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ムハンド聖教国入り口


グリーン王国からムハンド聖教国に行くには首都から西の大鉱山を北から迂回しイングラッド教皇国との国境沿いを南に行くルートと辺境の地から西に向かうルートがある。

カイト達は辺境の地から西に向かって出発した。


その頃、ムハンド聖教国とセントラル中立国との国境の近くにある金の迷宮で異変が起きていた。


金の迷宮から溢れた魔物達はその数約50万程


溢れた魔物達はまるで一つの意思があるかの様にムハンド聖教国の首都に向かっていた。


魔物が通った後は生きている者はなく、住宅なども破壊し尽くされていた。


ムハンド・グリーン国境の街モザ

異変が起きている事を知らないカイト達はモザの入り口で順番を待っていた。


兵士に身分証を提示して街に入る。


(カイト)

「とりあえず宿を確保して、それからは自由行動だ。この国には金の迷宮があるからな。ここで情報収集してから迷宮に向かう。」


(全員)

「了解」


宿を紹介してもらうため、冒険者ギルドに顔を出した。


ギルドは受付カウンターと奥に買取りカウンター、横には6人掛け席が30個あり、ほとんどの席が埋まるほど呑んだくれが大勢いた。

ラークのメンバーがギルドに入ると一斉に品定めをするかの様に視線が集まり、一瞬の静寂が当たりを包み込んだ。


(カイト)

「ここは飲食と一緒になってるのか。とりあえずここで食事して宿に行くか。」


(アリス)

「わかった。席をとってくる」


アリスとリュートは一番奥の席に座ると同時に飲み始めた。

いつのまに注文したんだ⁇


(受付嬢)

「ラークのメンバーですね。噂は聞いてます。ギルドマスターがお話しがあるそうで、代表の方は上のお部屋に来ていただけますか?」


(カイト)

「わかった。サーシャ達はアリス達と合流して先に食べててくれ。あと、アイツらにほどほどにしとけって言っとけ。」


(サーシャ)

「まぁ⁉︎無理だと思うけどね。一応伝えておく。早く来てね」


カイトだけギルドマスターの部屋に入る。もちろんノックはした。


(ギルドマスター)

「やぁ、君がカイトくんかい⁇随分と若いな。噂では死者をも生き返せるほどの魔法を使えると聞いてるが」


(カイト)

「嘘だよ。なわけないだろう。」


(ギルドマスター)

「だよね。噂に尾ひれはひれは付き物だ。」


(カイト)

「要件はなんだ⁇まさか噂の確認ではあるまい⁉︎」


(ギルドマスター)

「実はね、この国の南に位置するところに金の迷宮があるんだが、スタンピートの可能性があるとの事だ。この国の冒険者だけじゃなく他国から来ている冒険者にも声をかけている。この国の冒険者はB級以上が招集されている。着いたばかりで申し訳ないが、明日にでも迷宮の都市コンセキまで行って頂きたい。前金として受付で三十万を受け取ってからね!」


(カイト)

「大規模なスタンピートか?」


(ギルドマスター)

「過去には銅の迷宮で10万、銀で30万、金だと50万ぐらいだ。この国の金の迷宮は未だに未攻略だが、百階層毎に地上に戻れる階段がある。今回の通報は三百階層まで潜っていたSS級冒険者パーティー[神の使徒オーリンポス]からだ。ちなみに、この国にはSS級は3組、S級12組、A級は百組、B級五百組在籍していて全てのチームがスタンピート対応で集合する。君達の出番はないかもしれないが、まぁ念の為だ。」


(カイト)

「概要はわかった。後は何かあるか?」


(ギルドマスター)

「国からの要請だから、今日の飲食代は結構だ。ギルドが支払う!」


(カイト)

「うちの奴らはハンパねぇぞ。グリーン王国では街の酒がなくなったらしい」


(ギルドマスター)

「大丈夫!国に倍の額で請求するよ」


(カイト)

「まぁ俺達も冒険者だ。酒の分ぐらいは働くよ」


こうしてアリス達と合流すると酔い潰れた冒険者達と元気なアリスとリュート、それらを見守るサーシャとリンがいた。


(カイト)

「そんなに時間かけてないはずだが、まぁいいや。明日朝一で迷宮の街まで行く。なんでもスタンピートが起きるらしい。早めに引き上げて明日からの作戦会議だ。」


(アリス)

「まだ飲みたい!」


(カイト)

「あ“っ‼︎アリスは明日から酒なしな‼︎」


(アリス)

「いぇ、ごめん!これ飲んだら宿に行こう」


(カイト)

「俺も何も食べてないからそれまでは飲んでていいぞ。ギルドの奢りだそうだ。」


(アリス・リュート)

「おい!酒全部持ってこい!カイト、ゆっくり食べて」


(リン)

「呆れる…サーシャ、私たちも食べよ。」


1時間程でお店の酒は底をついた。


ギルドマスターが勧めてくれた宿は全員で一つの部屋


(カイト)

「マスターの話では約50万程の魔物が溢れるらしい。この国の冒険者はB級以上が招集されたらしいぞ。ってまだ飲み足りない顔してるな⁉︎アリス」


(アリス)

「おっ、よくわかったな」


カイトはポーチから熟成中のウイスキーを取り出し、アリスとリュートに渡した。


(カイト)

「状況によってはシロ、カー子、マグ、ライにもでてもらうかもな。」


(リュート)

「強いヤツは居るかなぁ⁉︎」


(カイト)

「居てもこの国の冒険者が倒しちゃうんじゃないか?今回は俺達はサポートだからな。残りがいればアリスと喧嘩にならない様に順番は決めておけよ⁉︎」


(シロ)

「ワレらも出れるのか?」


(カイト)

「状況によってはな!」


(シロ)

「おぉ、楽しみだ。先に行って見てこよう!」

シロは我慢が出来ずに尻尾を左右に揺らしながら今か今かと待つ。


(カイト)

「見るだけならいいぞ。明日の朝には出発するからそれまでに帰ってこいよ」


カイトの許しを得てシロは喜んで出かけて行った。

『面白い!』、『楽しかった』と思って頂けましたら、『評価(下にスクロールすると評価するボタン(☆☆☆☆☆)があります)』を是非宜しくお願い致します。


感想もお待ちしております。


今後も本作を書いていく強力なモチベーションとなります。感想を下さった方、評価を下さった方、本当にありがとうございます!

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