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辺境の地カイバ


歓迎会で親睦を深め大盛況で終わった翌日には、首都の冒険者ギルドで依頼を眺めた。


謎の魔物討伐 報酬額十体につき二十万

依頼内容 謎の魔物が侵入してこない様に国境付近で討伐


他には清掃や落し物の捜索などがあったが、まともな依頼はこれしかない。


依頼を受けると報告するため依頼を受けたギルドに戻ってこないといけない。


面倒な為、依頼は受けずに辺境の地に行く事にした。


辺境の地はグリーン王国の首都から南方向に千キロは離れている。

馬車で約14日の行程だ。

首都から離れ、人目がなくなってからライに本来の大きさになってもらいそれに乗って空から行く事にした。

さすがドラゴン!速い!


(ライ)

「言われてた場所はもうすぐだ。あの森の中に入るぞ!」


辺境の地は木々が生い茂る深い森だった。


(カイト)

「何処が国境かわからんな」


(リン)

「こんな深い森なら何処でもいいんじゃない?」


(リュート)

「不思議な森だな?方向感覚が鈍る。それに、木々が少しずつ動いている様な」


(ライ)

「ここは、もしかしたらグリーンドラゴンがかつて棲みついていた場所かもな⁉︎ヤツの気配が残っておる。」


(カイト)

「なぁ⁉︎この木だけ不思議な気配を感じる。なんだろう⁉︎」


森の中心部に光り輝く木があった。


(ライ)

「その木からグリーンの気配を感じるのう?」


カイトは光る木に魔素に流すと一瞬で魔素を奪われた。

(カイト)

「この野郎!ほとんどの魔素を持ってかれた。生意気な木だな。」


カイトは周囲の魔素を集めた。地下深くには大量の魔素が眠ってる事を感じ、それらを光る木に注入した。


ゴッ ゴッ ゴッ


光る木はどんどん大きく成長した。

3メートルを超えたあたりで魔素注入をやめたが成長は止まらない。


幹もどんどん大きくなり、天を突き破るかのようだ。ジャックとマメの木みたい


太い幹は徐々に分かれていきライの本来の大きさよりも太くなった。


(ライ)

「これはグリーンドラゴンがかつて棲家に使っていた木に似ているな。ヤツの魔素を色濃く残している。たしかセイバと言ったかのう⁇」


(カイト)

「グリーンドラゴンってどんなヤツだったんだ?」


(ライ)

「ヤツは実直で誰にでも優しかったなぁ⁉︎本来回復を司る領域は水属性じゃ。だが、水属性の回復は自然治癒力を強化したもの。欠損したところを修復するところまでが限界じゃ。しかし、グリーンドラゴンの回復は全く違う。毒に侵されたり、病気になった者は回復させる事は出来ないが、グリーンだけはそれすらも回復させる事が出来た。その影響を受けているとすれば、この木は百年に一度実をつけるのだろう。」


(カイト)

「へぇ、すげぇなぁ!人の目に触れたらこれで争いが起きそうだ。」


(リン)

「だったら隠せば?幸いこの森は周りの木が少し動いたりしてるから、この場所まで辿り着けないように結界を張ろうよ。」


(カイト)

「そうだな。リンとカー子はこの木の周りに球体で薄い闇の幕を張ってくれ。サーシャはライと一緒に森全体を濃い霧で覆い、リンの闇幕の内側に雷の幕を張る。その内側にリュートとシロで暴風の結界、その内側にアリスとマグで火炎の結界を張る。」


(ライ)

「それだとこの木が枯れてしまうぞ。この木は地下からの魔素を取り込んでおる。地下には張らん方が良い。それに出入り口を作らねば我らが出るところがなくなるわい。」


(カイト)

「おっ!おぉ…さすがライだ。よく気付いたな。まぁ、わざとだが…」


(サーシャ)

「天然はいつもの事ね。カイトは結界の外にいる木にお願いしてセイバを守る様に言いつけてね。」


こうしてこの森はセイバの木を中心に一つの要塞となった。


後にこの地にエルフが住みつき、セイバの木は神聖樹と呼ばれ、この森はエルフの森となる。

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