドラゴンと闘い、勝利したらしい。それからはサンドドラゴンを従獣としたと聞いた。
どれだけ強くなってるんだ⁉︎
2ヶ月後
アテンナ女帝国に侵入して女性を攫う輩は皆無となり、軍事力は世界でも通用する程強大となった。
一方で、アーリー合衆国からの不法移民が増え、それと共に合衆国内の情報も流れてきた。
ちなみにリュートは8人の子宝に恵まれたそうだ。来月にはもう少し増えていそうだが…
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