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ムハンド聖教国ビザ


ムハンド聖教国の首都からイングラッド教皇国に続く道は三つのルートがある。

一つは北西方向に行き整備された道で、移動しやすい。国境沿いの街ビザから渡る最短ルート

二つは西に真っ直ぐ行き、魔物のよく出る森を突き抜ける比較的移動しやすいルート

三つは南西方向に行き比較的整備された道で、移動しやすくアテンナ女帝国とイングラッド教皇国に国境を接する都市アイムから渡るルート

イングラッド教皇国の首都に一番最短で到着するのは二つ目のルート

このルートは魔物がよく出る森を抜けてもイングラッド教皇国に入った時によく盗賊が出る為商人達は通らない。

(カイト)

「魔物の森も気になるがイングラッドの盗賊が一番気になる。盗賊を討伐してからイングラッドの首都に行こうと思う。」

(リン)

「首都は壊滅的だから最短でビザまで行き、情報収集してからイングラッドの盗賊を討伐しに行ったら?魔物の森はカー子達がまだ暴れ足りなそうだから任せれば⁉︎」

(カイト)

「従獣達も同じ意見か?他に何かあるか?」

(従獣)

「喜んで行こう!」

(アリス、リュート、サーシャ)

「ない。早くモザまで行きたい。」


こうして魔物の森調査は従獣達に任せ、ラークはビザまで移動した。


ビザの街はスタンピートの話で持ちきりだった。

冒険者ギルドでは、多くの冒険者が犠牲となり、商人の護衛依頼が多く貼り出されていた。

このギルドもモザのギルドと同じ様に、ギルド内に飲食スペースがあり、アリスとリュートは席につくなり呑み始めていた。


(カイト)

「ちょうどイングラッド教皇国の首都までの護衛依頼があるな。受けるか?」

(サーシャ)

「ちょうどいいんじゃない」

どの依頼を受けるか相談していると後ろから冒険者が話しかけて来た。

(ハント)

「ちょっといいかしら?私はハント。見たところ他の国の冒険者のようだけど?」


(カイト)

「あぁ、俺達はグリーンウェイ王国の冒険者ラークだ。リーダーのカイト、サーシャにリン、あっちで呑んでるのがアリスとリュートだ。何か用か?」


(ハント)

「商人の護衛依頼を受けようとしてたから、その商人はやめたほうがいい。まぁ老婆心ながらね」


(カイト)

「訳ありか?話を聞かせてくれ。サーシャ先に行って席を準備してくれるか?」


(サーシャ)

「了解よ。リン行こう⁉︎」


(リン)

「ハントと言ったっけ。今のうちに仲間も呼べば⁇いるんでしょ?」


(ハント)

「えっ、あっ、そうするよ。」


ハントは中性的な顔立ちで、とても優しそうな雰囲気を纏っている。そのハントは2人の女性を連れて来て紹介した。


(ハント)

「改めて紹介しますね。私達はイングラッド教皇国出身で、このビザで冒険者として活動してる。私がハント、こっちからアサヒとユウキだ。この二人には過去の事は聞かないでほしい。」


(リン)

「過去は聞かない。何があったかわかるから。私と同じ眼をしている。」


(リュート)

「その元凶はイングラッドにいんのか?」


(ハント)

「いや、やめてください。貴方達を巻き込むつもりはありません。」


(カイト)

「ウルセェ!もう巻き込んでんだろ!どっちにしろ国境沿いにいる盗賊は殺すし、どっかに逃げたんなら追いかけて地獄を見せてやんなきゃな!」


(リン)

「熱くなっても話は進まない。ソイツらに地獄を見せるのは変わらないけど、アサヒとユウキが前を向いて歩かなきゃ意味がない。私にはこの仲間がいたから乗り越えられた。貴方達もハントに救われたのね。」


(アサヒ)

「ユウキはまだ他の人とはお話しする事ができないの。ごめんなさいね。」


(ハント)

「本当は自分達で復讐したい。が、怖いんだ。復讐相手は、ヤンというヤツだ。

元は盗賊団のリーダーをしていたが、教皇の一族のマーリンを手籠にし、今は教皇の次期候補の地位まで登り詰めた。君達は知らないと思うが、イングラッドは教皇が1番の権力者だ。その教皇が運営している教会と国中に展開している盗賊は繋がっている。普通の人は全て奴隷的扱いだよ。拉致監禁、強姦暴力、恐喝、殺人など教会側は何をしても許される。他国から来た人なんかはそのルールを理解する前に死ぬか逃げ出す。」


(カイト)

「大体は理解した。でも肝心の護衛依頼を出してる商人がでてこない。」


(ハント)

「ヤツはシャルトと言って、イングラッド教皇の直参の商人です。他にも何人かはいますけど。シャルトの抱え込んでる護衛は一番強く、アテンナ女帝国から女性をよく仕入れてます。今回はムハンドに来ているという事は、魔物の被害で引き取り手がない子供や女性を攫いに来たのでしょう。ムハンドは護衛を連れなくても比較的安全に行き来出来ますから。依頼を出したという事は、その中に女性が居れば商品として首都で売り渡し、男性パーティーならば強ければ雇う流れでしょう。」


(カイト)

「どいつもこいつも下衆だな…イングラッドで革命軍か国家の転覆を狙ってる者は居ないのか?」


(ハント)

「いないでしょうね。アテンナ女帝国は女性だけの国。イングラッドの一番被害者はアテンナかも知れませんけど。風の噂では、イングラッド創立を成し遂げたクリスロッドの子孫がいるとか⁉︎教皇が一番恐れる存在ですね。」


(カイト)

「クリスロッドねぇ〜。神なんだっけ⁉︎俺達でイングラッドを転覆させるか。転覆後はハントが王として君臨すると、どう⁉︎」


(ラーク)

「賛成!」

(ハント)

「無理で、すよ!!!!」


(カイト)

「ハント達はしばらく俺達と行動しないか?アイムまで行く。もし一緒に来るなら、アイム到着までに強くする。復讐するんだろ。その為にはもっと強くなんなきゃな」


(アサヒ)

「強くなりたい。お願いします。」


こうしてイングラッド転覆に向けて準備が始まった。

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