アテンナ女帝国2
王都に到着すると入口で明らかに女帝だとわかる凄いオーラを纏う女性がいた。
(女帝)
「遅いぞ!アリスとやら、勝負だ」
(アリス)
「ご指名ね、武器は使わないけどいい?貴方は使っていいわよ!」
(女帝)
「ほぅ舐められたもんだ。素手で勝負だ。」
二人は互いに距離を取り、先手の取り合いとなった。
アリスは手を突き出し、来い来いと挑発する。まず動いたのは女帝だ。
素早い突きにたまにフェイントを混ぜて攻撃する。アリスは全てを躱した。
女帝は突きだけでなく蹴りも混ぜ込み、一瞬だけ空いたアリスの腹に拳をめり込ませた。
しかし、アリスは微動だにせず、女帝の頭を優しく撫でた。
(女帝)
「なるほど、強い。本気で行くぞ。」
(アリス)
「いい突きだ!もう一度受け止めてやろう!」
女帝は渾身の拳をアリスの腹にめり込ませ、その衝撃波が周りに飛び散る。
それすらもその場から動く事なくアリスは受け止めた。しかし、アリスの口から少しだけ血が流れた。
(アリス)
「さて、なかなかいい攻撃だ。今度はこちらからも行かせてもらうぞ。心配するな。5割でやってやる。死ぬなよ!」
アリスは素早さを強化し、女帝が防御に使った腕ごと吹き飛ばす。
女帝の横腹に5割で強化した拳を振り抜く。
互いの攻防により土埃が立ち込め、周りの観客は視認できない状態だった。
土埃が晴れ、そこには仁王立ちするアリスと、全身ボロボロになってなお立ち尽くす女帝がいた。
(女帝)
「ハァ、ハァ、ハァ、、世の中は広い。お前は化け物か?強さに限界が見えなかった。」
(アリス)
「安心しろ。お前も充分に強い。私が強すぎるだけだ。」
(女帝)
「ハァ、ハァ、我が国に残って女帝にならないか?アリスなら、ハァ、ハァ、もっと強い国にできると思う」
(アリス)
「私の取り柄は戦闘能力だ。政治や経済の事、いや、それ以外はできない。ラークの中で自分ができる事は闘うこと。だが、アンタは国を治めてる。女性だけの国で女性を守ってる。私が教えれるのは戦闘面だけ。しばらくは私に騎士団を預けてもらうぞ!」
(女帝)
「いいだろう。それと、騎士団の名にソナタの名をいただきたい。」
(アリス)
「私の名を⁉︎まぁ好きにすればいい。早速だが、騎士団を集めてくれ。思いっきり鍛えてやろう!」
(カイト)
「アリス、騎士団はいくつかのチームに分けたい。戦闘をメインにするチーム、魔法で支援するチーム、負傷者を治療するチーム、情報収集に特化したチーム、戦略・戦術・統合運用に特化したチームに分けたい。騎士団を集めたら戦闘チームメンバーをアリスが選出してくれ。魔法チームはリンが選出、情報チームはリュート、治療チームはサーシャ、指揮官クラスは俺が鍛える。期間は2ヶ月程。朝は8時から夕方4時までの時間で鍛える事。睡眠時間は最低でも6時間は取る事。いいか?」
(ラーク)
「異論はない」
(女帝)
「なぜ我々にそこまでよくしてくれる?」
(サーシャ)
「カイトは優しいのよ。女性が乱暴されたり傷つくことが嫌いなの。手っ取り早いのは女性自身が強くなる事。でしょ⁉︎」
(カイト)
「いや、ぜんぜん違う。イングラッドを転覆させる時にアテンナの支援が欲しいだけだ。」
(リン)
「カイトは照れ屋だから…」
(カイト)
「いや、ホントに違うんだけど…ところで、今日からお世話になるが、どこに泊まればいい?」
(女帝)
「城に泊まるがいい。大きな風呂もある。男衆はみんな城にいる。種付け以外は好き勝手してるがな!」
(カイト)
「みんなで一部屋か?それともバラバラ?」
(女帝)
「一人一部屋じゃ。夜伽の時に邪魔になるからのう。」
(カイト)
「とにかく、今日から鍛練を始めよう。それとナヨとマジョリティとフヨーリアは部屋に来てくれ!」
こうしてアテンナ女帝国の騎士団を鍛える事になり、しばらく滞在する事になった。
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