不幸の始まり
カイトは9歳になった。
毎日の修練により、魔素の操作は上手くなり、剣術では同年代の中で頭一つ飛び抜けている。
ブルー「ケリー、カイトは本当に努力家だな。去年買ってあげた剣は少しくたびれたかもな。来年まで持つと思うかい?」
ケリー「今のままだと持たなそうね。それにしても魔法の適性が高いわ。魔法が付与された剣でも作りましょ?」
ブルー「属性値はなんだろうな?俺の水と君の土のどちらかだろうに」
ケリー「どっちもだと思うわ」
ブルー「どっちもはないだろう。過去に二つの適性は初代様だけだぞ。」
ケリー「あなたと私の子よ。初代様を超える子になるわ。まぁ、私の勘だけど」
ブルー「ケリーの勘か⁉︎だったらあの子は…」
ケリー「武器屋に水と土の属性が付与された最高の双剣を頼んでおくわ」
ブルー「ついでにみんなで郊外まで遊びに行くか?」
ケリー「いいわね。急な話だから護衛も最小限で、執事やメイドもたまには休ませないとね。」
翌日
一家総出で出かけた日
ビキンスから隣街のカイルへ向かう途中の森の中で蠢く怪しい人影
?「そろそろだ!仕事にかかるぞ!」
⁇「皆殺しですよね、ぐへ、」
?「皆殺しと言われてる。が、殺す前に楽しんでいいぞ!」
⁇「おい!女は好きにしていいらしい」
?⁇「ガキは売れるからな!殺すなよ!」
?「皆殺しの依頼だ。」
?⁇「殺した事にして売っぱらえばいい」
?「まぁいい。来たぞ!」
ケリーとメイドは武器屋に寄っていた為一行とは別に行動し、ブルーと子供達4人、その前後に護衛が5人配置された一行は森の中へ入って行く。
?「おい、ここを通りたかったら金を置いていけ!」
護衛長「族か?一人で何ができる?」
族長「誰が一人だと言った?周りを見ろよ!」
ブルー「全員殺せ!」
護衛長「了解しました。」
後方に配置された護衛の一人は盗賊の一人を横一閃で仕留めた。が、その瞬間に左右から槍で突かれ胸に大きな穴を開け、夥しい血が流れた。
後方の護衛がやられて左右に配置された護衛が後方へ向おうとした時、数十本の矢に足を貫かれた。
ブルー「カイト!家族を守るため、戦えるか?」
カイト「もちろん!」
カイトは8歳の時に両親からもらった剣を抜き、盗賊に対峙する。
前方を護衛していた護衛長も善戦はしたが片腕は切り落とされ、足には矢と槍が刺さっている。
ブルー「カイト!見ておけ」
『穢れなき浄化の魂を捧げる。仇なす穢れを押し流せ!スプラッシュロード!』
海洋魔法により盗賊が水の中に巻き込まれて渦を巻いて上空へと押し上げられて行く。
カイト「すごい!」
しかし、カイトの後ろではフリーキー、ラウラ、フィビィがうつ伏せにされ、首元に剣を押し当てられていた。
?「すごいなぁ。だがここまでだ!ガキの命はいらないのか?」
ブルー「なっ!」
?⁇「どうする?剣を捨てて投降するなら命は助けてやるけど?」
カイト「その手を離せ!」
ブルー「待て…」
カイトは盗賊に斬りかかるが片手でいいようにあしらわれた。
カイトは渾身の一撃を放とうと両手で盗賊に斬りかかる。盗賊は片手の剣で受け止め、もう片方の剣でカイトの剣を叩き折った。
カイト「そんな⁉︎」
『穢れなき…』
魔法詠唱をはじめたカイトを容赦のない盗賊の拳がカイトの顔面にめり込む。
カイトは自分の無力に怒りを感じながら意識を手放した。
ブルー「わかった。投降する。だから子供は助けてくれ!」
そこへ遅れてきたケリーとメイドのララ
ケリー「マズイわね。ララ屋敷へ戻って応援を!行きなさい!」
ララ「はい」
⁇「そうゆうわけにはいかないなぁ」
ケリーとララは拘束されてブルー達の前まで連れて行かれた。




