セントラル中立国
不思議な森を抜け、セントラル中立国にいつの間にか入っていた。
(カイト)
「セントラル中立国に入ってしまったな」
(リュート)
「セントラル中立国は勝手に入れば処罰の対象だよな。どうする?引き返すか?今なら誰にも気づかれてないからな」
(カイト)
「セントラルはあまり情報がないよな」
そんな雑談をしていると遠くに人の気配を感じる。それらは岩陰に隠れる様に、それでいて何かから逃げている様だった。
(カイト)
「ここから20キロ先に気配がある。様子がおかしいがな。カー子とシロで見つからない様に調べてきてくれ」
(カー子、シロ)
「了解」
カー子とシロは姿を消して偵察に向かった。
近くにある洞窟に隠れ、カー子とシロを待つ。
(ライ)
「サーシャと一緒に周囲を調べてこよう。他にも何かあるかもしれんでな」
(カイト)
「わかった。気をつけろよ。」
ライはサーシャを背に乗せ上空から偵察に向かった。
(アリス)
「ここでじっとしてるのは性に合わない。リュート!強き魔物がいるかもしれん。出かけよ」
(リュート)
「だな。カイト!ちょっと行ってくるわ」
(カイト)
「自由行動かよ。まぁしょうがないけど。」
アリスとリュートはマグにまたがり出かけた。
(カイト)
「まさかリンまでどっか行かねぇよな⁉︎」
(リン)
「行かない。それより、この洞窟が気になる。奥にも繋がっているけど、誰かが道を塞いでいる。魔素感知も妨害を受けている。」
(カイト)
「おぉホントだな。相変わらずリンは感知能力が飛び抜けているな。」
洞窟内の一部の壁を壊すと奥に続く道が現れた。奥に進むと一つの部屋になっていた。50人は入れそうだ。
しばらくするとカー子達が帰ってきた。
(カー子)
「ここにいたか。カイトよ。調べてきたぞ。あやつらは人に似ているが人ではないというべきかのぅ⁉︎表現が難しい。」
(シロ)
「肌の色は白く、髪は金に近い白、耳が尖っている。魔素量はおそらくカイトより遥かに多い。」
(カイト)
「そうか。だが、コソコソ隠れている感じだと思ったが。」
(カー子)
「ヤツらはおそらくこの場所を目指している。ここで待てば明日ぐらいには来るだろう。」
(カイト)
「なら近くに野営しよう。この部屋ももしかしたらそいつらの隠れ家かもしれんしな。」
不思議な森まで引き返し、野営した。
アリスとリュートは結局魔物には出会えなかったらしい。
次の日に洞窟の中に入って行ったのを確認してから洞窟に向かった。
(カイト)
「言葉は通じるか?」
大部屋で身を寄せ合う人に話しかける。
(⁇)
「誰だ!」
突然の訪問者に身を寄せ合う連中は緊張した面持ちだった。
(カイト)
「よかった。言葉は通じそうだ。俺達はグレートウェイ王国でSS級冒険者のラークのメンバーだ。俺がリーダーのカイト。アリス、サーシャ、リュート、リンだ。代表者は君か?」
(イーサン)
「敵⁉︎ではなさそうだな。私はイーサン。訳あってみんなを逃がしている。冒険者といえどこの国に不法侵入とは。捕まれば処刑されるぞ。」
(カイト)
「まぁ捕まらないさ。それよりもその訳とやらを教えてくれないか?」
(イーサン)
「私達はセントラル中立国で人体実験の被害者だ。様々な魔物と人の融合。実験途中で多くの人が犠牲になったよ。私は定期的にその施設からみんなを逃がしている。が、グリーン王国へ渡った者はなく、マスキンダ王国方面へ行った者達も行方不明。」
(カイト)
「なんで魔物と融合する実験なんて。」
(イーサン)
「なんでも不老不死の研究だとか?魔物の中に死ぬ事がない物がいたり、年を取らない物がいたり、それを人に応用するらしい。」
(アリス)
「酷いな!」
(カイト)
「そんな人達を逃がして、アテはあるのか?」
(イーサン)
「ない!だが、あの場所にいればいつ殺されてもおかしくはない。」
(リン)
「カイト、あの森に住んでもらったら?安住の地を探しているし、私達もセイバの木が気になるし」
(カイト)
「いいな。イーサン!しばらくここで待てるか?」
(サーシャ)
「待つのはここじゃなく、あの森がいいんじゃない。」
こうしてみんなをあの不思議な森に連れて行った。生活するには食事や住む場所が必要だ。マーヌルシティの応用だ。
周囲の木々を絡ませ、住居を作り、それらをあてがった。食糧は沢山あるのでサーシャが料理をしてもてなした。
カイトはライと共にグレートウェイ王国の首都まで飛び、オッソと漆黒の弾丸を拉致した。
突然拉致されたオッソ達だが、カイトの事だから何か考えがあるのだろう。
不思議な森まで引き返し、オッソには信頼できる者のみがこの森へ商売できる様にした。漆黒の弾丸はこの場所までの往復の護衛をしてもらう。
(イーサン)
「ありがとう。貴方達に出会えてホントに良かった。この人達は幸せになるだろう。私はまた施設に戻る。ここはエルフの代表プレバブに運営してもらう。」
(リュート)
「ここの人達はエルフというのか?戻って次は何すんだ?」
(イーサン)
「ここの人達はエルフと名付けられたが、他にはドワーフがいる。彼等は逃げ出せない様に手脚は短く作られた。動きは遅いが力はある。手脚も器用だしな。彼等も助けたいんだ。だから戻る。」
(リュート)
「そうだったか。気をつけろよ。また会おうな!」
(イーサン)
「はい、必ず」
(カイト)
「じゃ俺達も出発するか。」
こうしてエルフを助けたイーサンはセントラルに戻り、オッソ達はグレートウェイ王国へ戻った。ラークは次の国ムハンド聖教国に向かった。
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