グリーン王国
グリーン王国にて
カイト達一行はグリーン王国の首都に到着した。
首都は高い城壁に囲まれ、出入り口の門は大きな上げ式の橋で繋がっている。
門の前では多くの人で溢れ、首都に入るのに5時間を要した。
(門兵)
「次の者はこちらへ。身分を証明できるものはありますか。持っていれば提示してください。」
(カイト)
「俺達は冒険者だ。これが身分証だ」
黄金に輝くプレートを出し、門兵に提示した。
(門兵)
「これは⁉︎貴方達はSS級冒険者ラークの方でしたか。失礼しました。すぐに案内が来ますのでそちらの待合室でお待ち頂けますか?」
門を抜けた左側に待合室があり、そこに通された。
しばらくすると大汗をかいた体格のいい大男がやって来て、冒険者ギルドまで案内してくれた。
彼は小心者らしくみんなからバカにされているようだった。
(カイト)
「君はみんなからバカにされているのかい?」
(大男)
「ワシが悪いんです。体格には恵まれていますが、何せ剣術もろくに使えず、魔法も使えない。飯だけは食える使えない者でして。すみません!」
(リュート)
「オレはリュートだ。よろしくな!」
(大男)
「あぁ!すみません!ワシはフットと申します。汗臭くてすみません!」
(カイト)
「俺はカイト、アリスにリンにサーシャだ。よろしくな。俺達はここに来たばかりだから明日にでも街を案内してくれないか?」
(フット)
「ワシなんかが案内なんて滅相もない。汗臭いのか移っちまいます。ギルドで他をあたってください。」
(カイト)
「そうか。わかった。」
フットの案内でギルドまで来て、フットは兵舎に戻って行った。
ギルドに入るとギルドマスターが出迎え、2階の部屋に通された。
(ギルドマスター)
「私がこのギルドでギルドマスターをしているロビンです。先程まで案内したフットの兄になります。」
(カイト)
「俺達はグレートウェイ王国のSS級冒険者ラークだ。俺がリーダーのカイト、サーシャ、アリス、リン、リュートだ。よろしくな。」
(ロビン)
「この国は貴方達の国と違い奴隷が多くいます。奴隷は皆首に隷属の首輪をしています。何があろうと人様の奴隷に手を出してはいけない決まりになっています。国の決まりですので、たとえ他国の冒険者だろうと処罰されますのでご注意願います。」
(カイト)
「わかった。」
(ロビン)
「それと冒険者はどこの国だろうと依頼は受けることができます。ですがこの国のギルドは依頼の報酬額の半額を保証金として納めてもらう決まりです。ですのでランク分けはしていません。報酬額が高いほど難しい依頼と思っていただければわかりやすいかと」
(カイト)
「了解した。他にはあるか?」
(ロビン)
「他にはグレートウェイ王国と差異はないでしょう。今日は歓迎会を行いますので夜にこのギルドに来てください。もちろん料金はいただきません。好きなだけ呑んで食べていってください。」
(アリス)
「好きなだけ呑めると?いいのかそんな約束して⁉︎破産するぞ!」
(ロビン)
「大丈夫ですよ。」
(リュート)
「この国で一番強いヤツは誰だ?」
(ロビン)
「そうですね。王国では騎士団長のバゼル侯爵様ですね。冒険者としてはSS級冒険者のジャッカルとウィンとロゼあたりですかね。闘うのはやめてくださいよ。私闘は国王の許しがないとできませんし、ジャッカルとロゼは性格に問題がありますから。下手な火種になると困りますから」
(カイト)
「最後にもう一つ。セントラルとの国境付近で魔物が増えていると噂を聞いた。詳しく教えてくれ」
(ロビン)
「魔物といっても害は特にありませんよ。まぁ見た事も聞いた事もない魔物ばかりですが。たまに人の姿を真似ている魔物もいますが、襲う素振りは見せずC級程度で対処できています。」
(カイト)
「そうか。ありがとう。」
ひと通りの会話の後、俺達は部屋に温泉がついた宿屋に泊まることにした。
普通の宿屋よりは高額だったが、温泉がついた宿屋は珍しい。しかも部屋についているとは、是非満喫したいものだ。
夜まで時間があるため、各人は自由行動にした。
それぞれにはお小遣いとして百万ずつ渡してあり、それを超える買い物は従獣を使って連絡が来ることになっている。
俺は一人で温泉を満喫する。
夕方には全員宿屋に戻り温泉に入ったり買い物や街の雰囲気を話し合った。
聖獣達も温泉に浸かって楽しんでいた。
歓迎会の会場には多くの人で溢れており、アリスとリュートはお酒を浴びる様に呑んでいた。準備したお酒は無くなりいつしか首都のお酒も底をついたとかなんとか。
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