イングラッド転覆
国境の街ビザの宿で従獣達と合流してこれからの作戦会議となった。
ハント達とは別の宿だ。
(カイト)
「とりあえずイングラッド教皇国は転覆させる事は決まっている。今のところの情報では、教皇がトップでその教会が支配している。今回は国が相手だ。俺達だけでは転覆させる事が不可能かも知れない。」
(リュート)
「珍しいな!弱気を吐くとは」
(サーシャ)
「あの眼を見てよ!弱気じゃないわ」
(リン)
「すでにプランはありそうだよ!」
(カイト)
「すぐに攻略はおそらく無理だ。国の転覆なら反対勢力が必ず必要だ。ハントの話だとアテンナ女帝国が一番被害を被っているらしい。今回はかなり長期の戦略的攻撃をする。イングラッドと国境を接しているのはグリーン王国とムハンド聖教国とアテンナ女帝国だ。この三つの国の協力が必要だ。」
(アリス)
「長期ってどれぐらいだ?」
(カイト)
「3年だな。」
(アリス)
「3年も⁉︎」
(カイト)
「あぁ。だからイングラッドを迂回して先にアテンナ女帝国に行く。あの国は強き女帝が支配しているそうだ。アリスの強さがどこまで通じるかやってみたくないか?」
(アリス)
「さすがカイト!わかってるな!そうか。私が女帝に勝って私が女帝としてイングラッドに戦争を仕掛ければいいんだな!」
(カイト)
「そうなるとアリスはアテンナに残置してその先の冒険には行けないぞ!いいのか?」
(アリス)
「それは嫌だ!」
(カイト)
「脱線したな⁉︎ゴホン、アテンナ女帝国の今の戦力とそれぞれの強さを見ておきたい。イングラッドと戦えるのかどうかをな。おそらく戦力としては足りないと思っている。」
(アリス)
「アテンナは強いと噂が絶たないほどだぞ。弱くはないだろう。」
(カイト)
「今は理解できないだろう?まぁいいや。とりあえずアテンナに行こう。あそこは女性のみが入国できる。俺とリュートはもしかしたら入れないかも知れん。その時は俺とリュートはその先のアーリー合衆国に行く。」
(サーシャ)
「別行動になったら連絡手段は?」
(カイト)
「カー子かマグかライがシロに連絡してくれれば大丈夫だろ」
(カー子)
「それくらいならわけはない。」
(カイト)
「それからハント達とアイムまで行く。アサヒはサーシャ、ユウキはアリス、ハントはリュートが面倒見て強くしてくれ。多少の無理はしていい。アイツらの国だ。アイツらで最終的に復讐を遂げさせてやりたい。」
(リュート)
「どれぐらいの強さまで?」
(カイト)
「S級は欲しいところだ。最低Aまで。対魔物よりは対人に特化させて欲しい。アイツらには一番危険な仕事をしてもらうからな。途中で死なれたら困る。」
こうしてイングラッド転覆作戦は計画上は決まっていった。
ハント達はイングラッドに潜入してクリスロッドの子孫を秘密裏に確保し、アイムに革命軍の拠点を構築
革命軍に加わる仲間を増やす。
グリーン王国との密約はグレートウェイ王国から手を回してもらう。
ムハンド聖教国はヤンバルと会ってからどうするか考える。今のところ、ムハンドのビザを押さえればなんとかなる。
アテンナ女帝国は戦力を増強し、攫われた女性達を救出する目的で進軍する。
俺達はアテンナからアーリー合衆国に行き、強そうな冒険者とパイプを作り、イングラッド転覆時に協力してもらう。
ルーポ、ドンイオ、マスキンダと協力者を増やしながらヤンバルに会う。
一冒険者が国家を相手にどこまで通じるか⁉︎カイトの叡智が世界平和へ第一歩を歩み出す。
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